宝塚歌劇団にちょっとだけ興味がわく
[機動戦士ガンダム]の監督[富野]さんがこう言ってました、
「アニメを観て、アニメを作るんじゃない!!」と。
アニメを観てアニメを作るんじゃなくて、
「音楽や映画やドラマからインスピレーションして作りなさい」と。
つまりアニメとあまり関係性のない物を作る事によって、
みんなが感動出来る作品に成るという事ですね。
そして今回の[リボンの騎士]を改めて読んで思ったんです。
「あの監督の言葉はこういう意味だったのか」と。
このリボンの騎士ですが、
少女マンガ雑誌の[なかよし]に連載していた作品で、
テレビアニメ化もされた結構有名な作品ですね。
(私は懐かしのアニメベスト50とかで知ってる位で、アニメの本放送自体は、観たことはありませんが)
ストーリーは
〈神様の手違いで、生まれてくる時に、1つの身体に男の精神と女の精神が一緒に入ってしまった、王女様の苦難にみちたストーリーです。〉
リボンの騎士の凄い所は
出てくる[キャラクター達の可愛さ]と、
圧倒的な[物語のスピード感]でしょうか。
出てくるキャラクターの可愛さは、
[天使]や
[ペガサス]等のメルヘンチックなキャラクターの多さが、
「あぁ···これが手塚治虫の本気で描いた少女マンガなんだ」と、
改めて思わせてくれます。
(リボンの騎士を読むまで、少女マンガだと思っていませんでした)
圧倒的な物語のスピード感は、
読んでいて物語の展開がとても早いんです。
さっきまで子供だったのに、もう大人に成ります。
さっきまで恋愛マンガだったのに、いきなり戦争マンガに成ります。
さっきまで変なサブキャラだったのに、みんなが惚れる位のキャラに成ります。
さっきまで不幸せな主人公だったのに、最後に幸せを掴む···と。
まるでクラシック音楽を聞いているかの様な感覚のマンガですね。
(さっきまで暗い音楽なのに急に明るくなる···みたいな)
なんでもこのリボンの騎士のイメージは、
あとがきによると[宝塚歌劇団]がイメージだそうで、
だからこんなにも、
[キレイ]で
[優雅]で
[きらびやかな]マンガなんだなぁと思ったんです。
このリボンの騎士の印象である、
[美しさの中にある、隠れた力強さ]は、
まさに手塚治虫先生が思う
[宝塚歌劇団]的なマンガなのではないでしょうか。
つまりマンガ的では無い作品、
宝塚歌劇団のイメージをインスピレーションして描いたのが、
このマンガ[リボンの騎士]ですから、
みんな新鮮な気持ちで読むことが出来て、感動したと。
そこでようやく、
「富野監督の言葉の意味ってこういう事だったのか···」とわかったのでした。
(富野監督は昔に、手塚治虫先生のアニメを手掛けていたそうです。)
ちなみにこのリボンの騎士を執筆していた場所が、
あのマンガの聖地[ときわ荘]だったんですねぇ~。
あの場所でクラシック音楽を聴きながら描いていたんですね。
世代が変わっても楽しめるという意味でも全く同じな、
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