レトロゲームとマンガとももクロと

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崖っぷち町役場・川崎草志 笑って泣ける 名作ユーモアミステリー

新たな川崎草志を体験できる 優しい作品

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[愛媛県の田舎を舞台にした 笑って泣ける ユーモアミステリー]

[崖っぷち町役場  川崎草志  祥伝社]

 

2016年発売  

ジャンル ミステリー

 

 

 

最近は色々な本の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenablog.com

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過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

「崖っぷち町役場」というミステリー小説です

 

どんな内容になっていて

 

どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので

 

購入する時の参考にしてみてください

 

 

そんな今回の

今までにない川崎草志を体験できる とても優しい作品

崖っぷち町役場の感想です( `―´)ノ

 

 

 

 

崖っぷち町役場とはどんな小説?

 

この崖っぷち町役場ですが

2016年に祥伝社から発売された

川崎草志さんのミステリー小説でした

 

「小説NON」に寄稿された作品と

今作の為に書き下ろされた作品を一冊にまとめた作品で

 

ユーモアミステリーという

新たな川崎草志を体験できるようになっていました

 

 

そんな作品のあらすじは

 

愛媛県の町役場に勤める結衣は、

窓際部署と呼ばれる推進室に移動することになった

 

決められた仕事はなく

押し付けられるのは面倒ごとばかり

 

そんな推進室を舞台に

 

頭はいいが、とても偏屈な

一ツ木さんと

 

悪いほうのたぬきではなく、

だまされる方のたぬきの様な雰囲気の

北室長と共に

 

住人たちの色々な悩み事を解決していく

 

そんな始まりになっていました

 

 

今までの川崎草志さんの作品の様な

不気味さや殺伐とした雰囲気が一切なくなっていますので

 

重い小説って苦手だな(;´・ω・)

 

なんて方にも今作をお勧めしたいなと思います

 

 

愛媛県の田舎を舞台にした

 

笑って泣けて

 

それでいてミステリーも楽しめる

 

一話完結型のユーモアミステリーなのでした

 

 

 

ネタバレしたくない人はこちらからお先にどうぞ

 

 

 

 

崖っぷち町役場の感想でもあり レビューでもあり

 

この本の良かったところ

 

この本の良かったところで言いますと、

今までにない川崎草志を体験できるという所でしょうか

 

今までの川崎草志さんの印象で言いますと

不気味な世界をハラハラドキドキしながら楽しむという

感じだったと思うのですが。

 

今作は

そんな不気味さや殺伐さを完全に排除しまして

 

優しさとユーモアだけを楽しめるのが

今作の最大のセールスポイントだったのではないでしょうか。

 

今までの主人公で言いますと

かなりクールな主人公が多かったと思います。

 

頭はいいのだけど、

どこか欠落している部分がある

 

そんな不気味な主人公が多かったと思います。

 

そんな作品とは打って変わって

今作の主人公は

かなり優しい性格になっていまして。

 

どちらかと言いますと、

相棒の一ツ木さんが

今までの主人公の様にクールで知的という役割になっていました。

 

町役場に

ふしぎな依頼が舞い込んできては

それを主人公と一ツ木さんで解決していくという流れなのですが。

 

一ツ木さんがかなり強烈な人なので、

そこを主人公がサポートしていくという感じでしたので。

 

テレビドラマの

「トリック」や「ケイゾク」が大好きな私にとっては

最高の作品になっていましたね。

(堤幸彦作品のコミカルなパートだけを楽しめる感じ)

 

 

観光資源の開拓とか

 

新旧住民のトラブルとか

 

高齢者の徘徊とか

 

田舎で起こっている現実を

どうやって解決していくのか?というのを

ユーモア満載で楽しむことができますからね

 

最初から最後まで

嫌な気持ちにならないで楽しめるというのは、

ミステリー小説というジャンルの中では

かなり特殊な存在だったのかもしれません。

 

 

人間味のある主人公が

 

偏屈な一ツ木さんにツッコミまくりながら進んでいく

 

ユーモアミステリー小説という

貴重な存在を楽しんでほしいなと思います。

 

 

 

この本を読んで思ったこと

 

ここからは内容に深く関わっていきますので、

本を読み終わった後に読んでもらえると嬉しいです。

 

 

 

今作の内容に関しては、

最高の作品だったと思います。

 

川崎草志さんの優しい文章が爆発していますし

 

舞い込んだ依頼を解決していく

ミステリーパートも最高ですし

 

主人公がツッコミまくるという

あまちゃん的な流れも最高ですし

 

内容で言いますと100点だったと思います。

 

そんな中で、

少し残念だった部分で言いますと

表紙のイラストでしょうか。

 

 

どこが残念だったのか?

 

 

イラストが上手いとか、

イラストが下手とかではなく、

「キャラクターを書かないでほしかったな」と正直思ってしまいました。

 

これが他の小説を読んでいるならば

それほど思わなかったのでしょうが。

 

川崎草志さんの作品だったからこそ、

自分でキャラクターをイメージしたかったなと

思ってしまいました。

 

表紙に描かれているのは、

主人公と一ツ木さんだけですので

他の登場人物は私のイメージで行けるのですが。

 

メイン二人のイメージが

表紙のイラストで固定されてしまいましたからね。

 

ここの部分だけが

今作の数少ないマイナスポイントだったのかもしれません。

 

 

表紙のイラストで言いますと

優しいほんわかした感じですので、

この作品のイラストとしては文句なしだと思います。

 

といいますか、好きです。

 

ただ、

メインの二人を自分でイメージしたかったなと、

大好きな作品なだけに余計に思ってしまったのかもしれません。

 

 

 

 

崖っぷち町役場のまとめ

 

今回の崖っぷち町役場は

今までの殺伐とした作品とは

真逆の作品になっています。

 

本来は、

川崎草志さんの作品を

最初から楽しんでほしいなとは思うのですが。

 

重い作品が苦手な方には、

今作の崖っぷち町役場からスタートするのも

ありなのかもしれません。

 

 

続編の崖っぷち町役場2も手元にありますので、

読みしだい感想を書いていきたいなと思います( `―´)ノ

 

 

こちらから購入できます

 

 

 

 

 

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