レトロゲームとマンガとももクロと

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生存の感想 余命半年の父親が人生を賭けて娘の殺人事件の犯人を追う

エリートサラリーマンが全てを捨てて最後の真剣勝負をする

 

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[かわぐちかいじと福本伸行が贈る 名作サスペンス漫画] 参考価格400円

[生存  かわぐちかいじ  全3巻]

2000年発売  講談社  ジャンル サスペンス

 

かわぐちかいじさんの作品って面白いですよね。

 

近い未来に、もしかしたら起こるかも知れないのではという、

絶妙な恐怖感がたまらなく好きです。

 

 

福本伸行さんの作品って面白いですよね。

 

人間の心に潜む悪魔を、コミカルに描きながらも、

その結果、人はバンバン死んでいく…最高です。

 

 

そして、二人の天才がコンビを組んでいた作品があったんです。

 

 

そんな今回の、濃厚なストーリー、鬼気迫るイラストが凄い名作サスペンス

生存の感想です(*’▽’)

 

 

 

生存とはどんな漫画

 

この生存ですが、

2000年に講談社から発売されたサスペンス漫画でした。

 

 

この作品は、

沈黙の艦隊やジパングでお馴染のかわぐちかいじさんが作画を、

アカギやカイジでお馴染の福本伸行さんが原作を担当した、とても豪華な作品でした。

 

 

漫画のストーリーは、

奥さんには先立たれて、一人娘は14年前に行方不明になってしまった、

エリートサラリーマンの主人公が、

ガンの影響で余命半年と宣告をされてしまい、

生きる意味を失っていたところに、娘の白骨遺体が発見されたと一報がはいる。

犯人の時効成立が先か、自分の命が消えるのが先か、

犯人を捜すべく人生最後の真剣勝負へと進んで行く…こんなストーリーでした。

 

 

今までの人生では、

家族のトラブルには、「仕事が忙しいから」という理由を付けて逃げていた主人公が、

自分の娘を殺害した犯人を探すべく、仕事も全て辞めて、

娘がいなくなった時に残していった日記帳を元に、少しずつ事件を解決していく…。

 

そんな、14年という長い歳月が、事件の痕跡を自然と隠してしまう中でも、

今までの償いをするかのように、必死に困難な事件に立ち向かって行く、

家族の愛を描いた名作サスペンスなのでした(^◇^)

 

 

 

生存の感想

[事件の展開でいうと、24やプリズンブレイクの様な中毒性がある]

 

この漫画の凄いところは、展開の上手さにあると思います。

 

14年前の事件をどうやって解決していくのか?

犯人はどこに居るのか?

そんな複雑な事件なので、警察もなかば諦め気味な捜査でした。

 

そんな時に、娘の日記帳があった事を思い出します。

 

「もしかしたら、あの日記帳に事件解決のヒントが書いてあるかもしれない…」

といった感じで、物語が進んで行きます。

 

 

何気ない友達の名前や、良く通っていた喫茶店、好きだった画家の名前、

そんな、小さなパズルのピースを集めながら、

事件当日にどこに行っていたのかを探していく、

こんな物語の流れが本当に素晴らしく、

24やプリズンブレイクを夢中で見ていた時の様な感覚を、体験できましたね。

 

 

目の前に、ぼんやりと見える物語の結末を、「掴んだ!!」と思ったら離れていく、

また近づいて行って結末を掴もうとする…、こんな繰り返しなのですが、

徐々に物語の結末へと近づいて行く内に

「お願いだからまだ終わらないで…」という、

面白い作品に出会った時の様な感情が湧きだしてきましたね。

 

 

プリズンブレイクの時は、

視聴者の「まだ終わらないで…」の繰り返しで、

後半はパッとしない終わり方になってしまいました。

 

しかし、今回の生存は、最後の最後まで気を抜けない作品でしたね。

 

たった単行本三冊だけなのに、

上質なサスペンスが楽しめる名作漫画でしたね(*´Д`)

 

 

 

生存のまとめ

 

私は「かわぐちかいじ」さんも、

「福本伸行」さんも大好きな漫画家さんです。

 

そんな二人が、まさかコンビを組んでいたとは知りませんでしたね。

 

練りに練られた素晴らしい原作と、

読んでいて苦しくなるほどの、鬼気迫った主人公の表情が最高

二人の天才が生み出した名作サスペンス

生存の感想でした(*^▽^*)