筋肉は銀河を救う!PCエンジンが産んだ奇跡のシューティング『超兄貴』

最近生まれて初めてプロテインというものを買いました。
3kgで7500円という衝撃の値段に一瞬ひるんだものの、
「ウォーキングを1時間以上しているのだから、買っちゃえ!」と
大人の階段を登ってみたわけです。
「激うまチョコ味」は、まるで小学生の頃に飲んだミロの味。
そしてノンフレーバーは、
スキムミルクのようで、納豆やサバの水煮に混ぜるだけで、
とんでもない濃厚さになり、毎日こればかり食べています。
日に日に足の筋肉が進化していくのがわかって、
「もう一生筋トレ生活だろうな」なんて思っています。
自分がレベルアップしていく感覚に慣れているから、全く苦痛にならないんですよね。
「最近太ってきたな…」なんて思っている方は、ムキムキになりましょう。
そんな私が、今ならゲームの主人公の気持ちがわかる、
と心から思える作品があります。
それが、今回ご紹介する『超兄貴』です。
イカれた世界観と、正統派シューティングの奇跡の融合
1992年にメサイヤから発売された『超兄貴』は、
PCエンジン専用の横スクロールシューティングゲームです。
戦闘機の代わりに、マッチョなボディービルダーが空を飛ぶという、
中々のイカれた世界観で、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。
そのバカすぎるゲームの目的は、
ボディービルコンテスト10連覇を果たした「ボ帝ビル」が支配する、
銀河のプロテイン危機を救うこと。
イケメン細マッチョのイダテンと、美人な細マッチョのベンテンが、
プロテイン危機を解決するために旅立つという、
まさに筋肉とプロテインにまみれた物語が展開します。
しかし、そのイカれた世界観とは裏腹に、ゲームシステムは非常に正統派です。
ひたすらにステージを進んでいく横スクロールシューティングで、
敵を倒すと手に入る「プロテイン」というパワーアップアイテムで
自機やオプションを強化していく。
オプションとして、敵として漂っているボディービルダーを仲間にできるなど、
クレイジーさも満載ですが、ゲームバランスは非常に真面目に作られています。
キャラクターによって、性能も大きく異なります。
イダテンは、どんな敵も貫通する極太レーザーを撃つことができ、
初心者でも扱いやすい。
一方、ベンテンは、
広範囲に広がる拡散ショットが特徴で、
より上級者向けのキャラクターになっています。
このキャラクターごとの違いも、長く繰り返し遊べる理由の一つでした。
怒涛のボスラッシュが、プレイヤーを飽きさせない
このゲームの最大の魅力は、
なんといっても「怒涛のボスラッシュ」です。
普通のシューティングゲームであれば、
長いステージの最後に巨大なボスが待ち構えているものですが、
『超兄貴』の場合は違います。
雑魚戦、中ボス戦、雑魚戦、中ボス戦、雑魚戦、そして巨大なボス戦…というように、
ステージ全体が常にボス戦の連続で構成されています。
他のゲームであれば、ボスとして登場してもおかしくないクオリティの敵が、
このゲームではただの捨て駒として次々と現れるのです。
圧倒的な攻撃力を持ちながらも、
貫通レーザー一発でやられてしまう紙装甲のボスたち。
プレイヤーを倒すために、捨て身で突っ込んでくるその姿は、
真面目すぎて思わず笑ってしまいます。
この怒涛のボスラッシュが、ステージにメリハリを生み出し、
最初から最後までドキドキしながら楽しむことができました。
シューティングゲームとしては残念?理不尽な「初見殺し」
しかし、この『超兄貴』には、残念な部分もいくつかあります。
その一つが、「初見殺しの多さ」です。
「今、どうして死んだの!?」という理不尽さが、
かなりの割合でプレイヤーを襲います。
いきなりボスが現れて死んだり、ボスに押しつぶされて死んだり、
どこを攻撃すればいいのかわからずに死んだり…。
初めてのプレイでノーミスクリアするのは、ほぼ不可能なレベルでした。
繰り返しのプレイを要求されるのは、
シューティングゲームとしては当たり前かもしれませんが、
なにもできずに一瞬でやられてしまうのは、やはり辛いものがありました。
この部分のバランスが調整されていれば、
もっととんでもない名作になっていただろうな、と惜しい気持ちになります。
とはいえ、コンティニューが何度でも可能なので、
理不尽さでコントローラーを投げたくなるほどではありません。
「真面目に不真面目」な世界観を、今こそ楽しんでほしい
なぜこのゲームを遊んでほしいのか?
それは、シューティングゲームとしては正統派でありながら、
その世界観が完全にイカれているからです。
「狂った世界観が好き」という方には、間違いなく心から楽しめる作品です。
そして、次々と登場する個性的すぎるボスたちに、
きっと笑ってしまうことでしょう。
真面目に不真面目をする、当時のゲーム開発者の寛容さと遊び心。
それを、この『超兄貴』で存分に楽しんでください。
この作品は、ゲームアーカイブスでも配信されており、
PS3やPS Vitaでも気軽にプレイすることができます。
PCエンジンを持っていない方も、手軽に遊べる環境が整っていますので、
この機会にぜひプレイしてみてください。
『超兄貴』シリーズは、今の時代でも愛されている作品です。
PCエンジン版だけでなく、
スーパーファミコン版やプレイステーション版も発売されているので、
自分が遊べる環境で、この筋肉とプロテインにまみれた世界を体験してください。
このゲームを遊んだ後は、きっとあなたも筋トレしたくなるはずです。
こちらから購入できます

