ちょっぴりひ弱な小さな巨人
私の家庭は、
とにかくみんなマンガが好きでした。
おじいちゃんは
劇画のマンガを
(ゴルゴ13)
お父さんは
野球のマンガを
(あぶさんやドカベン)
お母さんは
料理マンガを
(クッキングパパ)
そんな
今思うにとても不思議な家庭でした。
(友達の家に行っても、マンガの量が少なかったのが衝撃的でしたね)
そんな
先祖代々マンガ好きの家庭の私ですが、
最近また
昔のマンガを読み返してまして
かなり幸せな時間を過ごしています。
昔のマンガって
本当に素晴らしいですよね。
今の自分の状態で
読む事によって更にマンガの意味が分かるのが楽しいです。
そして
今回のお話は
まさか最終回で泣くとはでお馴染みの
マンガ[ドカベン]です(^^)
ドカベンというマンガは
全48巻の超大作野球マンガです。
個性的な
キャラクターが多く、
今読んでも
大変濃くて面白いマンガです。
しかし
今読み返してみると
結構深いストーリーだったんですね。
単純な
野球マンガと思いきや、
家族の絆が
重要なキーワードで進んで行きます。
読んでいて
ジーンと来る話が沢山ありますのですが
それこそがドカベンの最も痺れる凄い所ですね。
そんな
超大作のドカベンの最終回が
実は···酷いんです。
普通の野球マンガの最終回というのは、
甲子園を優勝して
みんな笑顔でワーワー言って明るく終わります···。
しかし
ドカベンの最終回は全く違います。
ドカベンの最終回は
甲子園を優勝して
笑顔で帰ってきて終わりかと思いきや、
絶対的エースの
‘里中智’君が学校を中退して終わります。
中退する理由が
[難病の母親の治療費を稼ぐ為]という
まさに
[家族の絆の為]に好きな野球を辞めるんですね。
そして
そんな里中君を
みんなで見送る感動のエンディングです。
超大作野球マンガの最終回が
[野球を辞めて働く]という
まさにビックリの展開で終わるんですよね···。
(ただこの最終回の話がドカベンで一番泣ける感動のエピソードです。)
しかし
当時リアルタイムで読んでいた人は、
この結末に納得出来なかったでしょうね。
「エースの里中君が野球を辞めた!」なんて。
まるで
「ゴルゴが殺し屋を辞めた!!」
「両さんが警官を辞めた!!」
「のび太くんが賢くなった!!」そんな、
当時の読者には
衝撃的な展開だったと思います。
しかし
何故最終回がこんな
[酷い終わり方]だったのかには、
ちゃんとした理由がありました。
それは続編の[大甲子園(全26巻)]の存在です。
大甲子園は
今までに発売された
[水島マンガ]のお祭り的な作品で、
そのメインのストーリーが
ドカベンの[山田太郎]であり
[里中君]の友情ストーリーなんですね。
なので
お祭り的な作品ですが
正式なドカベンの続編なんですね。
つまり
最終回のあの酷い終わり方だったからこその、
この
大甲子園を読んだ時の
とてつもない感動に繋がるんですね。
大甲子園は
里中君の為のマンガといっても過言ではないのでした。
つまり
ドカベンを読んだだけでは
[モヤモヤ]ですが、
大甲子園を読むことで、
「やっぱりドカベンは最高傑作だよね」と成るわけですね。
ちなみに
ドカベンの高校野球が
終わるまでには全74冊です。
更に
ここからプロ野球に乗り込んで行きますからね。
まさに
ドカベンは、
人生かけて楽しめる
野球マンガに成って行ったのでした。
野球を知らなくても楽しめる
ドカベンという痺れる友情マンガはいかがですか(^O^)
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やる気に繋がります、どうぞお気楽な気分で(^^)
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