レトロゲームとマンガとももクロと

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マジンガーZの感想 神にも悪魔にもなることが出来る おじいちゃんからの厄介なプレゼント

マジンガーは言わばゲームソフトと一緒

 

[おじいちゃんから孫へのささやかなプレゼントが マジンガー]

[マジンガーZ  永井豪  全5巻] 参考価格1600円

1972年発売  集英社  ジャンル ロボットヒーロー漫画

 

 

スーパーロボット大戦というゲームをプレイしなければ

 

今の人生とは、ほんの少しだけ違う

まっとうな人生だったのかも知れないと思います。

 

 

そんな今回の スーパーロボット大戦をプレイしなければ

おそらく読まなかったであろう作品

マジンガーZの感想です。

 

 

 

マジンガーZとはどんな漫画?

 

このマジンガーZですが

1972年に週刊少年ジャンプで連載していた

永井豪原作のアクション漫画作品でした。

 

まさか、マジンガーZという超有名漫画が

ジャンプで連載していたというのが驚きでしたね。

 

 

漫画のストーリーは

 

とあるきっかけで

巨大なロボット「マジンガーZ」を手に入れた青年「兜甲児」が

 

地球侵略をたくらむ、あしゅら軍団と壮絶なバトルを繰り広げていく…。

 

こんな感じのストーリーでした。

 

私がこの漫画を購入した理由は

スーパーロボット大戦という

シミュレーションゲームにハマっていたからでした。

 

スパロボという、

ロボットアニメの御祭り的なゲーム作品の

主役級として登場していたのが。

 

ゲッターロボであり、

ダンクーガであり、

今回のマジンガーZだったという訳ですね。

 

そんな、アニメも見たことが無ければ

漫画が発売していたことすら知らなかったのに。

 

ゲームでめちゃくちゃ強いからという理由で

自然と好きになっていきました。

 

そんな時に、マジンガーの単行本を

たまたま古本屋で発見して、たまたま読んでみると、

ビックリするくらい面白かったというのがきっかけでしたね。

 

 

そんなゲームから存在を知った作品なのでした。 

 

 

マジンガーZの感想でもあり レビューでもあり

 

[マジンガーZは、おじいちゃんからのプレゼントだった]

 

このマジンガーZの展開は

 

研究の実験中に事故が起きてしまい

 

その結果、両親を失ってしまった

兄弟二人とそのおじいちゃんの物語でした。

 

その実験の責任者だったのが

有名な科学者のおじいちゃんだったという訳ですね。

 

そんな思いから、全ての労力と財産を注ぎ込んで

最強のロボットマジンガーZを作り上げた…こんな展開でした。

 

 

つまり、どういうことかというと

 

特に意味があって、

最強のロボットマジンガーZを作ったわけではないという事です。

 

普通だったら、

「敵が攻め込んで来るから、その迎撃の為に開発した」というのが

当たり前の展開だと思うのですが。

 

流石、ひねくれた漫画を描くのが得意な

永井豪先生です。

 

「両親を事故に合わせちゃってごめんね」

 

「だからマジンガーZを作ってあげるね」という事です。

 

ようは、孫のご機嫌をとるために

ゲームソフトやお人形をお土産で持っていく

 

そこら辺の普通のおじいちゃんと同じ感覚のことなんですよね。

 

つまり、マジンガーZは

シルバニアファミリーであり妖怪ウォッチだったという事です。

 

しかし、そんな孫の為のプレゼントが

結果的に地球を救う事になるのですから、大正解だったのですがね。

 

 

 

[そんなオモチャは神にも悪魔にもなれる厄介な物だった]

 

おじいちゃんが、

このマジンガーZをくれる時にこう言います。

 

「神となり人類を救う事も、悪魔となり人類を滅ぼすことも、お前の自由だ」

 

「兜甲児、この世界はお前の物じゃぞ!!」と。

 

この時になって

完全にクレイジーなおじいちゃんだったと分かるのが最高でしたね。

 

 

おそらくですが、

作者の性格からしたら。

 

マジンガーZを手に入れた

思春期の青年の葛藤を描きたかったのではと思います。

 

今の時代でいうとエヴァンゲリオンの様な

ディープな世界感を目指していたのではと思います。

 

 

しかし、連載していた雑誌がジャンプだったので

 

そんなダークな展開にすることが出来ずに

 

自然とヒーロー漫画へシフトチェンジしていったような気がしましたね。

 

 なにせ、漫画の最初の方は

マジンガーZの操作方法が分からない物ですから。

 

そこら辺のビルや住居をこれでもかと破壊してしまいます。

 

その結果、自衛隊が出動してくるという描写までありますからね。

 

もしかしたら

全人類対マジンガーZという構図になっていたのかも知れないと思うと

「そっちの展開も読んでみたかったな…」という感想でした。

 

 

結果的には、

「あしゅら軍団」という悪の軍団が攻めてくるので。

 

マジンガーZ対あしゅら軍団という図式になっていき

正統派のヒーロー漫画として、王道を歩んで行く事に成功したのですが。

 

 

もしもあの時に

作者の好き勝手に物語が進んで行ったら。

 

そうとうなショッキングな作品になっていたのかと思うと

読んでみたかったなというのが、この漫画を読んだ感想でした。

 

 

 

マジンガーZのまとめ

 

何故読んで欲しいのか?

 

今までのマジンガーZの印象を破壊するには最高の作品です。

 

アニメになると

急におとなしくなるのが永井豪作品の特徴ですので。

 

是非とも原作漫画を読むことをお勧めします。

 

きっと、怖くて泣くと思います。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

このマジンガーZに関していうと

それほど残酷な漫画では無いので。

 

永井豪作品の中では、比較的安心して読めると思います。

(人間の首が飛ばずに、ロボットの首が飛ぶくらいですね)

 

ですので、入門編としてお楽しみください。

 

 

今急いで買う理由ってあるの? 

 

ストーリーの奥深さを堪能したいのなら デビルマン

 

激しい残酷な戦闘シーンが好きなら ゲッターロボ

 

正統派のロボットヒーロー漫画をお求めなら マジンガーZ

 

 

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