レトロゲームとマンガとももクロと

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かまいたちの夜の感想 ヘッドホンでプレイして下さい···嫌です

犯人探しだけでは終わらないのが最高  50時間は余裕で遊べます

 

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[絶対にヘッドホンをつけてプレイして下さい·······絶対に嫌です]

[かまいたちの夜  チュンソフト  スーパーファミコン]

1994年発売  ジャンル サウンドノベル  参考価格500円  

記事のネタバレ度  普通  

バーチャルコンソール配信あり  PSNアーカイブス配信あり

 

 

最近はあまり読めていないのですが、昔から小説を読むのが大好きでした。

授業の一環として、毎日20分間ほど、読書の時間が設けられていましたので、

その時に嫌々読んでいたら、どんどん好きになって行きましたね。

 

なのですが、

「ゲームで小説が読めたら良いなあ…」とは、不思議と思いませんでしたね。

 

 

ゲームはゲームとして楽しむ

 小説は小説として楽しむ、

こんな感じで、シンプルなイメージでした。

 

 

そんな時代に革命を起こしたのが、

「サウンドノベル」というジャンルでした。

 

「自分が探偵になって事件を推理する」

こんな、ゲームのジャンルは昔からありましたが。

「選択肢を選んで、自分自身で小説を作っていく」という

ゲームのジャンルは、このサウンドノベルが初めてでしたね。

 

 

そんな今回の、音と文章とシンプルな背景で 最高の恐怖を演出できると思い知った 

偉大過ぎる名作サウンドノベル かまいたちの夜の感想です(*’▽’)

 

 

 

かまいたちの夜とはレトロどんなゲーム

 

このかまいたちの夜ですが、

1994年にチュンソフトから発売された、

スーパーファミコン専用のサウンドノベル作品でした。

 

チュンソフトのサウンドノベル2作目で、

前作の「弟切草」の発売で、サウンドノベルと言うジャンルを世に知らしめてから、

このかまいたちの夜で、完全に1つのゲームジャンルとして確立した作品でした。

 

 

ゲームのあらすじは、

恋人との甘いひと時を過ごすために、スキー旅行にやって来た主人公。

そんな甘い時間が、1つの事件をきっかけにドンドンと破壊されていく…。

こんなあらすじでしたね。

 

ゲームの目的は、

そんな主人公を操り、その事件をどうやって解決していくのか?

こんな目的でした。

 

ゲームのシステムは、オーソドックスなサウンドノベルのシステムで、

自分自身で、小説を最初から最後まで体験していく、斬新なシステムでした。

自分の選択一つで、その後の展開が、

悲劇にも、恋愛劇にも、喜劇にすらも、ガラリと変わる。

とてもやりこみ要素の高い作品でした。

 

 

私とかまいたちの夜の出会いは、一冊のマンガ雑誌がきっかけでした。

 

そのマンガ雑誌は、エニックスのゲームを猛プッシュする!!でお馴染みの、

「ギャグ王」という雑誌で、その中のゲーム紹介のコーナーで出会いました。

 

基本的には推理アドベンチャーなのですが、

自分自身の選択肢によって物語の展開が変わるというのですから、

最高に欲しくなったのを覚えています。

 

そんなコーナーには、こんな「印象的な事が」大きく書かれていました、

「絶対にヘッドホンをつけて、夜中にプレイして下さい」と····。

 

なんでも、このかまいたちの夜というゲームは、

ゲームのシナリオもさることながら。

ゲームの音楽や、ゲーム効果音がとても素晴らしく。

ヘッドホンを付けて、臨場感を高めてプレイする事により、

かまいたちの夜というゲームを何倍も楽しめるらしいのです。

  

そんな事を、ゲームの発売前に、ガンガンに脳にすりこまれたら、

「絶対にヘッドホンをつけてプレイしよう!!」と思いますよね。

 

そんなこんなで、

このかまいたちの夜は、発売日に待ち望んで購入したゲームなのでした(^◇^)

 

 

 

かまいたちの夜の感想

 

[ゲームストーリーの完璧さ]

 

冬のペンション「シュプール」に、彼女と泊まりに行っただけなのに···というのが、

この名作ゲーム、かまいたちの夜の始まりです。

 

 

楽しい休日になるはずだったのに、

蓋を開けてみたらそこには地獄が待っていた。

これが、かまいたちの夜の基本的なストーリーです。

 

 

ゲームの始まりはウキウキ·ワクワクですが、選ぶ選択肢によって、

 

楽しいギャグのストーリー

正規の推理パートのストーリー

残酷なバイオレンスのストーリー

大人な感じのムーディーなストーリー

 

こんな、様々なバリエーションのストーリーが楽しめて、

何時間、何十時間でも新鮮な気持ちでプレイ出来た凄いゲームでした。

 

 

そんなストーリーのどれもが、異常なほど完成度が高くて、

「いったいどこまでエンディングがあるのだろう?」というほどの、

とんでもないボリューム感でしたね。

 

 

王道である、犯人探しのストーリーが完璧なのは分かるんです。

基本的には犯人探しのゲームですので。

 

しかし、それ以外のサブルートすらも、本当にワクワク出来ましたので。

「ストーリーが完璧なゲーム」という称号は、

かまいたちの夜の為にあるといっても、過言ではないのでした(*´з`)

 

 

 

[自分の脳内でキャラクターの顔を決める]

 

このゲームで忘れてはならないのが、

登場するキャラクターたちは、「決まった顔を持っていない」という事です。

 

というのも、このかまいたちの夜というゲームでは、

キャラクターのシルエットだけで、全て表現されているので、

その人物がどんな顔なのか?というのは分からなくなっています。

 

大まかな体系や、髪型などのイメージは分かるのですが、

そのキャラクターたちがどんな顔なのかは、

自分の脳内で、当てはめていくという事なんですね。

 

ですので、

「このOL3人組は、あの芸能人かな…」とか、

「完成弁の中年小太り社長は、あの芸人さんかな…」とか

「彼女は、あの朝ドラのヒロインがぴったりかな…」なんて感じで、

自分自身のイメージで、ベストな配役を決めるのが重要な作品なのでした( ゚Д゚)

 

 

 

[謎解きが難しくぶん投げる人続出]

 

そんなにも、素晴らしい名作ゲームなのですが、

かまいたちの夜のグットエンディングというのは、

殺人事件の犯人を探し当てて、無事に捕まえる事が目的です。

 

しかし、その犯人を当てる場面まで進めるのが、本当に難しく、

初めてゲームをプレイした時は、途中でゲームを諦めちゃいました。

 

普通のゲームの場合、どんなに難しいゲームでも、

犯人を推理する、解決パート位までは行かせてくれる物です。

 

解決パートには行けるのだけど、犯人が分からなくてやり直す。

こんなゲームが多いと思います。

 

しかし、今回のかまいたちの夜の場合は、

まずはそこにたどり着くという事が、困難なんですね。

 

もっとハッキリ言ってしまえば、

犯人の名前を知っていようが、知っていまいが、

決まった手順で解決パートに行かなければ、クリア出来ないという事です。

 

なので、私がゲームのグットエンディングを見たのは、

ゲームが発売してから1ヶ月後位でしたね。

 

そんな、今の時代のアドベンチャーゲームに比べたら、

難易度がとんでもなく難しい作品でしたね。

 

 

ちなみに、グットエンディングを見てからが、

本当のかまいたちの夜の始まりなのです。

 

今までは選ばなかった選択肢を選んだり、

おまけの「ピンクのしおり」を楽しんだり、

全てのエンディング画面を見るために、とにかく頑張ったり、

 

「ここからもう30時間は遊べる」そんな素晴らしさでしたね( ;∀;)

 

 

 

「本当の恐怖はこのゲームで体験できるのかも知れない」

 

ギャグ王のお勧め通りに、ちゃんと発売日に購入して。

ギャグ王のお勧め通りに、ちゃんとヘッドホンを付けて。

ギャグ王のお勧め通りに、真っ暗闇の状態でかまいたちの夜をプレイしました。

 

そして、あまりのゲームの完璧さと、音楽の恐怖で号泣してしまい

それからは、二度とヘッドホンをつけてプレイしようとは思いませんでした。

 

まるで、自分自身が雪山に放り出されたような、リアルな風の音

目の前で割られたのではと思うほどの、ガラスの割れる音

精神を破壊するためにあるのでは?と思うほどの、不気味なゲーム音楽

 

周りを見渡すと 家族は寝静まって真っ暗闇

 

そんな、トイレに行くのすら怖かった、かまいたちの夜でしたね。

 

 

やっている事と言えば、夜中にヘッドホンをして遊んだだけなのですが、

たったそれだけで、本物の恐怖を味わえたのですから。

いかに、このかまいたちの夜が、

偉大な作品だったのかを改めて思い知らされましたね(/・ω・)/

 

 

 

かまいたちの夜のまとめ

 

このゲームは、後にプレイステーションでもリメイク版が発売されました。

その頃は、自分が成長していたのと、ある程度のストーリーを知っていたので、

今作のスーパーファミコン版よりは、恐怖を感じる事が出来ませんでした。

  

しかし、リメイク作品とはいえ、

名作ゲームの存在は変わらなかったので、

恐怖を体験したいなら…スーパーファミコン版 

完璧なシナリオを楽しみたいのなら…プレイステーション版がお勧めなのでした。

 

今では、バーチャルコンソールとアーカイブスで配信されていますので、

この機会に本物の恐怖を味わってみてはいかがでしょうか(/ω\)

 

 

そんな今回の、あまりの怖さに プレイするのが本当につらかった

偉大過ぎる名作サウンドノベル かまいたちの夜の感想でした(*^▽^*)