レトロゲームとマンガとももクロと

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指が悲鳴を上げ、難しすぎて頭がパニックになる、ガチ勢のための進化形―『ビートマニア・アペンドサードミックス』の熱狂

指が悲鳴を上げ、難しすぎて頭がパニックになる、ガチ勢のための進化形―『ビートマニア・アペンドサードミックス』の熱狂

 

『ビートマニア・アペンドサードミックス コナミ プレイステーション』

1998年にコナミから発売されたこのタイトルは、前作の家庭用2ndMIXからわずか2ヶ月後という驚異的なスピードで登場した、まさに「ブームの過熱」を象徴する一本です。

 

ジャンルは「音ゲー」。その目的は、オーソドックスながらも奥深く。

「DJとなり、流れてくる音符に合わせて、ベストなタイミングでボタンを押し、

色々な楽曲を奏でていく」こと。

 

そして、発売から四半世紀以上が経過した今、その参考価格は驚きの330円

 

ビートマニアが好き。

 

音ゲーが好き。

 

難しい曲が好き。

 

これらの条件に一つでも当てはまるなら、断言します。

この価格で手に入るのは、あなたの指の限界に挑む、挑戦的な名作ゲームに必ずなります。

 

この記事では、

「難しすぎて、頭がパニックになる」という本作の圧倒的な難易度と、

それを乗り越えた先に待つ名曲の数々という、

マニア向けの熱い魅力について、徹底的に深掘りしていきます。

 

 

『アペンドサードミックス』とは? 初代の基本システムを継承しつつ、楽曲で魅せる

 

『ビートマニア・アペンドサードミックス』は、

1998年にコナミから発売された、プレイステーション専用の音ゲーです。

 

本作は「アペンドディスク」という形式をとっており、

単体でも遊べますが、前作までのディスクと組み合わせることで、

より多くの楽曲をプレイできる拡張パックのような役割を果たします。

 

【変わらない王道のシステム】

 

ゲームのシステムは、初代ビートマニアから続く王道です。

  • 5つのボタンとスクラッチボタン:流れてくるノーツ(音符)に合わせて、ベストなタイミングでボタンとターンテーブルを操作します。
  • 判定とグルーヴゲージ:タイミングによってPERFECT/GREAT/GOOD/BADと判定され、グルーヴゲージを失うことなく楽曲を完奏することがクリアの条件となります。

 

基本的なシステムに変わりはないものの、

本作はタイトルの通り、アーケード版『3rdMIX』の楽曲を中心に収録。

 

しっとりした曲から、ユーロビート、そしてマニア向けの鬼ムズな曲まで、

楽曲のバリエーションが大幅に強化されました。

 

「たった2ヶ月で新たな曲を遊べる様になった」このスピード感こそが、

当時のビートマニアというコンテンツが持つ、過熱した熱狂を物語っているのです。

 

 

プレイヤーの指が悲鳴を上げる!難易度の大幅な「進化」

 

ここからは、本作を「難しい曲が好きなら今作がおすすめ」と断言できる、

最大の理由である「難易度の急上昇」について深掘りします。

 

  1. 初心者お断り!鬼ムズな譜面が牙を剥く

 

ビートマニアシリーズの醍醐味の一つは、

楽曲のクリアを通じて、まだ見ぬ新しい楽曲を解禁していくという

最高のやりこみ要素にあります。

 

しかし、『サードミックス』では、

その解禁の壁がこれまでの比ではないほど高くなりました。

 

「いくら遊んでもクリアできない、鬼ムズな難易度」

 

熱心な音ゲーファンでさえ、

この難易度には「まあまあ心を折られました」という声が上がるほど。

 

特に難易度の高い楽曲の譜面は、

複雑なリズムと、5つのボタンを同時に、あるいは連続して叩き込むような、

常識外れな配置となっており、普通のコントローラーでは指が追いつかない、

まさに「指が悲鳴を上げる」レベルです。

  • 頭がパニックになる譜面: 音符が大量に降ってくる様子は、もはや「音を奏でる」というよりも、「落ちてくるブロックをひたすら破壊する」ような、反射神経の極限を試すゲームと化しています。
  • 絶望的な状況: 「クリアしながら楽曲を解禁していきましょう」というシステムと、「何度遊んでもクリアできない」鬼ムズ難易度が融合したとき、プレイヤーは「まだ見ぬ楽曲」への渇望と、「クリアできない」絶望感に挟まれることになります。

 

この理不尽とも言える難易度こそが、

当時のビートマニアというコンテンツが

「マニアのためのゲーム」として突き進んでいたことの証明であり、

「地獄の難易度に立ち向かっていく」という、

ドM的な挑戦の喜びを生み出しているのです。

 

 

  1. 名曲の数々!難しさを乗り越えるための報酬

 

難易度は高いですが、それを乗り越えようと思わせるのが、

本作に収録された楽曲のクオリティです。

 

「今作も名曲が多くて、超最高」

 

前作からの引き継ぎ曲に加え、新たに加わった楽曲群は、シリーズの初期を彩る名曲揃い。

  • しっとりした曲: 集中力を高め、グルーヴを感じさせる心地よい楽曲。
  • ユーロビート、歌謡曲: 当時のトレンドを反映し、ノリの良さで思わず身体が動く楽曲。
  • とんでもなく難しい曲: そして、プレイヤーの限界を引き出す、挑戦的な楽曲。

 

新しい楽曲を遊べるようになった時の衝撃と喜びは、

当時のプレイヤーにとってかなりのものだったでしょう。

 

難易度に泣きながらも、

「あの曲を完奏したい」「まだ見ぬ曲を解禁したい」という強い想いが、

プレイヤーを何度も何度もプレイへと駆り立てるのです。

 

 

泣きながら愛して、ビートマニアのマニアになろう

 

『ビートマニア・アペンドサードミックス』は、

初代ビートマニアのシステムを完璧に踏襲した王道の音ゲーであり、

名曲の数々でプレイヤーを魅了する音楽ゲームであり、

そして、当時のコントローラーでは指が悲鳴を上げるほどの「鬼ムズ」な挑戦を求める、

ガチ勢のためのゲームです。

 

まだ見ぬ楽曲を全て解禁し、ビートマニアのマニアになる

 

それこそが、今急いでこのソフトを手に入れ、コントローラーを握りしめるべき理由です。

 

 

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