魔法の様な忍術にも仕掛けがある
[これを読めば忍者になれるかも] 参考価格500円
[新仮面の忍者赤影 横山光輝 全三巻]
1987年発売 秋田書店 ジャンル 正統派忍者漫画
闇に生きて、闇で死んでいく、
そんな忍者は、日本よりも外国での人気が高いそうですね。
魔法使いに憧れるように、忍者に憧れる、そんな仕掛けが分かるかもしれない漫画
新仮面の忍者赤影の感想です(*’▽’)
新仮面の忍者赤影とはどんな漫画
この新仮面の忍者赤影ですが、
1987年に秋田書店から発売された忍者漫画でした。
鉄人28号や三国志などでお馴染の横山光輝さんの作品で、
20年以上前に書かれた、仮面の忍者赤影を、
時代の流れを加えながらリメイクしたのが、
今回の、新仮面の忍者赤影という作品なんですよね。
漫画のストーリーは、
大名たちは領土を広げるために朝な夕な戦を繰り広げた、
そんな大名たちに逆らう為に、農民たちも各地で一揆を起こしてさからい続けていた。
そんな一揆を首謀していたのが、
農民の心を操るのが上手かった金目教という忍者軍団だった。
金目教を壊滅させるために、豊臣秀吉の命を受けた最強の忍者集団、
影一族が立ち向かって行く…こんなストーリーでした。
大名と農民の戦争を止めるべく、
裏では忍者軍団と忍者軍団が代理の戦争を行っていく作品で、
自分たちが最強の忍者軍団なら、相手も最強の忍者軍団という、
どちらが勝つのか分からない展開で進んで行くのが、
ハラハラドキドキさせてくれるリアルな忍者漫画なのでした(^◇^)
新仮面の忍者赤影の感想
[忍法を現実的に解説してくれる教科書の様な漫画]
忍者漫画というのは、二通りのパターンが存在します。
ナルトやバジリスクの様な、
常人では到底真似が出来ないであろう、必殺技が数多く登場する、ヒーロー忍者漫画。
ワタリやサスケの様な、お金と労力をかければ、
今の時代でも真似できるのではという、現実的な忍者漫画。
この二通りのパターンです。
今回の、新仮面の忍者赤影に関していうと、
全てが現実的という訳では無いのですが、
ほとんどが真似できるであろう、リアルな忍術なのが面白かった作品でした。
例えば、火を操る忍者が出てきたとします、
普通の展開ならば、火にいくらあぶられても大丈夫だからこそ、
周りの敵を、自分もろとも燃やし尽くすという展開だと思います。
しかし、赤影の場合は、あらかじめ地面に穴を掘っておいて、
自分が逃げる道を確保しておいてから、周りを焼き尽くす事によって、
「あいつは火にあぶられても不死身の人間だ」という伝説が残っていく…、
みたいな感じなんですよね。
空飛ぶ忍者の正体が、今の時代のハンググライダーの様な道具を使っていたとか、
浮遊する忍者の正体は、大凧にのって飛んでいるなど、
ヒーロー漫画では、必殺技として描かれている忍術を、
リアルでも体験できるのかも知れないと分からせてくれるのが面白く、
「次の相手は、どんな忍術を使ってくるのか?」を楽しむ事ができる漫画でしたね。
後半では、重い鎧を来た、普通の怪力の持ち主が出てきたのにはビックリしましたが、
それでも、当時の人からしたら、怪力も立派な忍術だったのかも知れませんね。
全てがリアルでは無い所に、逆にリアルを感じてしまう、
沢山の仕掛けがちりばめられた作品でしたね(/ω\)
新仮面の忍者赤影のまとめ
この漫画を読んだ時に思ったのが、
旧仮面の忍者赤影を読みたいと思いましたね。
作者の横山光輝さんは、20年の歳月をかけて、
どのように進化していったのかを体験したいんですよね。
もしかしたら、旧仮面の忍者赤影は、
バリバリのヒーロー漫画だったのかも知れませんね。
そんな、この作品を読んでから原点に戻るのも面白い作品
新仮面の忍者赤影の感想でした(*^▽^*)
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