迷宮クロスブラッドよりも結構難しかったです
[物語の要素がかなり強めな 暗めなウィザードリィライク]
[オペレーションアビス 5pb プレイステーションVITA]
2014年発売
ジャンル 3DダンジョンRPG
参考価格 完品状態 680円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 25時間
このゲームに対する世間の評価 前回よりも結構難しい
どんな人におすすめ 不気味な作品が好きならば最高です
最近は色々なゲームの感想を書いています
過去の記事も読んでもらえると嬉しいです
今回感想を書きたいなと思ったのが
「オペレーションアビス」という作品です。
ゲームを遊んでいて、
昔の嫌な記憶が呼び起こされるという事がありますよね。
「ヤバい、危険な扉が開きかけている」です。
そんな体験を、
このオペレーションアビスを遊んで、久々にしましたね。
10年ほど前でしょうか、
「レンジャーズストライク」というカードゲームにハマりまして。
友達みんなで遊んでいました。
このレンジャーズストライクですが、
戦隊ヒーローと仮面ライダーが登場するカードゲームになっていまして。
見たことのある作品から、
世代では無い作品まで、幅広い特撮ヒーローを楽しむことができました。
そんな時に、
「昔の戦隊ヒーローを見て行こうではないか」となりまして。
DVDになっている作品はDVDで
DVDになっていない作品はビデオでみる
こんな戦隊ヒーローブームになりました。
そんな戦隊ヒーローの中で、
物凄く嫌なストーリーがありまして。
「子供向けなのに、物凄く酷い」なんて
強烈に印象に残った作品がありました。
その強烈に印象に残った作品こそが、
「メガレンジャー」という作品でした。
「高校生がヒーローになる」という、
今までとは違う設定が面白く、
かなりの人気作品なのですが。
とあるエピソードが、
子供向けとは思えない程
かなり重めに作られていまして。
「メガレンジャー面白い……でも酷い!!」と
未だにトラウマになっている人も多くいると思います。
そのみんなのトラウマのエピソードを簡単に説明しますと
市民を守るメガレンジャーが居て
そのメガレンジャーの正体が市民の皆さんにばれて
市民の皆さんは、
「メガレンジャーがいることで、街中が破壊される」と思いこんで
罵詈雑言を浴びせられる
こんな悲しい物語だったと記憶しています。
見た目はヒーローですが、
中身は普通の高校生ですからね。
今まで必死に守ってきた存在に
逆に攻撃される
漫画版のデビルマンの様な悲しさが、
子供向けのヒーロー番組に凝縮されていました。
ハッピーエンドで終っていたと思うので、
そのエピソードにもちゃんと理由があったと思うのですがね。
その強烈すぎるエピソード故に、
「メガレンジャー酷い」と未だに思っている人も多いのかもしれません。
そんな嫌な記憶が、
今回のオペレーションアビスを遊ぶことで、
急に蘇ってきまして。
「久しぶりにメガレンジャーを見てみようかな」と
逆に思うのでした。
そんなオペレーションアビスが
どんな内容になっていて
どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので
購入の参考にしてみて下さい
そんな今回の 不気味なウィザードリィライクをあなたに
オペレーションアビスの感想です
オペレーションアビスとはどんなレトロゲーム?
このオペレーションアビスですが、
2014年に5pbから発売された
プレイステーションVITA専用の3DダンジョンRPGでした。
サイバーフロントから発売された、
迷宮クロスブラッドの続編の様な作品になっていまして。
前作を知らなくても楽しめますし
知っていればよりいっそう楽しめる
エクスペリエンスの人気シリーズでした
そんなゲームの目的は
特殊機関「エクス」に所属した学生となり
国民が知らない所で、悪を成敗していく
ヒーロー作品様な内容になっていました。
前半はヒーローの様な展開
後半はサスペンスドラマの様な展開を味わえる
ウィザードリィライクながらも、
物語重視の作品を楽しめるのは良かったです
ゲームのシステムは
オーソドックスな3DダンジョンRPGで。
ウィザードリィエクス2の
お金が経験値になるシステム
パーティースキルを使えば使うほど、
どんどん仲間の絆が深まっていくシステム
壊れた装備品を拾ってきて、
様々な素材と合成させて完成を作るシステム
装備品に素材を付加させて、
装備品の性能をコツコツと強化していくシステムなどの
「これを体験するためにエクス2を遊んでいます!!」という
魅力的なシステムをベースにしつつ
クロスブラッドならではの
イベント事に、上げられるレベルの上限が決まっている、
レベル制限のシステム
自分のレベルの以下の装備品しか装備できない、
アイテム制限のシステム
ギャンブルコードという、
装備品を、全く違うアイテムに変化させる
ウィザードリィライクの常識を破る
中毒性の高いシステムなどをプラスして
オペレーションアビスなりに
バランスよく調整してきて帰って来た
ウィザードリィエクス2と
迷宮クロスブラッドのいい所を両方兼ね備えている
個性的な作品が多いウィザードリィライクの中では、
かなり優等生な位置に存在する
物語重視の
名作ウィザードリィライクRPGなのでした
オペレーションアビスの感想でもあり レビューでもあり
[前作のクロスブラッドと どこら辺が変わったのか?]
このゲームを遊んで真っ先に思ったのが、
「物凄く遊びやすくなっている!!」という所でした。
まず嬉しかったのが、
サブディスクからそのまま装備できるようになったところで。
今までは
サブディスクからアイテムを取り出して
キャラにそのアイテムを持たせてから装備させていたのですが。
(普通のRPGのシステムですね)
今作からは、
サブディスクから、
そのまま装備をさせることができるようになりまして。
「このキャラは、このアイテムが装備できるんだな」と
分かりやすくなったのは良かったですね。
次に嬉しかったのが、
「迷宮をワープできる呪文」が追加されたところでしょうか。
ウィザードリィライクでは
ワープできる呪文が当たり前なのですが。
エクスペリエンス作品の
ウィザードリィライクではかなり珍しく。
「え?ワープ呪文使いされたの!?」なんて、
かなり衝撃的な変更点でした。
前作では
「中継地点のみにワープ」という、
なかなかの変化球の呪文だったのですが。
今作は、マロールと同じように、
どこにでもワープできるようになっていましたので。
そんな部分でも、
「めちゃくちゃ遊びやすい!!」と思える部分でしたね。
(その分、覚えるのはかなり後半になっていました)
その他の変更点としましては
ギャンブルコードが弱体化した
(それでも強力な存在ではありました)
職業を二つ選べなくなった
(クロスブラッドでは無いので)
こんな所でしょうか。
前作では、
「本当にぶっ壊れた性能」だったギャンブルコードが、
かなりバランスよく調整されていまして。
強い装備品がどんどん出てくるという
強烈さは無くなっていました。
ただ、コツコツ頑張っていけば、
ちゃんと成長して行きますので。
頼りになる存在というのには変わりは有りませんでしたね。
次に変わったのが
「職業を二つ装備できる」という、
かなり豪快なクロスブラッドのシステムなのですが。
残念ながら、
普通の職業のシステムに戻っていました。
ただ、職業を変更しても
「その職業のレベルは下がらない」というのはそのままですので。
好き勝手に色々な職業を試せるのは、
今シリーズならではの嬉しさだったと思います。
前作の尖った部分を上手く調整して帰って来た
遊ぶプレイヤーの事を思って作られた
優等生のウィザードリィライクなのでした
[戦えば戦うほど どんどんアイテムのランクが上がって行く そんな魔力]
そんな変更点以外の、
このゲームならではのシステムで言いますと、
「エンカウントゲージ」というシステムでしょうか。
エンカウントゲージとは?
戦えば戦うほど、
どんどん敵が強くなっていく、凶悪なシステムです。
モンスターを狩りまくっているたびに、
「ヤバい冒険者が居るぞ!!」と
モンスターの間でも噂になっていくのでしょうね。
「だったら、俺が返り討ちにしてやる!!」的な流れになっていき。
凶悪なモンスターがどんどん出現して来る。
これこそが、エンカウントゲージシステムでした。
最初は楽勝だったのに
調子に乗って連戦していたら、どんどん苦戦して行き
いつのまにか、凶悪なモンスターしか出てこなくなる
こんな面白さだった訳ですね。
これが、ただモンスターのレベルが上がるだけならば、
それほど魅力的なシステムではないのですが。
(経験値とお金が上がるので、嬉しいのは嬉しいでしょうが)
凶悪なモンスターであればあるほど、
宝箱のランクもどんどん上がって行きまして。
辛いんだけど、実入りもいい
こんな魔性のシステムになっていました。
今までは、その場の状況に応じて
「ここは稼げないかな?」と狩場を変えていたと思うのですが。
このシステムがあるお蔭で、
どの場所でも、ある程度はレベル上げできるようになりましたので。
そんな部分でも、
このゲームの面白さがアップしていたのではないでしょうか。
[前作よりは結構難しめかな?]
今作を遊んでいて思っていたのが、
「あれ?結構難しいかな?」でした。
前作は
自分で言葉を打ち込む
ウィザードリィ2の様な謎解きのシステムが搭載されていたのですが。
謎解きの難易度しては、
それほど難しくは無かったような気がします。
ただ、レベル制限がありますので、
戦闘の面では結構辛かったのですが。
イベントの難易度で言えば、
それほど難しくはありませんでした。
しかし、今作に関して言いますと、
「広めのダンジョンからイベント発生地を探さなければならない」という、
ウィザードリィパーフェクトパックの嫌な思い出が蘇ってきまして。
イベントをクリアするという意味では、
かなり難しめだった様な気がします。
「あそこにいるよ」的な
大まかなヒントは有るのですが、
ダンジョンのどこでイベントが発生するのか?は分かりませんからね。
この部分だけで、5時間以上は迷ったと思います。
これが、ウィザードリィパーフェクトパックを遊んだ後だったのならば、
「なんだ、余裕じゃん!!」だったのでしょうが。
いったん迷宮クロスブラッドを挟んでいますので、
「ぬるい、ウィザードリィライクっていいな…」なんて、
いい感じでだらけてしまいました。
そんな反動も含めて、
「オペレーションアビス……ムズイ!!」となったのかもしれません。
いや、そこでイベントが起こるって分からないって!!
そんな、誰もが苦労したポイントを楽しんでください。
[物語の面白さが このゲームのセールスポイントなのかな]
このゲームの面白かったところで言いますと、
やっぱり物語になるかもしれません。
私は、ウィザードリィライクに関して言いますと、
あまり物語を重視しないのですが。
今作の物語の展開はかなり好きでした。
大まかに説明しますと
前半は国民を守るために、必死にクエストをこなしていく
後半は陰謀に巻き込まれて、国民の敵として生きていく
こんな、メガレンジャーもビックリの、
なかなかのダークさになっていくのですが。
そんな物語のギャップが本当に面白く、
「流石エクスペリエンス」なんて嬉しかったです。
エクスペリエンスと言えば、
今や名作ホラーゲームを発売する凄いメーカーですからね。
そんな物語の奥深さが、
このオペレーションアビスから、
発揮されていたのかもしれません。
ウィザードリィライクとしても大好きだけど
不気味な物語を体験する、
アドベンチャーゲームとしても文句なしな
オペレーションアビスという、
一度は遊んでほしい、
隠れた名作ウィザードリィライクRPGの感想を終わらせていただきます。
オペレーションアビスのまとめ
なにがそんなに面白いのか
前作程の荒々しさはないものの、
遊びやすさで言えば、今作の方が素晴らしいですからね。
優等生のウィザードリィライクを遊びたいのならば、
今作を最高にお勧めします。
逆に、荒々しい作品が好きならば、
前作の迷宮クロスブラッドをどうぞ。
今急いで買う理由とは
レベル制限がありますので、
今作の評価はあまり高くはないのですが。
そんな部分も含めて、
このシリーズだと思いますので。
迷宮クロスブラッドも含めて、
このシリーズを愛してください。
次は、オペレーションバベルでお会いしましょう
今日も
レトロゲームとマンガとももクロと
をお読みくださりありがとうございました
あの戦隊ヒーローの嫌な記憶が蘇る けど面白い
それこそが、今急いで680円で買う理由です
こちらから購入できます
完品状態 680円
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