レトロゲームとマンガとももクロと

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ウィザードリィ2・アラビクとマルグダの物語 ゲームでは語られなかった物語を描く傑作小説

ダンジョン探索だけがウィザードリィじゃない!

 

[悪魔使いダパルプスによって城を制圧されたお姫様が、ダイアモンドの騎士になるために奮闘していく。最高のゲーム系小説]

 

「ウィザードリィ」といえば、

迷宮に潜り、ひたすらモンスターと戦う、

硬派なダンジョンRPGを思い浮かべる方が多いでしょう。

 

しかし、1992年に双葉社から発売された

『ウィザードリィ・アラビクとマルグダの物語』は、

その常識を覆す、まったく新しいタイプの小説です。

 

この小説は、ゲーム『ウィザードリィ2』をベースにしながらも、

ダンジョン探索をメインに据えるのではなく、

ゲームでは描かれなかった物語に焦点を当てています。

 

「ウィザードリィの小説なのに、ダンジョン探索がメインじゃないって、どういうこと?」

 

この記事では、そんな本作のユニークな魅力と、

ウィザードリィファンが読むべき理由を、徹底的に掘り下げていきます。

 

 

ウィザードリィ2小説版とは? 姫が世界を救う、もう一つの冒険譚

 

この『ウィザードリィ・アラビクとマルグダの物語』は、

安藤君平さんによって書かれた、ゲーム『ウィザードリィ2』の小説版です。

 

物語は、魔人ダパルプスが魔物の大軍を率いて、

リルガミンの城を制圧するという衝撃的なシーンから始まります。

 

このゲームでは語られなかった始まりの物語が、

小説では丁寧に描かれているのです。

 

主人公は、

ただ一人生き残ったお姫様「マルグダ」。

 

彼女は、リルガミンの危機を救うために、

伝説の存在である「ダイアモンドの騎士」になるべく冒険に旅立ちます。

 

前作『ウィザードリィ1』の小説では、

主人公ケイン・ノーザンライトが冒険者たちとパーティを組み、

迷宮に挑む王道の物語でした。

 

しかし、本作はそうではありません。

 

お姫様であるマルグダが、

ダイアモンドの騎士になるための試練を乗り越えていく、

「ダンジョン探索」とは異なる冒険が描かれています。

 

「え、もう本の半分を読み進めたのに、まだダンジョンが出てこない…?」

 

読み始めたら、そんな驚きを体験することになるでしょう。

 

しかし、その大胆な構成こそが、この小説を特別なものにしているのです。

 

 

ダンジョンを飛び出した物語が、ウィザードリィの世界を広げる

 

この小説の最大の魅力は、

ゲームでは語られなかった深い物語を読むことができる点です。

 

ゲーム『ウィザードリィ2』は、

どちらかといえば『ウィザードリィ1』で育てたキャラクターを遊ばせるための

「おまけ」のような位置づけで、物語の詳細はほとんど語られていませんでした。

 

しかし、この小説では、そんなウィザードリィ2の世界に、豊かな物語が加えられています。

 

  • 悪人にも理由がある!魔人ダパルプスの目的

なぜダパルプスはリルガミン城を制圧しようと思ったのか? その動機や背景が描かれることで、物語に深みが生まれています。

 

  • 姫の苦悩と成長の物語

追っ手に追われながら必死に逃げるマルグダ姫の姿や、伝説の騎士になるために奮闘する彼女の成長が、読み手の心を掴んで離しません。

 

  • 個性的なキャラクターたちの群像劇

リルガミンの危機を救うために現れた謎の二人組、敵側に寝返った騎士団の最強の侍…。

 

メインキャラクターだけでなく、

魅力的な登場人物たちの物語が、冒険を彩ってくれます。

 

「ウィザードリィ」という枠組みを保ちつつも、

あえてダンジョン探索というメイン要素から離れることで、

キャラクターたちの心情や、世界観の背景を深く掘り下げることができています。

 

この挑戦的な姿勢が、読めば読むほど面白くなる、中毒性を生み出しているのです。

 

 

20年の時を超えて繋がる、ファンへの最高の贈り物

 

そして、ウィザードリィファンにとって、

この小説が「最高の一冊」である理由は、もう一つあります。

 

それは、前作の小説との世界観の繋がりです。

 

前作の小説に登場した設定やキャラクターが、

しっかりと受け継がれています。

 

ウィザードリィ1の小説を読んで20年の時を経て、

再び大好きな世界に触れることができる喜びは、何物にも代えがたいものです。

 

そして、この興奮が最高潮に達するのが、エピローグです。

 

このエピローグは、

前作の小説を読んだ人にしかわからない、

最高の「ファンサービス」が込められています。

 

この小説を読んだ後に、もう一度前作を読み返したくなる、

そんな素晴らしい仕掛けが、この本には用意されているのです。

 

 

ウィザードリィ2小説版のまとめ

 

ウィザードリィの小説を初めて読んだのは、

もう20年も前のことでした。

 

そのあまりの面白さに、買ったその日に2回も読んだほどです。

 

そんな大好きな小説の続編を、

まさか20年後に読むことになるとは思いませんでした。

 

しかし、その長い年月を経て読んだ、

この『ウィザードリィ・アラビクとマルグダの物語』は、前作に劣らないほどの傑作でした。

 

ダンジョン探索がメインではないという、大胆な構成。

 

ゲームでは描かれなかった、キャラクターたちの深い物語。

 

そして、前作のファンにはたまらない、心憎いまでの演出。

 

これらが融合したこの小説は、ただのゲーム系小説を超えた、

素晴らしいファンタジー小説です。

 

ゲームのウィザードリィを愛する人にはもちろん、

ウィザードリィの世界観を物語で楽しみたい人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。

 

この素晴らしい世界観に、あなたも触れてみませんか?

 

 

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