ファミコンRPGの傑作!武将を仲間にし、天下統一を目指せ!『天地を喰らう』が熱すぎる!

「三国志」という壮大な歴史物語を、
ゲームで知るなんて、なんだか素敵だと思いませんか?
かつて、私は三国志という作品をほとんど知りませんでした。
「中国の昔の小説かな?」くらいの知識しかなかったのです。
そんな私の人生を変えたのが、
今回ご紹介するファミコンの伝説的なRPG、『天地を喰らう』です。
1989年にカプコンから発売されたこのゲームは、
本宮ひろし先生による少年漫画『天地を喰らう』を原作としています。
三国志という壮大な世界観を、
本宮先生ならではの熱いタッチで描いた漫画版の世界が、
そのままゲームになったのです。
シミュレーションゲームが主流だった三国志の世界に、
大胆にも本格的なRPGを持ち込んだこの作品は、
多くのゲームファンを熱狂させました。
さあ、三国志を知らなくても、
いや、三国志を知らない人にこそプレイしてほしい、
そんな『天地を喰らう』の魅力に迫っていきましょう!
『天地を喰らう』とはどんなレトロゲーム?
『天地を喰らう』は、
1989年にカプコンから発売されたファミコン用RPGです。
その後、ゲームボーイやプレイステーション、
セガサターンでも続編や移植版が発売されるほどの人気を誇りました。
ゲームのストーリーは、
三国志の世界観をベースにしながらも、
ゲーム独自のオリジナルストーリーが展開されます。
そのため、三国志ファンは
「もしこんなifストーリーがあったら…」という視点で楽しめますし、
三国志を全く知らなくても、熱い冒険物語として没頭できるんです。
ゲームシステムは、
コマンド選択式の王道RPG。
プレイヤーは主人公「劉備」となり、
最初は名もなき存在だった自分が、
仲間を集め、兵士を鍛え、やがては全国統一を目指すという、
まさに少年漫画のようなサクセスストーリーを体験できます。
このゲームの斬新さは、
三国志という題材をRPGに落とし込んだことにあります。
シミュレーションゲームでは、
国力を上げたり、武将を配置したりといった内政が重要になりますが、
『天地を喰らう』はそんな概念をバッサリと切り捨てました。
- 「あの街が山賊に襲われているらしいぞ!」
- 「だったら劉備様が助けに向かってやる!」
まるで冒険活劇のように、
街で情報を集め、困っている人を助け、
ときには山賊を相手にレベル上げに勤しむ…そんな純粋なRPGとして
三国志の世界が描かれています。
自分のレベルが上がれば、
率いることができる兵士の数も増えていきます。
最初は数百人規模の兵士しか率いられなかった弱小武将が、
最終的には数万単位の大軍を率いて敵と激突する!
その成長ぶりは、RPGとしての最高の醍醐味と言えるでしょう。
ゲームをクリアする頃には、絶対に三国志の世界に夢中になっているはずです。
「仲間になりたそうに武将がこちらを見ている!」
このゲームの最大の魅力の一つが、敵の武将を仲間にできるシステムです。
ドラゴンクエストではモンスター、
女神転生では悪魔を仲間にできましたが、
『天地を喰らう』では、敵として立ちふさがった武将たちが、なんと仲間になるんです。
天地を喰らうの世界では、
フィールド上の山賊や海賊に混じって、
敵国の武将が兵士を引き連れて現れることがあります。
これらの武将は、最初は倒してもただ逃げていくだけ。
しかし、その武将が属する国の君主を倒し、
そのエリアを自分の領地にした時、ドラマが生まれます。
仕えるべき君主を失った武将たちは、
まるで会社が倒産したサラリーマンのように、無職の山賊と化してしまうのです。
そんな彼らを再び倒した時、
プレイヤーが「うちの軍で働かないか?」と誘えば、
「劉備様、一生ついていきます!」と忠誠を誓ってくれるんです。
何度も苦戦させられた猛将たちが、
次の瞬間には自分の仲間になっている。
この感動と収集欲は、他のゲームでは味わえません。
「無双」シリーズなどで有名になったサブキャラクターたちを、
少しずつ集めていく楽しさ。それがこのゲームには詰まっているんです。
ラスボスの圧倒的な強さ、そして仲間集めの限界
初めて『天地を喰らう』をプレイしたとき、
僕はなんとかラスボスまでたどり着くことができました。
しかし、そこに待ち受けていたのは、
想像を絶する強さのラスボス「司馬懿」。
何度も挑みましたが、結局勝てず、セーブデータが消えてしまい、
泣く泣く諦めた記憶があります。
次に挑戦したのは、その4年後でした。
今度こそはと、徹底的にレベルを上げて挑みましたが、
それでも相当な苦戦を強いられました。
それほどまでに、このゲームのラスボスは圧倒的な強さを誇るのです。
あまりにもエンディングが見たくて、
ファミコンのセーブ用電池を交換してもらったほどです。
それくらい、このゲームの結末を見たいと思わせる魅力がありました。
しかし、このゲームには一つだけ惜しい点があります。
それは、仲間にできる武将の数に限界があることです。
「やっと強い武将が仲間になった…さあ、誰と別れようか…」
新しい仲間を迎え入れるためには、誰かと別れなければならない。
このもどかしさが、ゲームにハマればハマるほど襲いかかってきます。
弱い武将と別れればいいのですが、弱い武将ほど愛着が湧いてしまうんですよね。
もし、この仲間システムが完璧に作り込まれていれば、
日本のRPGの歴史を塗り替えるほどの傑作になっていたかもしれません。
そう思わせるほど、惜しい部分でもありました。
なぜ今、この名作RPGを遊んでほしいのか?
ファミコンのRPGの中でも、
この『天地を喰らう』は僕にとって特別な作品です。
このゲームをプレイすれば、
三国志という壮大な物語にきっと興味を持つはず。
「三国志って古臭いよね?」なんて先入観を持っている人にこそ、
ぜひ遊んでほしいのです。
三国志の世界でRPGを楽しめるだけでなく、
敵の武将を仲間にするという、まるでポケモンを捕まえるような収集要素まで楽しめる。
こんな豪華なゲームは他にありません。
そして、このファミコン版は、
漫画版『天地を喰らう』とはストーリーが異なります。
しかし、本宮ひろし先生が描く、
登場人物たちの熱く、力強いイラストは最高にカッコいい。
特に「趙雲」のかっこよさは、今見ても鳥肌が立ちます。
「三国志を知らない?なら『天地を喰らう』をプレイすればいいじゃないか!」
ストーリーはめちゃめちゃですが、
三国志を知るきっかけとしては最高の、そしてファミコン史に残る名作RPGです。
こちらから購入できます
