花の慶次の外伝的な作品
[花の慶次を読んでから、影武者・徳川家康を読む] 参考価格900円
[影武者・徳川家康 原哲夫 全6巻]
1994年発売 集英社 ジャンル 少年歴史漫画
戦が全く無い、平和な世界を作りたい、
そんな信念を持って生き抜いたのが、徳川家康ですよね。
しかし、その徳川家康が、もしも本物では無かったとしたら…。
そんな今回の、人間愛を描いた素晴らしい作品
影武者・徳川家康の感想です(*’▽’)
影武者・徳川家康とはどんな漫画
この影武者・徳川家康という漫画ですが、
1994年に集英社から発売された歴史漫画でした。
作者は、北斗の拳や花の慶次でお馴染の原哲夫さんで、
この漫画の原作も、花の慶次の隆慶一郎さんという、
花の慶次の黄金タッグが贈る、もう一つの花の慶次の様な世界感が売りの作品でしたね。
漫画のストーリーは、
戦国時代、下剋上が当たり前だった世界では、
天下を狙う武将は、城外の敵にも注意を払わなければならなかった、
そして、信頼している家臣にすら暗殺される危険性があった、
そんな時代では、どんな防衛手段を持つよりも、
瓜二つの影武者を持つことが最も安全なのであった…。
そして、後の天下人である徳川家康にも、実は影武者が存在していたのである…。
こんなストーリーでした。
天下統一の、目前まで来ていた織田信長が、家臣に裏切られる時代ですから、
どんなに強力な大名だからといっても、
安心できる空間というのは無かった世界だったと思われます。
そんな時に考え出されたのが、
とにかく自分にそっくりな人間を影武者に仕立て上げ、
何人も周りに置いておくことによって、
自分が暗殺される危険を、少しでも下げていくというのが定石だったそうですね。
そんな、徳川家康の影武者にスポットを当てたのが今回の作品なのでした(^◇^)
影武者・徳川家康の感想
[戦の素人が天下を統一していくのが面白い]
この漫画の主なストーリーは、
全てにおいて徳川家康にそっくりな主人公が、
天下分け目の関ヶ原に影武者として一緒に出陣した。
しかし、爪を噛むという、たった一つの癖を真似できなかったばっかりに、
本物の徳川家康が暗殺されてしまう。
そんな状況で、戦の素人の主人公が、
徳川家康の代わりとなり、人生を賭けた大事な一戦を指揮していく…こんな展開でした。
周りの家臣たちは、次々にこう言います
「あの家康様はいったいどちらなのだろう?」と。
そんな家臣すらも、騙していかなければならない、
しかも、この大事な戦を絶対に勝利へと導かなければならない…。
そんな時に考え出したのが、
本物の徳川家康だったらどうするのかを考えていくという事なんですね。
「こんな状況、殿だったらいったどうするのか?」
「この状況なら、殿の場合は必ずこうするに違いない!!」
今まで、影に徹するという生き方をしていたからこそ分かる、
家康の考え方を大事な戦場で発揮していく、
そんな展開が面白く、最後まで一気に読んでしまいましたね。
自分には天下を統一する力量は無い、
しかし、今まで天下人と一緒に過ごした時間を思い出しながら、
その場の状況に応じて当てはめていく、
そんな、映画でいうとスラムドックミリオネアの様な体験が出来る、
素晴らしい作品なのでした(*´Д`)
影武者・徳川家康のまとめ
この漫画ですが、
花の慶次のオリジナルキャラクターが出てくる訳ではないのですが、
花の慶次では、物語の都合上描かれきれなかったストーリーが読めるので、
花の慶次ファンには、是非とも読んで欲しい隠れた名作漫画でしたね(/ω\)
そんな、門前の小僧習わぬ経を読む的な展開が楽しめる作品
影武者・徳川家康の感想でした(*^▽^*)
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