レトロゲームとマンガとももクロと

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獲物を狩る、そして獲物に狩られる、そんなグロテスクなポケモン? リンダキューブ・アゲイン

リンダキューブ完全版が最高に欲しい!! 

 

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[バイオレンスで、グロテスクで、最高にリアルな、オトナのポケモン] 

[リンダキューブ・アゲイン  ソニー  プレイステーション]

1997年発売 ジャンル RPG  参考価格2000円発売

 

記事のネタバレ度 高め

攻略に必要なプレイ時間 40時間

このゲームに対する世間の評価  プレイステーションの中でも特にディープ

どんな人におすすめ?  濃厚なストーリーを体験したいなら 絶対に遊ぶべき

ゲームアーカイブスで配信あり

 

 

自分では最高に好きな物なのに

人にお勧めするのは、なかなかどうして…という物は沢山あると思います。

 

食べ物だろうが、小説だろうが、漫画だろうが、映画だろうが

「自分が好きでも、相手にとってはどうだろうな…」という物です。

 

 

そんな今回の、面白いゲームなのに、当時はお勧めできなかった 偉大なRPG

リンダキューブ・アゲインの感想です。

 

 

 

リンダキューブとはどんなレトロゲーム?

 

このリンダキューブ・アゲインですが

1997年に、ソニーから発売されたプレイステーション用のRPGで。

 

元々はPCエンジンで発売された

「リンダキューブ」という作品を、マイルドにしてリメイクした作品でした。

(後にセガサターンでも発売されました。)

 

 

このリンダキューブ・アゲインのあらすじは

 

巨大な隕石(死神)によって

8年後には、必ずネオケニア(地球)が破壊される。

 

それまでに、ネオケニア上の動物のつがいを全て集めて

 

違う惑星で、また新たなネオケニアを作ろう…というストーリーです。

 

勇者もいなけりゃ魔王もいないそんなRPGです。

 

 

 ゲームのシステムは

オーソドックスなRPGのシステムで

 

それぞれのシナリオに用意されている

 

それぞれの目標を達成しながら

 

動物のつがいを、規定数だけ集めて行くという

 

簡単にいうと、

めちゃくちゃバイオレンスなポケットモンスターでした。

 

主人公の「ケン・チャレンジャー」を操作しながら

目的の為に大冒険していくのですが。

 

その大冒険の内容が

今までの「魔王を倒して世界平和を目指して行く…」といった

王道のストーリーでは無かったり。

 

「伝説の勇者の末裔」といった

「やっぱりRPGはこうでなくっちゃね」みたいな存在でも無いのが最高でした。

 

自分は、至って普通の青年で。

 

目の前にいる凶悪な動物に殴られたら

一発で死んでしまうという危機感と

 

「ヒロインとはイチャイチャしたいよね」という人間臭さが

 

誰しもが、遺伝子の中に組み込まれている

「狩猟本能」を最高にくすぐってくれます。

 

 

最高の装備が売って無い?

 

だったら獲物をしとめて自分で作ればいいじゃない!!

 

お金が無くて困っている?

 

だったら獲物をしとめてお金に変えればいいじゃない!!

 

隕石を止める方法が見つからない?

 

だったら死ぬ気で脱出すればいいじゃない!!

 

 

そんな、狩るか、狩られるかの緊張感を

自分の命を賭けて、壮大なスケールで遊んでいく

 

問題作でありながらも、最高にバカバカしく楽しめる

超が付くほどの名作RPGなのでした。

 

 

 

リンダキューブ・アゲインの感想でもあり レビューでもあり

 

[シナリオの出来が 最高にバイオレンス]

 

このリンダキューブですが、物凄く危ないゲームです。

 

どのくらい危ないかというと、殆どホラー映画と同じです。

 

 

バイオレンスに継ぐバイオレンス

 

グロテスクに継ぐグロテスク

 

トラウマ確定に継ぐトラウマ確定

 

こんな雰囲気でゲームは進んで行きます。

 

 

選べるゲームのシナリオも、とにかくバイオレンスで

 

シナリオA

[メリークリスマス]

サンタクロースの格好をした殺人鬼が襲ってくる

 

そんな殺人鬼の謎を解いていくと共に

衝撃の結末を迎える、トラウマ確定のストーリー。 

 

シナリオB

[ハッピーチャイルド]

いきなりヒロイン「リンダ」の片腕が盗まれる

 

宇宙船から脱出するためには

鍵の役割となる、ヒロインの腕を探さなければいけないので

必死にヒロインの片腕の行方を探し出すと共に

またもや衝撃の結末を迎える、トラウマ確定のストーリー。

 

シナリオC

[アストロアーク]

特に事件もなにも起きずに、本腰を入れてリンダキューブの世界感を味わう。

 

プレイした瞬間に、今まで以上の衝撃を体験するストーリー。

 

といったまさにバイオレンスなシナリオばかりでした。

 

 

特に、シナリオAの[メリークリスマス]が本当に怖くて

完全にトラウマレベルのシナリオでした。

 

 なので、毎回クリスマスの時期になると

「あ!リンダキューブ・アゲインをやらなきゃ」と

パブロフの犬的に思います。

 

 

そんな、バイオレンス満載なゲームの筈なのに

 

シナリオをクリアした頃には

「心地いい爽快感」も味わえるのは

名作シナリオゆえの凄さだったのかも知れません

 

いつの間にか、大好きになっている

最高のゲームなのでした。

 

 

[リアルな人間はゲームにはいない というリアルさ]

 

このゲームをプレイして

「他のゲームには、リアルな人間がいない」と気づかされました。

 

その理由は、

ゲーム内の住人達が、ゲームの内の時間が進むにつれて

「ロケットに乗って、ドンドン惑星から避難していく」からでした。

 

そんな時に思ったんですよね

「確かに、普通の人間なら、こんな惑星から逃げるよね…」と。

 

おそらくですが

恐怖の大魔王が支配する世界になったとしても

今の時代なら、そのまま宇宙に逃げると思うんですよね。

 

「大魔王を倒すのは無理だろうな、じゃあ宇宙船でも作って逃げますかね。」

こんな感じで

意外と丸く収まるような気がするんです。

 

それが、「隕石の衝突が8年後に決まっている世界」なのですから

皆が逃げ出すという展開の方が、逆にリアルな展開だと思います。

 

ゲームの最後の方なんて、本当に誰も居なくなりますからね。

 

そんな時に、

「あ、お店って、店員さんがいないと機能しないんだな…」とか

 

「お金の意味が、殆んどなくなっちゃった···」なんて深い悲しみに陥ります。

 

そして、次に改めてプレイする時は

「ちゃんと計画を立てて、遊んでみようかな」と思うのでした···。

 

 

街の人が普通に居るときほど

お金がほとんど無い。

 

ようやくお金を稼げる様になってくると

店員さんがもういない。

 

そんな、リアルでお金のインフレを体験出来るゲームでした。

 

 

街に住んでいる人達が異常なほどにリアルなので、

リンダキューブというゲームのシナリオの怖さが

より引き立っているのでしょうね。

 

 

 

[最初は狩る者、次は狩られる者、最後は圧倒的な支配者]

 

このゲームですが

モンスター風の動物を集めて行くゲームです。

 

ブタとか、イルカとか、ノミとか、カニとか、クワガタとか

 

名前のイメージだけを聞くと

全然襲ってこない感じの動物たちが

 

こちらをやる気満々で襲ってきます。

 

そして、こちらも襲いに行くんです。

 

 

ブタやノミなどを狩る事によって

 

動物をお金に変えて、

新しい装備を購入したり

 

動物を食料品に変えて、

回復アイテムを自給自足したり

 

その動物専用の装備品を作成して、

どんどんパワフルになって行ったり

 

やりこみ要素満載の、特殊なゲームシステムでした。

 

 

全身をカメの防具で強化したり

 

ツバメから作った武器で進んで行ったり

 

動物との戦闘結果が

素直に戦力強化に繋がる

 

RPGに無くてはならない最高の要素が、

とても楽しいゲームでした。

 

 

最初のエリアは自分が狩る者です。

 

そのエリアの支配者です。

 

目の前のブタを見かけても

「今は、見逃してやるよ!!」なんて感じで、余裕しゃくしゃくです。

 

 

しかし、次のエリアに進むとどうでしょうか?

 

今度はこちらが狩られる者です。

 

さっきまでは、支配者だったのに

今度はびくびくしながら、進んで行かなくてはなりません。

 

「イルカさん勘弁してください、縄張りには近づきませんから」

こんな、最弱の冒険者でした。

 

しかし、このリンダキューブという作品は

強い動物を狩る程、強力な装備品が手に入る魔性のシステムです。

  

なので、ギリギリ勝てそうな獲物を探していきながら

徐々にそのエリアを支配していき。

 

そのエリアの支配者になるまでは、必死にレベルを上げて。

 

ようやく敵無しになってきたら

また次のエリアへ…という感じが、

往年の名作ゲーム、ウィザードリィを彷彿とさせてくれまして。

 

本当に買って良かったと、心から思ったのでした。

 

 

 

[このゲームをお勧めすることが なかなか出来なかった]

 

このリンダキューブ・アゲインですが

今では2000円程度で遊ぶことが出来るのですが。

 

当時は、結構なお値段のソフトでした。

 

ですので、なかなか気軽にはお勧めできませんでしたね…。

 

 

という表面上の理由もありましたが

「このゲームが大好きなんだよね…」という事は

どうしても言いづらかった作品でした。

 

「リンダキューブ・アゲインって最高に面白いよ!!」

なんて、いきなりお勧めされたとしたら

 

「この人間は危ない奴なのでは」と思われる可能性が、

存分にあったからです。

 

 

なにせ、バイオレンスで、グロテスクな、オトナのポケモンですからね。

 

今から、10年以上前には

なかなかチャレンジは出来ませんでしたね。

 

よっぽど仲の良い友達ではない限り

このリンダキューブ・アゲインの名前を出すのも危険な作品だと思います。

  

しかし、今なら

「リンダキューブ・アゲインを遊ばないのは勿体ない!!」と、

強めにお勧め出来ます。

 

なので遊んでください。

 

そして、危ない奴だと思わないでください。

 

 

 

リンダキューブ伝説

 

このリンダキューブ・アゲインですが、リメイク作品です。

 

そして全年齢が楽しめるバージョンです。

 

しかし、オリジナルのPCエンジン版は、

あまりの残酷さ故に、

18歳以上推奨のゲームだったそうです。

 

そんな、残酷な伝説をいつか体験してみたいなと思ってから

ドンドンと値段が高くなっていくのでした。

 

ちなみに、大まかな違いは

 

動物のグラフィックが異常にグロテスク 

 

イベントが本気で狂っている

 

リンダのお父さんである、「ヒューム」の声が

PCエンジン版では「キン肉マン」

プレイステーション・サターン版では「キン骨マン」という

明らかに狙ったであろう起用方法も最高でしたね。 

 

 

 

リンダキューブ・アゲインのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

一見するとホラーゲーム的なRPGなので、敬遠されがちなのですが。

 

意外や意外、コミカルな要素も多く

 

遊べば遊ぶほど、どんどん好きになってしまう名作RPGでしたね

 

トラウマ確定のストーリーの中にある

コミカルな要素

 

そんな要素が、ゲームの恐怖をよりかきたてるのかも知れませんね。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

あの「自分は弱者なんだな」と思わせておいてから

その状況をどうやって打破していくのかを考えていく

こんな考える楽しさも、最高でした。

 

獲物狩りを代行してくれるハンター

 

レアな獲物を大金で購入するオークション

 

獲物を罠にかけてとらえる罠屋

 

こんな感じで、自分が弱い時だからこそ

沢山の人にお世話になる。

 

そんな奥深さが、リンダキューブ最大の魅力でしょうね。

 

自分は伝説の勇者ではないのだから

どんどん頼りましょうというリアルなのでした。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

私はこのゲームが本当に好きです。

 

しかし、最初の印象はとても気持ちの悪いゲームでした。

 

そんなゲームだったのに、いつの間にか

リンダキューブ・アゲインという世界にハマってしまいましたね。

 

今ではPSNアーカイブでも楽しめますので

興味のある方は、600円を払って

最高にバイオレンスな世界へと、飛び込んでみてはいかがでしょうか。

 

 

「リンダキューブ面白そうだな」と思いました?

 

だったら迷ってないで、

今すぐにでも購入してください。

 

そしていつの日かPCエンジン版を買いましょう。

 

私もお金持ちになったら絶対に買います。

 

 

今日も

レトロゲームとマンガとももクロと

をお読みくださりありがとうございました

 

今でも、クリスマスには無性にやりたくなる

ウィザードリィの様に中毒性が高い 超が付くほどの名作ゲーム 

リンダキューブ・アゲイン

 

それこそが、今急いで2000円で買う理由です

 

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