正義対悪、いいえ、悪対悪こんな漫画
[どちらも悪という不思議なモンスターの物語]
[ブルンガ一世 手塚治虫 全二巻] 参考価格400円
1980年発売 秋田書店 ジャンル 怪獣バトルアクション
もしも怪獣が現実に居たとしたら、
とんでもなく迷惑だなと最近思いますね。
「怪獣がいたらとんでもなく怖い…」といった感想では無く、
「怪獣がいたら、家とか建てても壊されて損するだけだな…」なんて、
現実的な感情が勝ってしまいます。
そんな、現実に怪獣がいたらこうなるのではを描いた作品
ブルンガ一世の感想です(*’▽’)
ブルンガ一世とはどんな漫画
このブルンガ一世ですが、
1980年に秋田書店から発売された、
悪と悪との戦いを描いたモンスターアクション漫画でした。
漫画のストーリーは、
とある少年が夜中に勉強をしている時に、薄気味の悪いオジサンが訪ねてきます。
そのオジサンがこう言います、
「ただでこのトランクの中身を上げよう」
「このトランクの中身は、ブルンガという悪魔なんだ…」という、
衝撃の物語の始まりでした。
ブルンガという悪魔は、
持ち主が念じた通りの見た目や正確に生まれてくる悪魔で、
何故、このオジサンは自分にこんなものをくれたのだろう?と思いながらも、
物語が進んで行くうちに、そのオジサンの理由が分かっていく展開でしたね。
普通の漫画の展開なら、
心の綺麗な主人公が正義の悪魔を育てて、
残忍なもう一人の主人公が、残忍な悪魔を育て上げていく展開になるかと思いきや、
最初からブルンガが、残忍な性格に設定されているあたりに、
この物語の異質さが漂っていましたね。
そんな、正義対悪の漫画では無く、
悪魔対悪魔の、人間の汚さが生んだ怪獣バトル漫画なのでした(^◇^)
ブルンガ一世の感想
[ブルンガがとても可愛い]
この漫画の主人公は、なんのとりえもない少年です。
そんな少年が、
ブルンガに事件を起こさせない為に、コントロールしていくのも重要な役割でした。
それは何故か?
ブルンガは悪魔だからですね。
しかし、このブルンガの凄いところは、
まるで正義のヒーローの様な見た目の格好よさでした。
戦う時はヒーローの様な、凛々しさを漂わせる綺麗な馬。
戦い終えると、とても可愛い犬に戻る。
しかし性格はとんでもなく残忍。
こんな、頭がこんがらがる悪魔なんですよね。
さっきまで野犬を血みどろにしたり、
馬を上空から叩き落としたりする残忍な性格なのに、
主人公の顔を見て、冷静さを取り戻すと、
可愛らしい小さな犬に戻るのが印象的でしたね。
こんなブルンガですら、
半分は心優しい主人公の念じた優しい部分が入っているのに対して。
後半で出てくる、ブルンゴというもう一体の悪魔は、
完全に残忍な性格100%で誕生させられてしまうのですが、
そのブルンゴすらも物凄く可愛いので、
鉄腕アトム対鉄腕アトムの様な、
メルヘンチックキャラクターが暴れまくるギャップも面白い作品でしたね(*´Д`)
ブルンガ一世のまとめ
物語の後半では、そんなブルンゴとブルンガが、
意気投合して逃げ出して行くという展開なのですが、
そんな悪魔たちをどうやって平和に利用していくのか…という展開も面白かったですね。
手塚治虫先生は、このブルンガ一世を、
もしも、怪獣が現代社会に生きていたらという考えで描いていたそうですが、
そんな凶悪な存在でも、上手く飼いならせたとしたら、
人類に役に立つというメッセージだったそうですね(/ω\)
手塚治虫漫画の中では、怪獣漫画という異色のテーマが面白い作品
ブルンガ一世の感想でした(*^▽^*)
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