ポケットの中の熱狂! 「ストリートファイターII GB」が刻んだ伝説を追え!

[あのストリートファイターIIが ゲームボーイに堂々登場]
[ストリートファイターII GB カプコン ゲームボーイ]
携帯ゲーム機と言えば、
テトリスやパズルゲームが主流だった時代に、
カプコンは常識を打ち破る挑戦状を叩きつけました。
アーケード、そしてスーパーファミコンで世界を熱狂させたあの究極の格闘ゲームが、
手のひらサイズの白黒画面で再現されるという事実は、どれほどの衝撃だったでしょうか。
もしあなたが、
- ストリートファイターIIが好きで、どこでも「波動拳!」と叫びたい!
- ストリートファイターシリーズが好きで、その歴史的な瞬間を体感したい!
- レトロゲームの「挑戦と進化の結晶」に触れたい!
これらの条件に当てはまるのならば、
この「ストリートファイターII GB」は、あなたのコレクションに、
そしてあなたのゲームライフに、深く刻まれる
「携帯格闘ゲームの金字塔」となることでしょう。
第1章:ポケットに宿った”格闘神話” - ストII GBの偉業
今回、私が心からその魅力を語りたいのが、
携帯ゲーム機の常識を覆した名作「ストリートファイターII GB」という格闘ゲームです。
この作品は、1995年にカプコンから発売されたゲームボーイ専用ソフトです。
その目的はシンプルかつ壮大。
それは、あの「ストリートファイターII」を、
いつでも、どこでも、ポケットの中で楽しむという、
当時の技術の粋を集めた最高の内容となっていました。
挑戦の先にあった「再現」という熱量
ゲームのシステムは、もちろんオーソドックスな2D格闘ゲーム。
リュウ、ケン、春麗といったお馴染みのキャラクターを操り、
必殺技のコマンドを入力してド派手な戦いを繰り広げます。
これぞまさしく「ストリートファイターII」のDNAを受け継いだ骨太なシステムです。
しかし、ゲームボーイというハードの制約は尋常ではありませんでした。
カラー液晶、大容量カートリッジ、
沢山のボタンを持つ据え置き機とはあまりにも違いすぎる。
その制約の中で、カプコンの開発陣は「完全移植」ではなく、
「熱狂の再現」を目指しました。
確かに、容量の関係上、
ダルシム、E.本田、バルログの3キャラクターは欠場を余儀なくされました。
また、ボーナスステージもありません。
そして、最大の難関はコントローラーです。
ゲームボーイのA・Bボタンだけでは、パンチとキックの強弱を表現できない。
そこで採用されたのが、
「ボタンの強弱を、押している時間で決める」という
画期的な(そして少し癖のある)システムです。
軽く押せば弱攻撃、長押しすれば強攻撃となる。
このシステムこそ、
ゲームボーイでの格闘ゲームの可能性を切り開いた、英断だったと言えるでしょう。
確かに「完全なストリートファイターII」を期待すれば、
100点ではないかもしれません。
しかし、私は断言します。
この作品は、「90点は上げてもいい、知る人ぞ知る名作格闘ゲーム」です。
デフォルメ(縮小)されていない、リアルな頭身のキャラクターが、
あの「ストII」のバトルを繰り広げる姿は、それだけで当時のゲーマーの胸を熱くしました。
第2章:GB版だからこそ光る独自の魅力
「移植」という言葉で片づけるには惜しい、
この「ストリートファイターII GB」には、
オリジナル版にはない、あるいはGB版だからこそ輝きを増した要素が満載です。
体力が尽きるまで戦い抜け! 携帯機と相性抜群の「サバイバルモード」
本作最大の、そして最も「買ってよかった!」と思わせてくれる追加要素が、
オリジナルにはなかった「サバイバルモード」の搭載です。
これは、体力が尽きるまで、
次々と現れる敵と延々と戦い抜く最高のモード。
勝ち抜くごとに体力が少し回復する緊張感の中で、どこまで己の限界に挑めるか。
スーパーファミコン版の『ストリートファイターII』には存在しなかったこのモードは、
移動中や休憩中といった、
ちょっとした時間に「腕試し」をするという携帯ゲーム機の遊び方と完璧にマッチしました。
「あと1戦だけ」「今度はどこまでいけるか」……無限に続く闘いは、
プレイヤーを熱狂させます。
このモードを遊べるだけで、
「カプコンありがとう!!」と感謝し、この小さなカートリッジに秘められた熱量に、
改めて感動するのでした。
掌で奏でられる「8ビットの名曲」たち
「ストリートファイターII」は、
そのゲーム性だけでなく、「音楽」もまた世界的な神ゲーです。
リュウのステージ、ケンのステージ、春麗のステージ……、
全ての曲が文句なしの名曲であり、聴くだけで気分が高揚します。
今作では、ゲームボーイの音源に合わせて大胆にアレンジされた、
数々の名曲を聴くことができます。
サウンドモードも搭載されており、いつでも珠玉のBGMを堪能可能です。
スーパーファミコン版は、SFCの音源だからこそ出せる深みがありましたが、
このゲームボーイ版には、GBの8ビット音源だからこそ出せる、
チープでありながらも哀愁を帯びた、独特の味わいがあります。
これはノスタルジーだけではありません。
この音色こそが、
「こんな時代に、よくぞここまで再現してくれた」という、
当時の開発者の「熱意の音」なのです。
「こんな時代もあったんだなぁ~」を、しみじみと味わい、
ポケットの中のコンサートを楽しんでください。
このサバイバルモードとサウンドモードだけで、
今作を買う価値は十二分にあったと言えるでしょう。
第3章:愛すべき「不完全さ」と、それを乗り越える歓び
さて、隠すことなく言えば、
この作品は「操作性の難しさ」という、愛すべき弱点を抱えています。
技が出にくい、動きがカクカクしている、そして何より「敵がめちゃくちゃ強い」!
これが、もし最新の高性能なハードでの話ならば、開発者を責めるべきかもしれません。
しかし、これは1995年のゲームボーイです。
限られた資源で、デフォルメされていないリアルなキャラで、
あのストIIのバトルを再現したという事実だけで、
「かなり頑張った作品だった」と喝采を送りたいです。
そして、この「難しさ」こそが、プレイヤーの挑戦意欲を掻き立てるのです。
快適な操作性ならば、負けたら自分が悪い。
しかし、操作性に難があるからこそ、
「この制約の中で、いかにして勝つか」という、さらに深い攻略の喜びが生まれます。
敵がめちゃくちゃ強い? 直ぐに難易度を下げてしまう? それでいいのです。
まずは操作に慣れて、「GB独自のボタンシステム」を身体に染み込ませる。
そして、コマンドがピタリと決まり、
波動拳や昇龍拳が画面いっぱいに炸裂した時の快感は、他のどのストIIよりも格別です。
「一生練習、一生勉強」
この小さなソフトは、
あなたに格闘ゲームの真髄である「習熟の喜び」を教えてくれるでしょう。
その難しさを乗り越えた先に待つ達成感と、
エンディングまでたどり着いた時の歓喜を、ぜひ味わってください。
第4章:最後のプレゼン - 今こそGBでストIIを遊ぶ理由
Q:遊ぶ時間がないと思っているのであれば?
A:ご安心ください。エンディングまででも、だいたい15分くらいで駆け抜けられます。
寝る前のちょっとした時間、通勤・通学の移動中など、「あと1戦」の感覚で気軽に遊べるのが、携帯機の最大の魅力です。時間を忘れて熱中する、濃密な15分をポケットに。
Q:ゲームボーイを持っていないのであれば?
A:今こそが、GBデビューの絶好の機会です。今ならば、本体も安価で手に入りますし、色々な互換機も発売されています。この「ストリートファイターII GB」をプレイするためだけに、「格闘ゲーム専用機」としてゲームボーイを揃えるのは、実に粋な遊び方ではないでしょうか。
ストリートファイターII GBのまとめ
操作性の悪さというハンディキャップを背負いながらも、
それを補って余りある
「再現への情熱」「サバイバルモードという革新」「8ビットアレンジの名曲」という
プラス要素を持つ、まさしく稀有な名作格闘ゲームです。
遊べば遊ぶほど、その熱意と工夫に気づかされ、愛着が湧いてきます。
このゲームのソフト単体での参考価格は、現在約2,600円。
これは、操作性が悪いという欠点を加味しても、
「その歴史的な価値と、GBならではの独自要素」を体験するためには、
あまりにも安すぎる価格だと断言します。
操作性が悪い以外は、かなりの名作格闘ゲーム。
それこそが、あなたが今急いで2,600円を握りしめて、
このポケットの中の熱狂を手に入れる理由です。
さあ、あなたのゲームライフに、この小さな伝説を迎え入れましょう。
この挑戦状を突きつけられたら、もう遊ばずにはいられないはずです!!
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