レトロゲームとマンガとももクロと

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大甲子園の感想 大人の事情をぶっ壊せ

やってみたいそう思ったのでしょうね

 

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ドカベンという漫画は本当に面白い漫画でした。

個性的な登場人物達が

甲子園という大きな舞台を目指して

日夜努力しながら学園生活を送るという

スポーツ漫画の決定版的な作品だったと思います。

 

そんな

ドカベンの

その後世界を描いたのが

今回の大甲子園ですね(^^)

 

 

この大甲子園という漫画は

作者である水島新司のオールスター的な作品でした。

 

ストーリのメインはドカベンなのですが

物語のわきを固める

サブキャラクター達が、

他の

水島漫画の主人公という

とんでもなく贅沢なオールスター漫画でしたね。

(ドラゴンボールのちょっとした物語に、アラレちゃんが出てくるだけで嬉しかったのに、そんな夢の様な出来事が全26巻続くという、まさにお祭り漫画でしたね。)

 

そんな

お祭り漫画でしたが、

どうやらキャラクターの版権関係で

色々ひと悶着あったそうで

大甲子園を作品化するにあたって

相当な苦労があったそうですね…。

 

なんでも

昔の出版社というのは

結構なバチバチだったそうで、

コラボレーションという概念は

考えられなかったそうです。

「どうして、うちの看板キャラクターを他紙に載せなければいけないのか」

「載せるのだったら、うちの雑誌がメインでお願いします」と、

コラボレーションというもの自体が

絶対に許されない時代だったそうです。

 

そんな

夢のコラボレーションを実現させたのは

水島新司さんの、

自分の作品である

息子たちが、

まんが雑誌の垣根を越えて戦ったらいったいどうなるのか?

という

自分の漫画に対する情熱だったのでしょうね( ;∀;)

(他の水島作品の終わりが、全て、春の甲子園までしか描かれていなかった所をみると、三年最後の、夏の甲子園という、最も熱い舞台をあえてこの漫画の為に残していたのでしょうね。)

 

水島先生は

もしかしたら

大甲子園という漫画で、

ドカベンという作品を

綺麗に終わらせたかったのかもしれません。

 

しかし

水島先生自身も

無理だと気づいたのでしょうね、

こんなにも読んでいて

楽しい作品を終わらせることは。

なぜなら

大甲子園のキャラクターは

今まで以上に

みんなイキイキしていましたから(*’▽’)

 

 

ドカベンという作品の主人公が

山田太郎なら、

続編である

大甲子園の主人公は

里中君だと思います。

 

もしかしたら

大甲子園は

里中君と山田太郎の

友情物語を描く為の

最後の漫画だったのかもしれませんね。

 

 

 

大甲子園を読むのなら

最低でもドカベンを読んでからがお勧めです。

 

大甲子園を

さらに最高の状態で読みたいのなら

全ての作品を読んでから…という高いハードルが、

大甲子園という

奥深い名作漫画の宿命なのでしょうね(^o^)