レトロゲームとマンガとももクロと

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幻に賭けろ  麻雀界のヒカルの碁 周りに麻雀を遊ぶ人がいないのなら 無理やり押し付けろ

将棋のプロや囲碁のプロの様に頭の良さが重要

 

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[知識が無い野獣の様な主人公が、どんどん人間になって行く]

[幻に賭けろ  峰岸信明  全4巻]

1994年発売  竹書房  ジャンル 麻雀漫画  参考価格 500円

 

麻雀のイメージというのは

大人が遊ぶ、ダークなゲームというイメージだったと思います。

 

裏の勢力を賭けた、麻雀バトルが今始まる…みたいな感じですね。

 

しかし、時代が進むにつれて

麻雀のイメージはどんどんクリーンになって行きました。

 

それは漫画の影響であったり、ゲームの影響であったり

色々なイメージ戦略によって、今のクリーンなイメージになって行きましたね。

 

 

そんな今回の クリーンなイメージを少しだけお手伝いしたであろう麻雀漫画

幻に賭けろの感想です(*’▽’)

 

 

 

幻に賭けろとはどんな漫画?

 

この幻に賭けろですが

1994年に竹書房から発売された麻雀漫画でした。

 

天牌シリーズでお馴染の

峰岸信明さんが贈る麻雀漫画で

私の場合は、天牌シリーズを先に読んでからこの漫画に出合いました。

 

この漫画のストーリーは

野獣の様な暴れん坊の主人公が

親の預金を、勝手に100万円下ろして

やくざが経営する雀荘に行くところから始まります。

 

その雀荘で、イカサマを駆使しながら勝負していたところ

結局イカサマがばれてしまい、その町に居られなくなってしまった結果

東京で麻雀の奥深さに出会い

そのまま競技麻雀の世界にどっぷりとハマっていく…そんなストーリーでした。

 

事前情報を全く知らないで読み始めたので

正直なところ、イカサマをしながら進んで行く裏世界の物語だと思っていました。

 

 アカギや哲也の様な

裏世界の麻雀漫画だと思って読んでいたんです。

 

するとどうでしょうか、そんな展開は最初の方だけで

物語の後半は

完全に競技麻雀の世界を舞台にした

真面目な漫画へと進んで行くんですよね。

 

 

この漫画を例えるなら

麻雀界のヒカルの碁だったのではないでしょうかね。

 

囲碁のルールすら知らなかったヒカルが

囲碁の頂点を目指して行くのと同じように。

 

この幻に賭けろでは

麻雀の奥深さを知らない、ただの運のゲームだと思っていた野獣が。

複雑な知識を覚える事によって

人間的にも成長していく、そんなリアルな作品なのでした(^◇^)

 

 

 

幻に賭けろの感想でもあり レビューでもあり

 

[麻雀を知らなくても読んで欲しい作品]

 

この漫画の内容は麻雀が99%だと思います。

 

しかし、主人公の成長物語を表現している、残りの1%が本当に面白いんです。

 

なにせ、最初の主人公は、本当にクズの様な人間ですからね。

 

親の預金を勝手に100万円下ろして

何に使うのかと思えば、イカサマ麻雀の軍資金に使用する。

こんな、とんでもなさと。

 

イカサマがばれたら、関係のない暴走族のバイクに乗り移って

東京まで無理矢理走らせる。

他の漫画では、直ぐに死んでしまう様なクズタイプの主人公でした。

 

しかし、そんな主人公が

麻雀の奥深さに出会ったことで

真人間へと成長していく物語がとても熱いんです。

 

圧倒的な強さを誇る、競技麻雀界のトップを

その座から引きずり下ろすために、必死に努力していく。

 

こんな感じで、人間的にどんどん成長していくのが最高で

麻雀を知っていれば文句なしで面白いですし。

 

麻雀をほとんど知らなくても

主人公の成長物語を読んでいるだけでも、楽しい漫画でした。

 

 

物語の展開的には

少し駆け足気味で終ってしまうのが残念だったのですが。

 

この幻に賭けろの遺伝子が

後の大長編麻雀漫画「天牌」に受け継がれているので

結果的には大成功だったのですがね。

 

そんな、麻雀以外の部分も面白い作品なのでした。 

 

 

幻に賭けろのまとめ

 

こちらから購入できます

 

何故読んで欲しいのか?

 

麻雀なんてしらない

麻雀って怖い

麻雀ってなんかオヤジ臭い

 

こんなイメージを壊すには

この漫画を読むのが最良なのではないでしょうか。

 

なにがそんなに面白いのか?

 

麻雀という、裏世界を描くのに頻繁に使われていた題材を。

 

競技麻雀という

クリーンでもあり、退屈な世界を、あえてド派手に描くことによって

麻雀のイメージアップにつなげる。

 

こんな素晴らしさがありました。

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

自分は麻雀が好きなのに

周りの友達は一切興味が無い

そんな状況を打破するには、この漫画を読ませるのがいいかも知れませんね。

 

自分は遊びたいのに 周りの友達はルールを知らない

あれ?まんまヒカルの碁じゃん!!

それこそが今急いで買う理由です!!

 

 

そんな今回の リアルな競技麻雀を描いた 数少ない作品

幻に賭けろの感想でした(*^▽^*)