レトロゲームとマンガとももクロと

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恐怖ロマン 闇からの使者の感想  綺麗な人形ほど恐ろしいという定石

今週のお題「ゾクッとする話」

まるで映画のチャイルドプレイの様な展開

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[ホラー漫画の中にある家族の愛が凄い] 参考価格400円

[闇からの使者  三原一晃]

1982年発売  ジャンル ホラー漫画

 

 

昔チャイルドプレイというホラー作品がありまして、

人形がハサミを持って襲いに来るという恐怖の映画がありました。

 

 

可愛い人形が、襲ってくる訳ですからね、

子供の時に見たら、絶対にトラウマ確実だと思いますよね。

 

 

そんな可愛らしい人形が襲ってくる作品が、

チャイルドプレイの、はるか昔に、

日本の漫画作品としてひっそりと誕生していたんですよね。

 

 

チャイルドプレイが1988年

この漫画が1982年

そんなハリウッド映画にも負けないくらいの名作

闇からの使者の感想です(*’▽’)

 

 

 

闇からの使者とはどんな漫画

 

この闇からの使者ですが、

1982年に発売された、恐怖ロマンシリーズのホラー漫画でした。

 

 

漫画のストーリーは、

娘思いの父親が、お誕生日のプレゼントに、とても綺麗なお人形を買ってきたら、

とんでもない悪魔の人形だった…という内容のストーリーでした。

 

 

金髪で、青い目で、青い服を着た、

一目見た瞬間に全ての人間を虜にしてしまう、とても綺麗な人形。

 

 

そんな可愛らしい人形が、

突如として、家の中を歩き出すという恐怖を描きながらも、

どうして人形が動いているのかを探していく、

ホラー漫画でありながら、家族の愛を描いた作品でもあるという、

是非読んで欲しい作品なのでした(^◇^)

 

 

 

闇からの使者の感想

[登場人物に悪いキャラクターが出て来ない]

 

本来なら、ホラー漫画を描いていくのなら、

嫌なキャラクターを出してしまうのが近道だと思われます。

 

 

主人公が居て、主人公をイジメる人物たちが居て、

周りの人たちは見て見ぬふりをして、そんな世界に絶望して、

地獄の様な世界に変わって行く…。

 

 

こんな感じで、ストーリーが進んで行く方が、

怖い展開に持っていきやすいと思われます。

 

しかし、この闇からの使者に関していうと、

全ての登場人物が、悪い人間ではないという衝撃でした。

 

 

最初読んだ時のイメージでは、

明らかに、お父さんの顔が浮気をしていそうな、とんでもなく悪い顔なのに、

このお父さんも、娘思いの最高の父親だったり、

周りの友達が嫌な奴なのかという、自分を助けに来てくれる優しい友達だったり、

主人公の女の子も、つんけんしているお嬢様キャラクターかと思いきや、

友達からのプレゼントを大事にしたり等…、

とにかくこの漫画を読んでいて感じた素直な感想は、

全てのキャラクターが、気持ちの良い人ばかりの作品でしたね。

 

 

ハッキリ言ってしまうと、暴れまくるお人形ですら、

ちゃんとした理由があっての行動だと最後に分かるのです。

 

 

この、死人が出るのではという様なとんでもない暴れ方をしても、

結局最後には、

「そんな理由があったら、しょうがないよね…」なんて丸く収まる感じが、

99%がバットエンドで終わるというホラー作品のジャンルで、

まさかのハッピーエンドで終わるという裏切りに、

読んでいて気持ちがすっと楽になる、不思議な作品でしたね(*´Д`)

 

 

 

闇からの使者のまとめ

 

チャイルドプレイの様なホラー映画かと思いきや、

実は映画版リングの様な、隠された家族の愛に気づかされる深さがありましたね。

 

 

ホラー作品の中に、不思議な感動を盛り込んだ革命的な作品

闇からの使者の感想でした(*^▽^*)

 

 

ちなみに、「人形マヤの館」というタイトルでも発売されているのですが、

そちらの方が入手しやすいので、探すのならお勧めです。