完璧な知力と精神力の状態で読んでほしい
[手塚治虫自身の為に描いたような 超名作漫画]参考価格1500円
[アドルフに告ぐ 全5巻]ジャンル 戦争ヒューマンドラマ
手塚治虫先生は
医師を目指していた時に、
爆撃に合ったことがあるそうです。
なんでも、
もう少しで死んでしまう程の空襲だったそうで、
その時に
死というイメージが変わったのだとおっしゃっていました。
もう少し戦争が長引いていたら
軍医になっていたであろうという
インタビューを読んだことがありましたね。
そんな
死というイメージを身近に感じた時から
だいぶ価値観が変わったそうです。
なので、
手塚治虫の漫画は
オチが残酷な作品が数多く存在しているのでしょうね。
そんな手塚治虫作品の中でも、
もっとも戦争という題材が色濃い作品が、
今回のアドルフに告ぐでしょうね。
そんな今回のアドルフに告ぐの感想です(*’▽’)
アドルフに告ぐってどんな漫画
このアドルフに告ぐという漫画は、
戦前の日本から物語がスタートして、
さまざまな人間の心の汚さや、
人種問題が絡み合いながら、
戦争の時代へと進んで行く、
実際にあった歴史背景をなぞりながら、
アドルフという三人の男たちの人生を描いていくヒューマンドラマ漫画です。
この漫画なのですが
近くの図書館に置いていたのを覚えています。
その頃は
バリバリの戦争漫画だと思っていたので、
読むことは無かったのですが、
おそらく学生時代に読んだとしても、
さほど意味はわからなかったのではないでしょうかね。
しかし今になって読んでみると、
この漫画のストーリーの奥深さに気づけたので、
なまじストーリーを知らない
まっさらな気持ちで読めたことに感謝しますね(^◇^)
アドルフに告ぐのここが良いよね
[ストーリーの導入が最高に上手い]
この漫画は
ジャンルでいうと、
バリバリの戦争漫画です。
例えば、
バリバリの戦争漫画を
人にお勧めされて読みたいと思うでしょうか。
おそらく
若い年代の読者なら
パスしたくなるジャンルだとおもいますよね。
「40歳過ぎてからでもいいな…」みたいな感じだと思います。
しかし
このアドルフに告ぐの巧妙さといったら凄いですね。
この漫画は
最初はあたかもミステリー漫画の様なスタートなのです。
ある日、
突然芸者さんが殺害されるという事件が起こるのです。
数々の容疑者が
捜査線上にあがっては消えていく、
そんな事件の謎とともに
物語が進んで行くので、
「これって?ミステリー漫画なのか?」なんて、
続きが気になる様になっているのですよね。
そんな導入があったからこそ、
結局は戦争漫画に変わったとしても、
読み始めたら最後、
その結末までノンストップで読破してしまう、
そんな神様の手法に脱帽した素晴らしい作品でしたね( `ー´)ノ
アドルフに告ぐの残念なところ
[どうして好きにさせなかったのか…ページの関係です]
このアドルフに告ぐですが、
本来はもっと長い作品になる予定だったそうです。
しかし
手塚治虫先生自身の休載や、
単行本のページの関係上
相当なカットをしたそうなのです。
この漫画のキャラクターの
濃さといったらもう、
特濃クラス濃さですからね、
そんなキャラクターたちのストーリーが、
本来ならもっと長く読めていたと思うと、
本当に残念でなりませんね。
しかしそこは神様、
最後のラストの
怒涛の閉め方は流石だと思ったのでした( ;∀;)
この漫画がすきならこの漫画も好き
このアドルフに告ぐを読んだ時に、
真っ先気に思い浮かんだ作品は、
浦沢直樹さんのモンスターでしたね。
おそらくモンスターが好きな人は絶対に面白いと思います(^o^)
アドルフに告ぐのまとめ
このアドルフに告ぐですが、
購入したのはずいぶん前だったと記憶しています。
手塚治虫の漫画を
大量に購入した時に一緒に買っていたのですが、
戦争漫画だと思って読まずに置いていたのです。
しかし最近になって
初めて読んで感動したのでした。
購入した時に理解できたのかといわれると、
おそらく無理だったのでは?とも思うので、
皆さんもチャレンジする時は、
知力と精神力が完璧な休日に
一気読みしてみてはいかがでしょうか。
そんな
中途半端な気持ちで読むには
勿体ない素晴らしい作品、
アドルフに告ぐの感想でした(*^▽^*)
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