レトロゲームとマンガとももクロと

レトロゲームとマンガとももクロと

ヴァーミリオン 開始1分で電源を消したくなる 異色のRPG でも嫌いになれない

ダークな雰囲気が最高 モンスターが断末魔を上げるRPGも珍しいよね

 

f:id:retogenofu:20170105171836j:plain

[開始1分で 普通のRPGとは絶対に違うと感じさせる  圧倒的な凄さ] 

[ヴァーミリオン   セガ  メガドライブ] 

1989年発売   ジャンル RPG  参考価格580円

 

記事のネタバレ度  高め  

攻略に必要なプレイ時間  10時間

このゲームに対する世間の評価  ダークな雰囲気が最高の イカレタRPG

どんな人におすすめ?  イカレタRPGが好きなら最高です

バーチャルコンソールで配信あり

 

 

メガドライブのRPGといえば…

ファンタシースター

レンタヒーロー

ヴァーミリオンこんな感じではないでしょうか。

 

今思うと、どれも個性的なRPGですね。

 

まさに、メガドライブというゲーム機のクレイジーさが

際立っていますね。

 

 

そんな今回の、普通のRPGなんて、ノーサンキュー そんな異常な人にお勧め

ヴァーミリオンの感想です(*’▽’)

 

 

 

ヴァーミリオンとはどんなレトロゲーム?

 

このヴァーミリオンですが

1989年にセガから発売された

メガドライブ専用のRPG作品でした。

 

ゲームの目的は

自分の国を滅ぼされてしまった王子を操りまして

自分の国を再建するために、悪と戦っていく。

王道の目的でしたね。

 

ゲームのシステムは、比較的シンプルなRPGで

街の移動方式は「ドラクエタイプ」

ダンジョンでの移動方式は「ウィザードリィタイプ」という

二つのRPGを融合した、最高に贅沢なバージョンでした。

 

ダークな雰囲気がたまらない作品で

普通のRPGとは全く違った作品でした。

 

 

街での移動は

キャラクターが移動して街を探索して行く。

 

フィールドは、ウィザードリィや女神転生の様な

3Dダンジョンで表示されていまして

結構な衝撃だったのを覚えています。

 

こんなシステムですので

「なんだか難しそう」と思ってしまいがちですが。

 

画面の端には、マップが常に表示されていましたので。

迷うことなく、フィールドを進めるのは良心的でしたね。

 

3Dのダンジョンは、真っ暗闇だったので

ろうそくを使わないと、周りが見えないというのも

しっかり表現されていました。

 

戦闘のシステムが、少しだけ独特でして

コマンド選択式のRPG…では無く。

 

モンスターを自分で動きながら切り付けていく

アクションRPGのシステムでした。

 

似たタイプのゲームで言いますと

自由度の上がった「マダラ」や「スターオーシャン」などが近かったかも知れませんね。

 

いつでも、逃げる事が出来ますので

強敵からは、直ぐさま逃げる

弱いモンスターは狩りまくる

こんな感じで、アクションしながらRPGを体験できるのはよかったですね。

 

ドラクエタイプでもあり

ウィザードリィタイプでもあり

スターオーシャンタイプでもあり

 

「こんなゲームだったら、絶対に売れるよね?」

なんて、今でもメガドライバーの心に、深く残っている作品なのでした。

 

 

 

ヴァーミリオンの感想でもあり レビューでもあり

 

[手薄なRPGに斬りこめ]

 

メガドライブというゲーム機は

昔から「RPGが弱い」と言われていました。

 

ファミコンには

「ドラクエ」、「ファイナルファンタジー」

 

PCエンジンには、

「桃太郎伝説」、「天外魔境シリーズ」等

 

ゲーム機を代表する、有名なRPG作品があるのに

 

メガドライブというと…、えーと…。

なんて、強力な戦力が居なかったイメージでした。

 

確かに、「ファンタシースター」という

オンラインゲーム界のエースが

メガドライブのRPGで発売されてはいたのですが。

 

当時はまだまだ、マイナーゲームだったと思われます。

 

そんな、RPGの手薄な世界に切り込んで行ったのが

今回のヴァーミリオンという訳ですね。

 

なんでも、体感型のアクションゲームを開発していたチームが

「いっちょRPGでも作りますか」なんて感じで

新感覚のRPGを開発したそうです。

(アウトランやスペースハリアー等が同じチームだったそうです。)

 

そんなチームが開発したからこそ

他のゲームでは味わえない、斬新なゲームになったのかもしれません。

 

「王道RPGの、良い所取りじゃん」という

きつめの言葉を言いたくなるのは分かります。

 

しかし、そんなRPGが無かった訳ですから

まさに、逆転の発想だったのではないでしょうかね。

 

 

体感型アクションゲームのチームが

本格的なRPGをあえて作る。

 

こんな実験的な試みが

ヴァーミリオンという怪物的な作品を生み出したのかも知れませんね。

 

 

 

[音楽が素晴らしい]

 

このゲームを、初めてプレイして

真っ先に思ったのが

「流れてくる音楽の凄さ」だったのではないでしょうか。

 

特に、最初の街の音楽は素晴らしく。

最初の音楽を聴いた瞬間に

「え!この街に絶対に住みたくない!!」と思わせてくれます。

 

普通なら、ゲームを開始して初めての街ですから

その場所の音楽は、とてもわくわくさせてくれる音楽にする筈ですよね。

「これから、楽しい世界が始まっていくぞ!!」こんな感じです。

 

しかし、ヴァーミリオンの世界には

こんな常識なんて通じません。

 

いきなり、ダークすぎる音楽が流れます。

 

例えるなら

「魔物が襲ってきて、街が廃墟になった後に流れる」悲痛な音楽。

こんな感じでしたね。

 

「世界の危機なのに、どうしてそんなに明るい曲なのか…」こんな

今までのRPGに反抗するような答えが

開始1分で流れる、ダークすぎる音楽だったのではないでしょうか。

 

ゲームのシステムは、王道RPGのシステムなのに

ゲームの世界感は、どんなRPGにも属さない異端児だったのでした。

 

 

 

[文章のテキストが最高にふかい]

 

このヴァーミリオンですが

久しぶりにプレイして思ったのが

「子供向けのゲームでは100%無い」という事です。

 

商品を買わないで、店を出ようとすると

「罵詈雑言」を浴びせかけられます。

 

タダで宿屋に泊めてくれたおじいさんが

世界が平和になった瞬間に、「今までの宿代を請求してくる」など

「大人ってこんなに汚いんだぞ!!」と教えてくれる様になっています。

 

そんな人たちばかりなので

いつの間にか、普通のRPGでは感じることが出来ない

不思議な感覚を味わえましたね。

 

その結果

「ヴァーミリオンの文章って本当に…ふかい」と思うのでした。

 

人によっては不快、人によっては深い

そんな二面性が楽しめるのが、最高のゲームでした。

 

 

 

[基本はお使いのゲーム]

 

このヴァーミリオンというゲームは

どうやったら物語が進んで行くのかというと

 

街の住人の悩みを聞いて

 

ダンジョンに向かい

 

ダンジョンにいるボスを倒して、アイテムを入手し

 

また次の街へ移動して…。

 

こんな感じの展開が、最後まで進んで行きます。

 

この単調過ぎる展開が

ゲーム初期の作品なら問題は無いのですが。

 

RPGの世界も成熟した時期だったので

「またこの展開なの…」という、マンネリ感に繋がってしまいました。

 

せっかくのダークな雰囲気を

単調な展開で壊してしまったのが、少しだけ残念な所なのでした。

 

 

 

ヴァーミリオンの効率的な使用方法

 

暗めのアドベンチャーゲームが好きだけど

もう殆どプレイしたよ…という人が居たとします。

 

そんな人にこそ、このヴァーミリオンをお勧めします。

 

この独特な雰囲気のテキストに

きっと、猛烈に楽しめるか

きっと、猛烈に後悔するか、のどちらかでしょうね。

 

 

 

ヴァーミリオンのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

こんなにもイカレタRPGが存在していたのかと

今の時代にプレイして、改めて感じましたね。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

ゲームとしてはかなり面白いと思うのですが

プレイ時間が短めでしたので

「ここからが面白くなるのにな」で終ってしまったのが

ワゴンセールの常連になってしまった理由なのかもしれませんね。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

メガドライブ本体には

イヤホンのジャックが付いていたそうで。

 

テレビが無くても、ゲームの音楽だけは聞くことができました。

 

自分の部屋にテレビが無い、当時の子供たちにとっては

素晴らしいゲーム機だったそうです。

 

しかし、メガドライブ2になってからは

その機能が撤廃されたので、私は体験したことが無いのですよね。

 

なんでも、このヴァーミリオンのオープニング音楽を

イヤホンで聞いていたプレイヤーは多いそうで。

 

受験勉強のお供にヴァーミリオン、なんて人も多く。

画面が無くても楽しめる、数少ないゲームでした。

 

今では、バーチャルコンソールで配信されているそうなので

独特な世界感と、暗すぎる音楽を聴きたい人は

この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうかね。

 

開始一分で、他のRPGとは絶対に違うと断言できる

それこそが、このゲームの魅力です。

 

 

ダークな雰囲気が好きなら 最高にお勧めのRPG

それこそが、今急いで580円で買う理由です

 

こちらから購入できます