レトロゲームとマンガとももクロと

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ウィザードリィ・エクス このゲームを作った全ての人に感謝

このゲームを作った全ての人に感謝

 

人が何かを評価するとき、

「加点」というシステムが働くことは珍しくありません。

 

料理にしても、お気に入りのブランドのシャンプーにしても、

私たちはその商品そのものの価値に、

自分が抱いている感情や思い入れを上乗せしてしまうものです。

 

テレビゲームの世界も例外ではありません。

 

私にとって、それは「ウィザードリィ」という名前でした。

 

「ドラゴンクエスト」という名前に30点、

「ファイナルファンタジー」に30点、そして「ゼルダの伝説」には50点を加点する。

 

そんな私にとって、「ウィザードリィ」というタイトルには、

無条件で70点もの加点をしていました。

 

その名前が付いているだけで、もう最高だと信じて疑わなかったのです。

 

しかし、その激しい情熱も、

少しずつ陰りを見せ始めていた時期がありました。

 

ちょうど「モンスターハンター」が大ブームを巻き起こし、

世の中のゲーマーの関心がウィザードリィから離れつつあった頃です。

 

私もまた、かつてのように

「ウィザードリィという名前だけでご飯が三杯いけた時代」が終わりを告げ、

このまま情熱が消えていくのではないかという漠然とした不安を抱えていました。

 

そんな時に、偶然にも私の心を再びウィザードリィへと引き戻してくれた、

まさに「神」のようなゲームと出会ったのです。

 

それが、これから語る『ウィザードリィ・エクス・前線の学府』です。

 

 

ウィザードリィ・エクスとはどんなレトロゲーム?

 

この『ウィザードリィ・エクス』は、

2005年にマイケルソフトから発売されたPlayStation 2専用のRPGです。

 

この時代は、本家ウィザードリィシリーズがほとんど発売されなくなっていた一方で、

国産のウィザードリィライクゲームが数多く登場し、

新時代へと進もうとしていた過渡期でした。

 

そんな中で、さほど大きな期待を寄せられることもなく、

ひっそりと発売されたのが本作です。

 

このゲームの最も異色な点は、その舞台設定にあります。

  • 学府の生徒となり、多くのカリキュラムを受けながら、最強の冒険者へと成長していく。

 

ウィザードリィといえば、

暗く、厳しく、容赦のないダンジョンに潜り、血と汗と涙で冒険を続けていく、

硬派なイメージが強いでしょう。

 

そんな世界に、まさかの「学園もの」というテイストが加わったのです。

 

「ウィザードリィに学校? どうなのそれ…?」

 

多くの古参ファンがそう思ったに違いありません。

 

しかし、実際に蓋を開けてみれば、

その斬新なコンセプトは意外と好意的に受け入れられました。

 

これまでの「冒険者の依頼」は「学園のカリキュラム」に、

「職業」は「学科」に読み換えられ、

プレイヤーはまるで自分が学園の生徒になったかのような感覚で、

ウィザードリィの世界を楽しむことができたのです。

 

このマイルドな雰囲気は、

ウィザードリィのダークな世界観が苦手だった人にも、

最高の入り口を与えてくれました。

 

ダンジョンを探索し、レベルを上げ、カリキュラムをクリアして、

さらに深い迷宮へと進んでいく…。

 

この繰り返しは、ウィザードリィ本来の面白さを保ちつつ、

新たな層にリーチすることに成功したのです。

 

 

運命的な出会い

 

私の『ウィザードリィ・エクス』との出会いは、少し変わったものでした。

 

当時、私は「ウィザードリィ」という名前が付いているものなら、

ゲームはもちろん、攻略本や設定資料集まで、無条件で買い漁っていた時期でした。

 

そんな中、ゲームは持っていないのに、

なぜか『ウィザードリィ・エクス』の攻略本だけが手元にありました。

 

そして、この攻略本がとんでもなく面白かったのです。

 

「今回のウィザードリィはこんなシステムなのか…」

 

「このイベントはどんな展開になるんだろう…」

 

攻略本を読んでいるだけで、

私は想像の世界で『エクス』の冒険を始めていました。

 

ウィザードリィの攻略本は、どれも読み物としても非常に優れており、

ゲームをプレイするよりも攻略本を読んでいる方が楽しいという、

本末転倒な事態に陥ることも珍しくありませんでした。

 

そんな想像上のゲームだった

『ウィザードリィ・エクス』を、ついに手に入れたのは、

攻略本を買ってからおよそ一年後。

 

まだインターネット通販が主流ではなかった時代、

マイナーなゲームとの出会いはまさに一期一会でした。

 

お店の棚でパッケージを見つけた時の喜びは、

体温が10度は上がったかと思うほど。

 

その感動的な出会いがあったからこそ、

このゲームに対する私の愛は、より一層深いものとなったのです。

 

 

錬金術師になってアイテムを創造する喜び

 

ウィザードリィといえば、

ひたすらにアイテムを集めることが最大の楽しみです。

 

そして、『ウィザードリィ・エクス』は、

その「アイテム集め」の面白さを、さらに一歩進化させました。

 

このゲームでは、ダンジョンで手に入る宝箱のほとんどに、

「壊れているがらくた」や「ボロボロの武器」しか入っていません。

 

しかし、これこそがこのゲームの醍醐味なのです。

 

プレイヤーは、拾ってきた「がらくた」を素材として集め、

「錬金術師」という新たな職業を活用し、自分自身の手でアイテムを創造していきます。

  • 「このがらくたからは、どんな武器が作れるんだろう?」
  • 「この素材があれば、あの強力な防具が復元できるかもしれない!」

 

ウィザードリィ本来の「アイテムハント」の楽しさに、

「アイテムクラフト」の要素が加わり、その中毒性は計り知れませんでした。

 

どんなにボロボロのがらくたにも価値があり、

プレイヤーはひたすらダンジョンに潜り続け、素材を集めることに熱中したのです。

 

 

お金が経験値に変わる革命的なシステム

 

ウィザードリィというゲームにおいて、

お金の価値は非常に薄いものでした。

 

強力な武器や防具はほとんど店では売っておらず、

ダンジョンの宝箱からしか手に入りません。

 

そのため、ゲームが進むにつれてお金だけが溜まっていき、

その使い道に困る…というのが、シリーズの「あるある」でした。

 

しかし、『ウィザードリィ・エクス』は、

この長年の課題を、ある画期的なシステムで解決しました。

 

なんと、お金を経験値に変換できるのです。

  • お金が1万あれば、経験値を1万分購入できる。
  • お金が1億あれば、経験値を1億分購入できる。

 

このシステムは、現代のスマートフォンゲームにおける

「課金」システムと全く同じ発想です。

 

お金さえあれば、新米冒険者もあっという間にベテランへと成長できる。

 

このおかげで、ダンジョンで手に入れたどんなアイテムも、

売れば「経験値」に変わるため、一つ残らず価値を持つようになりました。

 

お金を稼ぐこと、そしてアイテムを売ることに、

これほどの喜びを感じたウィザードリィは、他にないでしょう。

 

 

レベル99では全然足りない…唯一の惜しい点

 

私が『ウィザードリィ・エクス』をプレイして、唯一不満に思ったのが、

レベル上限が99で打ち止めという点でした。

 

ウィザードリィの醍醐味といえば、レベルの上限が事実上ないこと、

そして100レベルを超えたあたりからが「本当の冒険の始まり」だということ。

 

その長い旅路の途中で、

強力なアイテムを見つけるのが、ウィザードリィの真骨頂でした。

 

しかし、本作では99レベルで頭打ち。

 

これは、せっかくの素晴らしいシステムを存分に活かしきれなかった、

非常に残念な点です。

 

もしレベル上限がもっと高かったら、

私は間違いなく『リルガミンサーガ』を超えて、

一番好きなウィザードリィになっていたでしょう。

 

それほどまでに、このゲームは私を熱中させたのです。

 

 

まとめ:ウィザードリィ初心者にもおすすめしたい隠れた名作

 

なぜ、今この『ウィザードリィ・エクス』をプレイすべきなのでしょうか?

  • ウィザードリィの硬派な雰囲気が苦手な人でも、学園テイストというマイルドな設定のおかげで、安心して楽しめるからです。
  • アイテム集め、アイテム作成、そしてお金が経験値になるという中毒性の高いシステムは、何時間でも遊んでいられます。
  • このゲームは、ウィザードリィへの情熱が冷めかけていた私を、再びシリーズへと引き戻してくれた、かけがえのない存在です。

 

続編の『ウィザードリィ・エクス2』は、

さらに名作として知られており、こちらも値段が安定してきた今、

ぜひチェックしてほしい作品です。

 

ダンジョン探索、アイテム収集、そして最強のキャラクターを育てるという、

RPGの基本をすべて体験できるこのゲーム。

 

あなたがもし、

ウィザードリィという名前だけでワクワクしてしまう人なら、

このゲームは間違いなくその期待に応えてくれます。

 

全てのウィザードリィ好きに遊んで欲しいこの作品で、

あなたのウィザードリィへの情熱を再燃させてみませんか?

 

 

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