今週のお題「ゾクッとする話」
ホラー漫画なのにオカルト以外が怖い
[イラストの綺麗さと恐怖の展開が物凄くマッチしている] 参考価格不明
[呪いのかつら いけうち誠一]
1982年発売 ジャンル ホラー漫画
私は世にも奇妙な物語が大好きなのですが、
中でも好きなのが、ホラーテイストの話ですね。
オカルト現象かと思いきや、
実は人間の汚い部分が見えてくるというのが本当に好きで、
あれだけで2時間見ていたい位の大好きさです。
そんな、オカルト以外の恐怖がこの漫画にはあった名作漫画
呪いのかつらの感想です(*’▽’)
呪いのかつらとはどんな漫画
この呪いのかつらという漫画ですが、
恐怖ロマンというシリーズの中の作品で、
1982年に発売されたホラー漫画の短編集でした。
この漫画の作者である、いけうち誠一さんは、
カムイ伝で有名な白土三平さんのアシスタントだったそうで、
今でもゴルフ漫画を描いている漫画家さんだそうです。
そんな作者の、ウィキペディアにすら載っていない幻の作品が、
今回の恐怖ロマンシリーズの中の、呪いのかつらという訳ですね。
漫画のストーリーは、
頭に付けることで、魅力的な女性へと変身できるかつらを手に入れた少女が、
どんどん怪奇現象に巻き込まれていく 呪いのかつら。
親戚のオジサンの家に引き取られていった少女が、
どんどん精神を破壊されていく 檻。
古いアパートに引っ越してきた家族が、
その日から怪奇現象に巻き込まれていく 霊界のささやき。
作者に送られてきた、不気味な一冊のノートの内容を漫画にした 小ちゃくなあれ。
こんな、どこから読んでも、
恐怖で夜中にトイレに行けなくなるレベルの作品ばかりでしたね(^◇^)
呪いのかつらの感想
[イラストがとにかく綺麗]
昔から言われているのが、
「ホラー漫画は、イラストが綺麗なほど怖い」という事ですね。
この漫画も、その部分はとてもしっかりしており、
ため息が出るような美しいイラストが、
この不気味な物語に、物凄くマッチしているんですよね。
普通のシーンでは、少年漫画的なイラストで進んで行くのに対して、
「ここは怖がらせるぞ」という場面では、
物凄く綺麗な、少女漫画の様なイラストが飛び込んでくるのですから、
その緩急の付け方に、恐怖も倍増という訳ですね( `―´)ノ
[オカルトだけでは無い恐怖がここにはある]
この漫画を読むまでは、
この漫画を、完全に古臭い漫画のシリーズだと思っていたんです。
「どうせかつらが頭から取れなくて、困るんだろうな」程度の感覚でした。
しかし、そんなシンプルな物語の展開の中にも、
どうしてそうなったのか?という謎を知って行く内に、
どんどん恐怖が襲ってくるという、とんでもない仕掛けが隠されていたんですよね。
この、オカルト現象だけで怖がらせるのではなく、
その恐怖の謎解きをしていく過程すらも、物凄く怖いという、
とんでもない名作漫画がひっそりと発売されていたんですね。
特に、最後の小ちゃくなあれという話では、
ある少年が送って来た、一冊のノートを漫画にするというだけの話なのに、
ドンドン恐怖が襲ってくるのが素晴らしかったですね。
物語の展開でいうと、
少年が書いているのは、妄想のノートだったという流れなのですが、
こんなにも残酷になれるのかという内容に、
作者自身すら拒否したくなるという展開が、本当に気持ちが悪く、
今まで読んだ、どんな作品よりも気持ち悪かった作品でしたね。
ただの妄想のノートというオカルトとは全く関係ない展開なのに、
どんなホラー作品よりも怖かったのが、この漫画、呪いのかつらなのでした(*´Д`)
呪いのかつらのまとめ
ちなみに、この漫画を読んだのはだいぶ昔だったので、
ストーリーを全て忘れていたのですが、
漫画を数ページ読み返した瞬間から、どんどん恐怖の記憶が蘇ってきて、
「そうだ、この漫画を読んで、夜中にうなされまくったんだ…」と、
少し後悔したのでした(/ω\)
他のホラー漫画とは、比べ物にならない程の恐怖が、この漫画にはある
そんな、呪いのかつらの感想でした(*^▽^*)