敵を単純な悪としては描いていない作品
[指導者がおかしいと、部下は大変だと教えてくれる漫画] 参考価格350円
[宇宙戦艦ヤマト ひお・あきら 全三巻]
1974年発売 ジャンル SF戦争漫画
名前は聞いた事があるけど、
実際には、ストーリーを知らない作品ってありますよね。
そんな、知名度は抜群だけど、今まで読んだ事が無かった名作漫画
宇宙戦艦ヤマトの感想です(*’▽’)
宇宙戦艦ヤマトとはどんな漫画
この宇宙戦艦ヤマトですが、
1974年に朝日ソノラマから発売された全三巻の作品で、
本家の松本零士版宇宙戦艦ヤマトとは違い、
アニメ版宇宙戦艦ヤマトの脚本家である、藤川圭介が原作を担当しているという、
オリジナルの宇宙戦艦ヤマトを楽しめる作品でしたね。
宇宙戦艦ヤマトのストーリーは、
西暦2199年人類は滅亡の危機に立たされていた。
全世界の希望を担って、絶望の淵から立ち上がった不沈艦ヤマト、
人類の滅亡を阻止するべく一年間の長旅へと出向するのであった…。
という展開の作品でした(^◇^)
宇宙戦艦ヤマトの感想
[序盤から物語にグイグイ引き込まれる]
この宇宙戦艦ヤマトの導入は、
宇宙の支配を夢見るガミラス星のデスラー総統が、
地球に総攻撃を仕掛ける場面から始まっていきます。
最高の科学技術をほこるガミラスの軍団と、
そんな最強の軍団に、手も足も出ない地球の宇宙艦隊の戦いから、
物語が展開していくという最高の立ち上がりでしたね。
本来の漫画の展開なら、
地球の幸せな場面があって、
そこにガミラス星から宣戦布告が届いて、
強力な武力の前にどうやって立ち向かって行くのかを悩んで…、
これだけでコミックス1冊を使うくらいの流れがあるのに、
そんな展開を、全てすっ飛ばしてフルスロットルで物語が始まっていくので、
開始1分で、最後まで読んでみたいと思わせてくれたのが最高でしたね( `―´)ノ
[指導者が無茶苦茶だと部下はとんでもなく困る]
ガミラス星というのは殆ど無敵の軍団でした。
というのも、物語の後半までは、
地球の宇宙艦隊は一度も勝つことが出来ないまま進んで行くんです。
なぜなら、科学技術の差が圧倒的に離れていたからです。
そんな時に最後の希望として現れたのが、
地球上全ての技術を注ぎ込んで作り上げた、宇宙戦艦ヤマトという訳ですね。
そして、ガミラスの無敵の軍団と、
宇宙戦艦ヤマトとの壮絶な戦いが繰り広げられていきます。
ここで分かるのが、どちらのリーダーも無茶苦茶だと分かるという事なんです。
地球のリーダーの場合は、
ヤマトが撃沈されたら地球が滅亡してしまうので、
滅茶苦茶な要求を求めるのは分かるのですが、
相手の無敵の軍団の方も、
ここでヤマトを撃沈する事が出来れば、一気に宇宙支配の夢が叶う訳ですからね、
それはもう無茶苦茶な要求をぶつけてきます。
二つの違う立場でありながら、
どちらのリーダーも無理難題を持ってくる、この奇妙な展開が最高でしたね。
しかし、この展開があるからこそ、
今まで凶悪な存在だと思っていたガミラスの軍団の戦闘員たちに、
感情移入していく事が出来ていくんですよね。
地球の宇宙艦隊の目線で見ていた物語の展開が、
ガミラス側の立場でも感じる事が出来るという、複雑に絡んだ物語の深さに、
「宇宙戦艦ヤマトを読むなら、まさに今の時代…」と改めて思いましたね(*´Д`)
宇宙戦艦ヤマトのまとめ
襲ってくる敵という恐怖の存在を、単純に悪のイメージでは描いてない名作漫画
宇宙戦艦ヤマトの感想でした(*^▽^*)
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