読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

レトロゲームとマンガとももクロと

レトロゲームとマンガとももクロと

パニックワールドの感想 読んでいてこんなにも胸が苦しくなる漫画は無い

f:id:retogenofu:20150728151235j:plain

松本零士が贈る名作短編集

 

[戦争を題材にした作品と恋愛作品のごった煮] 参考価格250円

[パニックワールド 松本零士 全一巻]

1975年発売  朝日ソノラマ  ジャンル 短編集

 

 

今の年代の人は、

松本零士さんの作品をあまり読んだことが無いそうなのですが、

かなり勿体ないと思いますね。

 

「だって、昔の漫画なんでしょ…」と思う前に読んでみて欲しいですね。

きっと、イラストの綺麗さに度肝を抜かれる事でしょうから。

 

 

そんな松本零士さんの名作漫画

パニックワールドの感想です(*’▽’)

 

 

 

パニックワールドとはどんな漫画

 

このパニックワールドですが、

1975年に朝日ソノラマから発売された短編集でした。

 

 

作者の松本零士さんは、

銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトなど、

ド派手でありながら、繊細なイラストの戦闘シーンに定評のある作者さんですが、

そんな松本零士さんが贈る、最高の短編集が今回のパニックワールドという訳ですね。

 

 

漫画のストーリーは、

とある日、第二次世界大戦時に落とされた不発の原子力爆弾が発見される、

そんな頃パニックシンジケートなる団体から、

その爆弾の起爆装置を持っていると脅される、

そんな危機からどうやって脱出するのかを描いた

パニックワールド 

 

 

日も当たらない地下世界に生きる貧乏な青年と、

母親の為に一度でいいから綺麗に咲く花を見せたいと願う、

美少女との恋愛模様を描いた

夜光都市のミライ 

 

 

突如として現れた国籍不明の軍隊と戦っていく

黒死鳥4444 

 

 

何をやっても裏目ばかりの青年が、

とある自分の才能に気づき世間を渡り歩いていく

黄色い兎

こんな豪華四本の作品が楽しめる短編集でした。

 

 

この漫画を読んだ後には、

人生とはなにか、人間とはなにかを考えさせてくれる作品で、

人間の本質というのを深くえぐっている作品でした。

 

 

そんな、漫画を読み終えた後で、

他の人達はどう持っているのか意見の交換をしたくなる、

胸にいつまでも残っていく作品でしたね(^◇^)

 

 

 

パニックワールドの感想

 

[松本零士さんには戦争作品よりもヒューマンドラマを書いてほしい]

 

松本零士さんと言えば、戦争漫画の王様だと思います。

 

戦闘機の美しさ、戦艦のダイナミックさ、

お互いに戦う理由を持たせて、正義と悪のどちら側の視点でも楽しめるという二面性。

 

そんな、今までの勧善懲悪という概念を、

綺麗でダイナミックなイラストで破壊した、王様だと思います。

 

 

しかし、今回のパニックワールドを読んで分かったのが、

ヒューマンドラマを書くテクニックの凄さが溢れていた事ですね。

 

 

この短編集の構成でいうと、

戦争漫画、恋愛漫画、戦争漫画、恋愛漫画、

こんな、明らかにミスマッチともいえる異色の構成なのですが、

実はこれが素晴らしいんですよね。

 

 

戦争漫画という、とても塩辛いものを食べてから、

恋愛漫画という、濃厚なスウィーツを食べる、

そしてまた塩辛いもの、そしてまたスウィーツ、

この繰り返しで漫画を読むことにより、

戦争漫画だけの短編集を読んだり、

恋愛漫画だけの短編集を読んだ時とは全く違う、相乗効果が表れてくるんですよね。

 

 

さっきまでは、生きるか死ぬかを描いていたのに、

こちらでは甘酸っぱい恋愛を描いている、

しかし次のページには、また戦争の恐怖を描いている、

しかし最後を締めくくるのは、最もリアルな生活を描いた恋愛漫画で終わっていく…。

 

 

こんな、漫画を読んでいて感じる、

ジェットコースターに乗っているかの様な激しさが、本当に素晴らしく、

読んだ後に、10分くらいボーっとこの漫画の事を考えていましたね。

 

 

そんな、ヒューマンドラマのあまりの上手さに、

読んだ後には胸が苦しくなる作品なのでした(*´Д`)

 

 

 

パニックワールドのまとめ

 

今になって読み返して思ったのが、

この短編集は喜怒哀楽を表現していたのではと思うんですよね。

 

そう思ってから読み返すと、更に何倍も楽しめた作品でしたね。

 

 

松本零士さんの作品を読んだことが無い人には、

この漫画で凄さを知ってから、他の漫画へと進んで行くのも良いのかも知れませんね。

 

 

そんな、人間の心理描写を上手く描くことによって、喜怒哀楽を表現している名作漫画 

パニックワールドの感想でした(*^▽^*)