レトロゲームとマンガとももクロと

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萌えと硬派が交錯する、衝撃のウィザードリィライク『トゥハート2 ダンジョントラベラーズ』

萌えと硬派が交錯する、衝撃のウィザードリィライク『トゥハート2 ダンジョントラベラーズ』

ウィザードリィライクゲームは、

いつまでも遊んでいられる中毒性があります。

 

しかし、今の時代、その知名度は決して高いとは言えません。

 

「ウィザードリィって何?」と聞かれてしまうことも珍しくありません。

 

もし人気作とコラボして、

この奥深い世界に興味を持ってもらえたら……そんな発想から生まれたのが、

この『トゥハート2 ダンジョントラベラーズ』です。

 

見た目は人気恋愛ゲーム『トゥハート2』のキャラクターたち。

 

しかし、その中身は驚くほど硬派なウィザードリィライク。

 

今回は、この異色のコラボ作品が、いかにして名作へと昇華したのか、その魅力に迫ります。

 

 

『トゥハート2 ダンジョントラベラーズ』とは?

 

2011年にアクアプラスから発売された

PlayStation Portable用の3DダンジョンRPGです(後にPS Vitaでリメイク版も登場)。

 

大人気恋愛シミュレーション

『トゥハート2』のキャラクターたちが、

突如ファンタジー世界に飛ばされてしまいます。

 

彼らは元の世界に戻るため、

モンスターがはびこるダンジョンに挑んでいくことになります。

 

『トゥハート2』ファンにもウィザードリィライク好きにも衝撃を与えた、

かなり尖った作品です。

 

ゲームシステムは、王道の3DダンジョンRPG。

 

キャラクターメイキングはなく、

お馴染みの『トゥハート2』のキャラクターたちを仲間にしながら、

パーティーを組んでいきます。

 

最大5人まで編成でき、

メンバーの組み合わせ次第で強力な「パーティースキル」が発動するなど、

編成を考えるだけでも楽しめます。

 

見た目はバリバリの萌えゲーなのに、

中身はガチのウィザードリィライク。

 

そのギャップが、このゲームの最大の魅力なのです。

 

開発者のウィザードリィに対する深い愛とリスペクトが、随所に感じられる名作でした。

 

 

シンプルだからこそ、やり込み要素が光る

 

このゲームの攻略は、非常にシンプルです。

 

ダンジョンに潜り、次のフロアへの階段を探し、階段を守るボスを倒して先に進む。

この単純な繰り返しが、往年のウィザードリィファンにはたまりません。

 

そして、このシンプルさの中に、様々なやり込み要素が詰め込まれています。

 

まずは、ディアブロのように、同じ装備でも様々なスキルが付加される

マジックアイテム」の要素です。

 

このゲームは、キャラクターの素早さによって行動順が変わるため、

行動速度や詠唱速度がアップするマジックアイテムを集める

トレジャーハンティングが最高に楽しいのです。

 

「強力な魔法を高速で唱えたい!」

 

そんな思いを胸に、延々とモンスターを狩りまくる。

この中毒性は、他のウィザードリィライクにはない独特のものです。

 

そして、このゲームの最大のワクワクポイントが、

ボスを倒すと仲間になる」システムです。

 

ダンジョンの最深部で待ち受けるボスは、

なんと『トゥハート2』のヒロインたち。

 

主人公への愛が暴走した結果、

ヤンデレのようにモンスターを引き連れて襲いかかってくるのです。

 

そんな彼女たちを倒すと、心を入れ替えて頼もしい仲間になってくれます。

 

まるで『天地を喰らう』や『幻想水滸伝』のような仲間集めの楽しさが、

このゲームには凝縮されています。

 

ただ、一つだけ注意が必要です。

 

ボスが、とんでもなく強いのです。

 

これが、見た目は萌えゲーなのに中身はガチゲーと言われる所以です。

強敵だからこそ、倒したときの達成感と、新たな仲間が増える喜びはひとしおです。

 

 

あなたが思っている10倍はセクシー

 

ウィザードリィにも

サキュバスやインキュバスといったセクシーなモンスターが登場しましたが、

このゲームでは、なんと登場するモンスターの99%がセクシーな女の子です。

 

そして、ただセクシーなだけでなく、

ご褒美シーンも多数用意されています。

 

これらのイベントシーンを集める楽しさは、ギャルゲーファンも納得の出来です。

 

「今の時代のギャルゲーってこんなに凄いんだな…」と、

レトロゲーマーには刺激的すぎる体験になること間違いありません。

 

 

欠点を補う、圧倒的な面白さ

 

『トゥハート2 ダンジョントラベラーズ』は、

正直なところ、完璧なゲームバランスとは言えません。

  • エンカウント率が高い
  • 状態異常にかかる確率が異常に高い
  • スキルポイントの振り直しが面倒なため、ポイントを温存しがち

など、不満点もあります。

 

しかし、この荒々しさこそが、ウィザードリィファンにとってはご褒美なのです。

 

厳しければ厳しいほど、意地でもクリアしたくなる。

そんな硬派な精神が、このゲームを心から愛せる理由なのかもしれません。

 

特に、8階、9階、10階と進むにつれて、難易度が異常なほど跳ね上がります。

これは制作者の「本気」を感じる部分です。

 

トゥハート2を知らなくても、最後の最後まで楽しめます。

 

私はほとんど知りませんでしたが、

逆にこのゲームを通じて本家にも興味を持つほどでした。

 

レベル上げも不思議と苦になりません。

 

レベルが上がれば、新たな必殺技を覚えたり、クラスチェンジできたりと、

明確なご褒美があるからです。

 

刺激的なウィザードリィライクRPGという新ジャンル。

それこそが、今すぐにでもこのゲームを体験すべき理由なのです。

 

 

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