レトロゲームとマンガとももクロと

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ヴォルケンクラッツァー 伝説のRPGになれたかもしれない 惜しすぎる作品

ウィザードリィ風でもあり トルネコ風でもあり スト2風でもある?

 

[RPGの戦闘が格闘ゲームだったら面白いんじゃない?]

[ヴォルケンクラッツァー  アスミック  プレイステーション]

1996年発売  ジャンル 格ゲーRPG  参考価格410円

 

記事のネタバレ度  普通

攻略に必要なプレイ時間  10時間?

このゲームに対する世間の評価  名前すら聞いた事が無い

どんな人におすすめ?  不気味なダンジョンRPGが好きなら遊ぶ価値あり

ゲームアーカイブスで配信なし

 

 

持ってないゲームを見かけたらとりあえず買ってみる

そんな毎日です。

 

500円以上のゲームには手を出さないのですが

それ以下ならば

「私が犠牲になりましょう」という気持ちで買いますね。

 

その結果が

とんでもない名作ゲームに出会える可能性を

グッと高くするんです…きっと。

 

 

そんな今回の ゲームシステムは本当に素晴らしい ただ難易度はヤバい

ヴォルケンクラッツァーの感想です。

 

 

 

ヴォルケンクラッツァーとはどんなレトロゲーム?

 

このヴォルケンクラッツァーですが

1996年にアスミックから発売された

プレイステーション専用の格ゲーRPGでした。

 

 

ゲームのあらすじは

 

荒廃した未来都市に、不思議な明るさを持つ塔が立っていた。

 

その頂点に立つことが、勇者の証である。

 

果たして頂上に立つことができるのであろうか…。

 

こんな目的でした。

 

 

ゲームのシステムは

 

ダンジョンを探索するのはコマンド選択式のアドベンチャー

 

モンスターとの戦闘はストリートファイターの様な格ゲー

 

こんな豪華すぎるシステムでした。

 

まるでバカな新入社員が考えそうな

「RPGに格ゲー足したら面白くないっすか」的なシステムを

まさかの1996年に真剣に作ってしまう。

 

そんなアスミックに脱帽でしたね。

 

 

レンジャー

戦士

騎士

魔法使い

こんな4種類の職業から選びまして

主人公を作成して行きます。

 

基本的にはパラメータの伸びが変わってきますので

接近戦が得意ならば戦士、騎士

接近戦が苦手ならば魔法使い、レンジャーという感じでした。

 

 

ゲームのルールは至ってシンプルです。

 

ダンジョンがある

 

各フロアにモンスターが居る

 

モンスターを倒したら

次の階に行くか、そのフロアを探索するか選ぶ

 

モンスターを倒せばアイテムを落とす可能性が高まるので

 

その場にとどまって、キャラクターを強化しても良いし

 

次のフロアに進んでも良い

 

モンスターを倒すことで経験値が貰えて

レベルアップすると、新たな魔法を覚えることができる

 

果たして頂上までたどり着く事が出来るのか?

 

こんな流れでした。

 

 

フロアを探索するのは

自分で操るのではなく、コマンドを選択します

 

ステータス

アイテム

寝る

探す

次の階に行く

こんなシンプルさでした。

 

面倒な移動は一切無く

寝ればライフが回復しますし

探せば、その場でアイテムを拾いまくりますし

次の階に行けば、新たなモンスターと戦えます。

 

こんなシンプルさが良かったです。

 

セーブは街に戻らないとできないのですが

ロードしたら消滅する「中断セーブ」がいつでも出来ますので

その点でも優しかったのではないでしょうか。

 

 

塔の頂上を目指すワクワク感

 

モンスターを倒して装備やアイテムを集めるドキドキ感

 

RPGなのに格闘ゲームを楽しめる豪華さ

 

こんな、どうして売れなかったのか不思議な作品なのでした。

 

 

 

ヴォルケンクラッツァーの感想でもあり レビューでもあり

 

[こんなに楽しいゲームがあって良いのか]

 

このゲームですが

説明書を読まずにプレイしました。

 

説明書でネタバレされるのが嫌いなので

基本的には、後半まではほとんど読まないスタイルです。

 

 

そんなゲームの始まりですが

まずは主人公の職業を決めます。

 

私は魔法使いタイプが大好きなので

迷うことなく魔法使いにしました。

 

腕力

知力

素早さという3つのパラメータに分かれていまして

ボーナスポイントを割り振って行きます。

 

魔法使いですので

勿論知力に全て振りました。

 

 

そして、いざダンジョンに突撃です。

 

このゲームにはお金という概念がありませんので、

ダンジョンで拾ったアイテムを駆使ししながら進んで行きます。

 

フロアにモンスターがいまして、

そのモンスターを倒すことができれば、次の階に行けます。

 

 

最初の敵はキノコのモンスターでした。

 

戦闘は格闘ゲームと書きましたが

基本的には武器を使用して戦います。

 

上段切り

中段切り

下段切り

こんな3種類の攻撃方法でダメージを与えていきます。

 

モンスターには弱点が設定されており

そこを重点的に攻めていくのが攻略法でした。

 

「毎回戦うのって面倒なんじゃないの?」と思うのですが

これがめちゃくちゃ楽しいです。

 

最初はきついのですが

自分が強くなって行くと5秒くらいで終わりますので。

 

圧倒的な武力で、

相手を制圧するのが好きな人にはたまらないのではないでしょうか。

 

 

2分くらいかけてキノコのモンスターを倒しました。

 

すると経験値を2貰えました。

 

モンスターには経験値が設定されており

どのモンスターをカモにするのかで

このゲームの難易度がガラリと変わって行きます。

 

そのフロアには、そのモンスターしか出てきませんので

 

経験値が少ないなら、さっさと次のフロアへ

 

経験値が多いのなら、そのフロアでレベル上げ

こんな戦略でしたね。

 

 

次はアイテム探しです

探すというコマンドを押すことで

落ちているアイテムを探してくれます。

 

最初は識別されていないのですが

アイテムを使用することで識別されますので

ガンガン使用するのが良かったですね。

 

ここら辺が、トルネコ的でした。

 

アイテムには

体力回復

魔法力回復

腕力アップ

知力アップ

素早さアップ

劇薬

敵に投げつける魔法の書などなど

沢山のアイテムがありました。

 

アイテムのほかに装備品も落ちていまして

まだ見ぬレアアイテムを求めて、冒険するのも楽しかったです。

 

 

なにが楽しいって

ステータスを上げるアイテムを拾えるところです。

 

腕力がからっきしの魔法使いを

ムキムキの魔法使いにしたリ

 

最強の魔法使いを目指して

知力の薬をがぶ飲みしたり

 

とにかくドーピングアイテムを使うのが楽しかったです。

 

モンスターによって

落としやすいアイテムが変わっていたと思いますので

知力の薬が落ちるフロアに入り浸っていましたね。

 

 

この時は本当に幸せでした。

 

「もしかしたら、最高のゲームに出会えたのでないか!!」と。

 

しかし、ここから

このゲームが名作ゲームになれなかった理由を教えられるのでした。

 

 

 

[ゲームの難易度が異常 この部分さえ改善してればきっと伝説になれた]

 

レベルも上げまくり

アイテムも使用しまくり

最強の魔法使いが誕生しました。

 

攻撃は弱いのですが

唱える魔法が異常です。

 

どんなところに居ても

フレアの魔法3発ですべてを焼き尽くします。

 

モンスターは基本ガードしませんので

魔法3発、たったの5秒で終わります。

 

そして20階に辿り着き

ドラゴンのボスと戦いました。

 

そこでも5秒で終了です。

 

「まあ練習用のダンジョンだからね」てなもんです。

 

 

そこで悲劇が起こりました。

 

レベルが1に戻っています。

 

しかも、ステータスも初期状態です。

 

2時間かけて育成した

私の最強マジシャンが、元の魔法使いに戻っていましたね。

 

そこで初めて

このゲームが、ローグライク系だと気づいたのでした。

 

一応の救済措置としましては

鍛え上げた装備品

拾ったアイテムは持ち越すことができます。

 

つまりステータスは初期になるけれど

アイテム等は積み重ねていけるということです。

 

このシステムならば

いつかはクリアできるだろうなとは思いました。

 

 

しかし、そんなに甘くないのが

ヴォルケンクラッツァーが激ムズゲームとして恐れられている理由です。

 

このゲームには

日数制限というものがありまして

100日を過ぎると街に強制的に戻らされます。

 

今までは無制限だと思っていましたので

 

ガンガン寝まくってライフを全快にして

 

ガンガン敵と戦いまくってアイテムを拾いまくり

 

余裕で進んで行きました。

 

しかし、次のダンジョンは50階ですので

日数を節約しなければいけません。

 

この部分が本当にきつかったですね。

 

 

どうして魔法を連発出来たのか?

 

無限に眠れると思ったからです。

 

しかし、100日ですので

最低でも100回しか寝られません。

 

最低でも100回モンスターと戦わなければいけませので

後半になればなるほど、どんどん厳しくなって行きます。

 

アイテムを探し出すにも時間が掛かりますし

敵と戦うにも時間が掛かりますし

眠るのにも莫大な時間が掛かります。

 

この日数制限がある事で

「どうやったらクリアできるんですか?」という難易度になっていました。

 

 

なにせ後半のモンスターは異常な強さでして

貧弱な魔法使いでは、歯が立ちません。

 

魔法を使用すれば、なんとか倒すことは出来ますが

魔法力が足りなくなってきますので

どうしても日数が足りなくなります。

 

その結果が

20階以降からほぼ進めないという

悲惨な状況になって行きましたね。

 

それこそ、魔法を使わないですむ

戦士や騎士ならば、ガンガン進んでいけるのでしょうが

 

魔法使いを選んじゃいましたからね

茨の道でした。

 

 

格ゲーの達人であれば

ノーダメージで敵を倒して

眠る日数を節約できると思いますので

いつかはクリアできるのでしょうが。

 

スト2のベガに50回以上勝てなかった腕前ですから

絶対にクリア出来ないと悟りましたね。

 

日数制限が200日あればなんとかなったかもしれない

それくらい厳しすぎるシステムなのでした。

 

 

 

ヴォルケンクラッツァーのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

格闘ゲームの腕前がそれなりにあれば

かなりサクサクすすめると思います。

 

腕前が無いから

遠距離から攻撃できる魔法使いを選んだのに

 

日数制限のシステムのせいで、

とんでもない上級者向けのキャラだと知った

 

そんな衝撃なのでした。

 

我こそはゲームの達人

そんな人にこそ遊んでほしいなと思います。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

ゲームのシステムは本当に素晴らしいと思います。

 

キャラクターのステータスがリセットされなければ

やりこみ要素として、かなり楽しめたと思いますので

本当に惜しかったと思いますね。

 

日数制限があるのならば、ステータスをリセットしない

 

リセットするならば、日数制限を撤廃する

 

このどちらかだったら最高のゲームだったのにな…惜しい。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

プレイステーション初期のゲームということもあり

知名度的には高いそうなのですが。

 

今の今まで知りませんでしたね。

 

「こんなに面白いゲームがあったなんて衝撃的!!」と

思っていた序盤の2時間

 

「格ゲーの天才しかクリア出来ないじゃん…」と

思わされた後半の3時間

 

こんな全てを味わってほしいなと思います。

 

 

今日も

レトロゲームとマンガとももクロと

をお読みくださりありがとうございました

 

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