レトロゲームとマンガとももクロと

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王宮の秘宝テンション 100人中99人はクソゲーって言うだろうな

ローグライクでここまでひどいのは逆に評価する

 

[どんなローグライクRPGにも負けない 異常な難しさが売り]

[王宮の秘宝テンション  バップ  プレイステーション]

1996年発売  ジャンル ローグライクRPG 参考価格450円

 

記事のネタバレ度  高め

攻略に必要なプレイ時間  20時間

このゲームに対する世間の評価  バップ三種の神器

どんな人におすすめ?  酷いゲームが好きな人におすすめ

ゲームアーカイブスで配信なし

 

 

ゲームメーカーの名前を聞いただけで

恐れおののくメーカーってあると思います。

 

伝説のクソゲー

デスクリムゾンを作った

「エコール」というメーカーが代表格なのですが。

 

ファミコンユーザーにとっては

「バップ」という会社だったのかもしれません。

 

あまりにもクソゲー過ぎて

逆にみんなから愛されている

スーパーモンキー大冒険

 

ゲームなのに

お遊びで踏み込んではならない、危険すぎるRPG

TAO・道

 

こんな2作品を発売しているのが

バップというイカレタゲームメーカーでした。

 

そんなメーカーが

トルネコの様な、風来のシレンのような、ゲームを発売していたと

今の時代になって知りました。

 

 

本来はクソゲーになりえない

優秀なゲームシステムなのに

 

バップというイカレタメーカーにかかれば

こんなにも酷いゲームに変わるんだろうな。

 

 

そんな今回の 100人中99人はクソゲーっていうに決まっている

王宮の秘宝テンションの感想です。

 

 

 

王宮の秘宝テンションとはどんなレトロゲーム?

 

この王宮の秘宝テンションですが

1996年にバップから発売された

プレイステーション専用のローグライクRPGでした。

 

 

ゲームのあらすじは

 

失われたレインボーダイヤを求めて

トレジャーハンター「テンション」は旅に出た。

 

しかしそこには7つのダンジョンが行く手を阻んでいた。

 

果たして無事にレインボーダイヤを発見する事は出来るのだろうか…。

 

こんなあらすじでした。

 

 

ゲームの目的は

「グーグーガンモ」にそっくりな

ヒヨコとクマをプラスした様なキャラクター

「テンション」を操りまして

様々なダンジョンを大冒険していくのが目的でした。

 

 

ゲームのシステムは

オーソドックスなローグライクRPGで。

 

似たタイプのゲームで言いますと

トルネコの大冒険、風来のシレンに似ていました。

 

入る度に構成が変わるランダムダンジョン

 

自分が動けば、相手も動く、ターン制のシステム

 

沢山のアイテムがフロアに落ちている、ワクワク感

 

こんな絶対にクソゲーにはならないであろう

優秀なゲームシステムでした。

 

 

この王宮の秘宝テンションでは、

レベルが1に下がることは無く。

 

その部分では、他のゲームと違いましたね。

 

街には

魔法屋さんと道具屋さんがありまして

 

お金を貯めて新たな魔法を覚えたり

強力なドーピングアイテムを買いまくったり

やりこみ要素もありました。

 

 

ローグライクRPGで

 

レベルも元に戻らなくて

 

お金を使用して魔法を覚えるやりこみ要素もある

 

こんなの絶対に面白いゲームじゃん!!

 

そんな夢一杯の作品なのでした。

 

 

 

王宮の秘宝テンションの感想でもあり レビューでもあり

 

[優秀なローグライクRPGをダメにする3つのポイント]

 

このゲームですが、

100人がプレイしたら

99人が速攻で窓から捨てたくなると思います。

 

もしも、発売日に定価で買ったとしたら

三日間は寝込むでしょうね。

 

そのくらい、極悪な作品でした。

 

 

はじめは思っていました

「絶対に面白いゲームじゃん」と。

 

ローグライクRPGが大好物な私にとっては

まさにご馳走の様な作品でした。

 

 

そんな期待を

たった10分で裏切ってくれるのですから

さすがイカレタメーカー、バップだなと思いましたね。

 

 

なぜそんなにも厳しかったのかと言いますと

ゲームの難易度に問題がありました。

 

はじめに選べるダンジョンは

3種類用意されています。

 

この3つのダンジョンをクリアする事で

次のダンジョンが解禁されていく

燃える展開なのですが。

 

ここに大きな落とし穴がありました。

 

 

このゲームは、ダンジョンで死んでも

主人公のレベルが下がりません。

 

装備品とアイテムはすべて没収されますが

お金は半分に

覚えた魔法はそのまま

こんなシステムでした。

 

ですので、諦めなければ

いつかはクリアできるシステムです。

 

 

しかし、そのシステムは

後半のイベントアイテムを取ることで解禁されるので

序盤のダンジョンは普通にレベルが下がります。

 

そして、この序盤の部分こそが

諦める人が多く存在する理由でした。

 

 

選べるダンジョンは3つです。

 

しかし、行けるダンジョンは実質1つです。

 

それは何故なのかと言いますと

「レベルを上げなければ、絶対にクリア出来ない」様になっているからです。

 

「どのダンジョンから攻め込もうかな!!」こんなワクワク感だったのに

 

推奨レベル1のダンジョン

推奨レベル5のダンジョン

推奨レベル10のダンジョン

 

こんな感じで、実質1つですからね

意味不明でした。

 

 

ここで問題が起きます。

 

死んだらレベルが1に戻ります

 

という事は

30分掛けて1つ目のダンジョンをクリア

40分掛けて2つ目のダンジョンをクリア

そして3つ目のダンジョンにいざ挑戦…で死んでしまう。

 

そしてレベルが1に戻って

70分の苦労が水の泡

 

そして、また

3つ目のダンジョンを目指して

70分頑張るという地獄になる訳です。

 

これで、鍛えた装備品が残るのであれば

何の問題もなかったと思います。

 

「レベルが1だけど、装備品があるからね」ということです。

 

しかし、お金と魔法以外は全て失いますので

また初めからとなるのでした。

 

 

次の苦痛ポイントは

1階から泥棒が居るということです。

 

ローグライクRPGで忘れてはいけないのが

自分のアイテムを盗んでいく、泥棒キャラの存在です。

 

エンディングの為に必要なしあわせの箱

 

泥棒に盗まれて、フロアを追いかけっこする

 

落とし穴に落ちて、また取りに行く

 

こんなトルネコあるあるです。

 

そんな敵キャラクターが

なぜか1階から出現します。

 

せっかく拾ったアイテムを速攻でかっさらわれる

こんな衝撃でした。

 

最初の泥棒は可愛いもんです。

 

自分と同じスピードで移動するので

いつかは追い付くことができます。

 

しかし、ダンジョンが難しくなって行くごとに

泥棒のスピードがどんどん加速して行きまして

最終的には、ほぼ追い付けなくなります。

 

ですので、いらないアイテムをたくさん持っておく

なんて攻略方法も必要でしたね。

 

一応の救済措置としまして

フロアには時間制限がありませんので

諦めなければいつかは泥棒に辿り着けるでしょうね。

 

まあ、超めんどうだけどね…。

 

 

最後のポイントは

ダンジョンの最下層に行って

無事に戻ってこなければならない

こんな辛さでした。

 

リレミトの巻物がありませんので

イベントをクリアしたら、自力で帰らなければいけません

「帰るまでが遠足」という奴です。

 

これが地味にきついです。

 

最初は10階程度ですので

往復30分ほどでクリア出来ます。

 

しかし、どんどん階層が増えていきまして

30分が50分に

50分が70分に

70分が180分に

なんてどんどん増えていきました。

 

片道だけなら半分の時間で済みますからね

どうして往復にしたんでしょうかね。

 

行きはアイテムが落ちているのですが

帰りはアイテムが落ちてないのも辛かったです。

 

「いやいや、アイテムなきゃ辛いんですけど?」です。

 

ここにも救済措置がありまして

階段を下りる時に中断セーブができました。

 

ですので、忙しい時でも

ちょっとだけ遊べるのは良心的だったのではないでしょうか。

 

 

リレミトの巻物を用意するとか

冒険は片道だけで、イベントをクリアしたら強制的に帰れるとか

もう少し優しさがあれば評価も違ったでしょうね。

 

 

こんな3つのポイントが

名作ゲームしかないのでは?というローグライクRPGに

打撃を与えたのでした。

 

 

本当にバップはイカレテルな。

 

 

 

[残りの1人になってみませんか]

 

ここまで読んで

「うわ!めちゃくちゃ遊びたい!!」なんて人は

ほぼ居ないと思います。

 

そんな、やば過ぎるゲームなのですが

1%の人間には好かれていると思います。

 

100人中99人が

「貴重なお金を返してください!!」と泣き叫ぶ中で

 

「え?意外と好きなゲームですけど?」なんて人も居ます。

 

というか、私も意外と好きなゲームです。

 

 

どうして好きになったのかと言いますと

コツコツ感が大好きでした。

 

レベルが戻らないローグライクRPGというのは

当時としては、結構珍しかったと思います。

 

普通ならばレベルが1に戻されるのに

このゲームではそのままですからね。

 

レベルを上げて

ゴリ押しで行ける可能性があった訳です。

 

 

最初のダンジョンをクリアしますよね?

ここでレベルが6くらいに上がります。

 

そして装備も、若干ですが良い装備になっています。

 

このゲームの特徴としましては

装備強化の「スプレー」というアイテムが結構な頻度で落ちています。

 

使うまでは効果が解からないので

装備品を弱体化させる場合もあるのですが

メッキ状態にすれば、下がることも無くなります。

(スプレーは、どんなに使用しても識別されないのが玉にきずでした。)

 

このスプレーで装備品を強化するのも楽しかったです。

 

 

レベルが6に上がりました

「さあ次のダンジョンに行くぞ!!」なんてのは素人です。

 

この状態で

また簡単なダンジョンに行きます。

 

今までは互角の戦いをしていた敵を

一方的に圧倒することができます。

 

こうなれば、もはや死ぬ危険性が無くなります。

 

そして4回ほどダンジョンをクリアして

レベルを10くらいに上げて

次のダンジョンに行くんです。

 

適正レベルが5くらいなので

ここも余裕でクリア出来ます。

 

 

あとはおわかりですよね?

 

 

このダンジョンでレベルを上げまくるんです。

 

そして装備品を強化して

お金を貯めて魔法を買いまくって

万全の状態で次のダンジョンに行きます。

 

こんな地道な繰り返しが

ウィザードリィが大好きな私にとっては

最高に楽しかった理由でした。

 

 

昨日までの自分とは違う

 

だってダンジョンに4回潜ったから

 

こんなウィザードリィの幸せが、このゲームには有りました。

 

 

このゲームがどうしてクソゲーなのかと言いますと

ゲームシステムの辛さもそうなのですが

敵の強さが異常だからでした。

 

平気で2発殴られただけで死んでしまいますからね。

 

「あ!新しいモンスターだ!!」からの

瞬殺されて、2時間を帳消しにされる。

こんな酷さだったわけです。

 

 

だったら、そんな製作者の誘いには乗らず

それを上回る、圧倒的な戦力で挑めばいいだけの話ですよね。

 

それこそが

このゲームを最大限楽しむ方法でした。

 

 

一度はクリアできたのだから

そこのダンジョンはもう楽園です。

 

後半のダンジョンほど

落ちているアイテムが強力になって行きますので

どこで稼ぐのかは難しいのですが。

 

4回くらいクリアしてから

新しいダンジョンに行くのが安全でしたね。

 

一応の裏技としましては

セーブデータをコピーしておくのが良かったです。

 

このゲームでは

ロードしたら、データが消えるので

リセットできない様になっていました。

 

ですので、別のメモリーカードにコピーして

死んだらそのデータをコピーし直すのが安全でしたね。

 

後半なんて

装備品に10時間以上かけているわけですから

無くなったら泣いてしまいます。

 

そんな悲劇を生まないために

コピーして遊んでください。

 

 

ダンジョンは4回くらいクリアしてから

次のダンジョンに行く

 

ダンジョンをクリアしたら、絶対にデータをコピーする

 

お金を貯めておけば

後半にドーピングアイテムを山ほど買えるようになって

めちゃくちゃ楽しくなる

 

この3つを覚えておけば

「めちゃくちゃ面白いかも?」と思えるようになります。

 

 

そんな、究極のクソゲーを

ちょっとだけ名作ゲームに変える秘訣なのでした。

 

 

 

王宮の秘宝テンションのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

最初の30分は本当に絶望すると思います。

 

「定価で買っていたら、絶対におかしくなる」こんな酷さです。

 

そんなゲームを

話の種に遊んでみるのもいいのではないでしょうか。

 

そして、いつの間にか好きになっているでしょうね…私みたいに。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

「本当にテストプレイしたのかよ!!」なんて

鬼の様なゲームバランスです。

 

そんなゲームバランスに

思いきり反抗してください。

 

ガンガンレベルを上げて

ガンガン装備品を強化して

アイテム満載でダンジョンに挑む

 

これこそが、このゲームを最大限楽しむ方法です。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

バップ三種の神器があるとするならば

 

スーパーモンキー大冒険

 

TAO・道

 

王宮の秘宝テンション

 

この3種類だと思いますので

是非とも遊んでみてはいかがでしょうか。

 

 

あまりの酷さに100%笑うと思います。

 

 

今日も

レトロゲームとマンガとももクロと

をお読みくださりありがとうございました

 

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