さあ貴方も勇気を出してトランプを一枚引こう
よく、「人生が変わった瞬間」という言葉を耳にしますが、私も、今までに何度かあります。一つはももクロに出会った事です。ももクロのおかげで、大分人生
が楽しく成りました···。
もう一つは、ブログを始めようと思った事です。では何故急にブログを始めてみようと思ったのかというと、一冊の素敵な本に出会ったからでした。その本の名前は、[六番目の小夜子]です。この本を読んで、ブログをやってみようと思ったのでした···。
[こんなゲームをご存知だろうか。まず、トランプのカードをを用意する。ゲームに参加する人数が八人なら八枚。中にスペードのジャックとジョーカーを混ぜておく。その八枚のカードを裏返しにして、一人ずつカードを引く。スペードのジャックを引いた者は「探偵」だ。そして、ジョーカーを引いた者は犯人だ。さあ、あなたも一枚引こう。探偵に当たった者は名乗り出る。犯人は黙っている。これで準備はおしまいである···。]六番目の小夜子より引用
もしこのトランプのゲームをやったとしたら、一番楽しいのはおそらく、探偵です。誰が犯人かを当てるために、真剣にゲームに取り組むので···。次に楽しいのは犯人です。これも同じ理由で、どうにか探偵に当てられない様に、真剣にこのゲームに取り組むわけです···。しかし探偵と犯人に当たる確率は2/8です。他の六人は次のゲームが始まるまで、とても退屈でしょうね···。
物語の始まりは、ある人物に古いカギが送られて来ます。カギを送られた人物は小夜子と呼ばれ、誰にもばれない様に、カギで開く棚から花瓶を取りだし、その花瓶に赤い花を生けて、教室に飾らなければいけません。誰にもばれずに成功すると、その年は学校にとって良い年に、しかし小夜子だとばれてしまったら、学校に良くない事が起きてしまいます。なので小夜子に成ったら、絶対にばれない様に学校生活を日々暮らしていかないといけません。そして卒業式の日に、次の小夜子を指名して···というストーリーで、その学校に伝わる、奇妙な伝統によって巻き起こる学園ミステリーです。
この小夜子に選ばれた人は、トランプのゲームでいうと「犯人」です。しかし探偵が誰なのかは分かりません。そして、現れてはいけない二人目の小夜子が突然現れます。そして物語は、危ない方向へ進んで行くと···。
この六番目の小夜子を読んだ感想は、
「私もトランプのカードを引こう!!」でした。確かにカードを引かなければ、普通の人生を送れると思います。しかし、探偵にも犯人にも「一生成れません。」つまり、ただそのゲームを見ているだけのひとです。小説に出てくる名もない学生の一人です···。
しかし、そのゲームに参加してトランプのカードを引く事によって、探偵や犯人に成れるかもしれません。もし探偵や犯人に成れなくても、ちょっとした名前位は出てくる学生に成れるのではないでしょうか···。
そして、私が引いたカードが、「ブログを始めよう」だったのでしょうね。それまで私は、ブログというゲームを毎日見ているだけでした。見ているだけでこんなに面白いのなら、このブログというゲームに自分で参加したら、もっと面白いだろうと···。
そして六番目の小夜子を読んだ二週間後に、もうブログを始めていたのでした。
いつの日か、このブログというゲームの、探偵や犯人に成りたいと今でも思っています。さあ貴方もトランプのカードを引こう\(^O^)/