侍大冒険というシンプルなタイトルとは真逆の 難解な作品
[一人の勇敢な侍が 未知の恐怖に挑んで行く 難解な冒険漫画]
[侍大冒険 田中政志 講談社]
1991年発売
ジャンル 冒険青年漫画
参考価格 1000円
最近は色々な漫画の感想を書いています
過去の記事も読んでもらえると嬉しいです
今回感想を書きたいなと思ったのが
侍大冒険という作品です。
侍大冒険ですよ
めちゃくちゃワクワクしませんか
ガンバの大冒険
トルネコの大冒険
侍大冒険
最高です。
そんな侍大冒険という作品が
どんな物語で
どんな部分に感動したのかを書いていきますので、
興味のある方は読んでみて下さい。
侍大冒険とはどんな漫画?
この侍大冒険ですが、
1991年に講談社から発売された、
田中政志さん作の名作冒険漫画でした。
田中政志さんの代表作でいいますと
「ゴン」という恐竜漫画で。
ド迫力のイラストだけで物語を描くという、
とんでもない作品なのですが。
そのゴンの世界感が好きならば、
文句なしの作品になっていると思います。
物語のあらすじは
とある所に豊かな国があった
そんな豊かな国に、
正体不明の魔物が襲い掛かってきて
全てを破壊してしまう
そんな未知の恐怖に対抗するために、
一人の侍が冒険に出かける。
こんなワクワクの始まりになっていました。
ド迫力のイラスト
難解な物語
そして、最後まで読んだ時の満足感
そんな、難しいけど面白い、
大人向けの冒険漫画なのでした
侍大冒険の感想でもあり レビューでもあり
[サムライ版のゴンと言っても過言ではない 圧倒的な台詞の少なさ]
この漫画を読んでまずビックリするのが、
台詞の圧倒的な少なさなのではないでしょうか。
最初の数話は、
まあまあ喋ってくれています。
しかし、他の漫画に比べますと、
かなり少ない台詞量だと思います。
そんな台詞量ですが、
物語が進むにつれて、どんどん少なくなっていきまして。
後半は、会話というよりも、
単語だけを発するようになって行きました。
短い単語とド迫力のイラスト
こんなシンプルさになっています。
そんな意味でも、
侍版のゴンとして楽しめるのではないでしょうか。
台詞が少なくても、漫画は楽しめる。
そんな凄さこそが、
田中政志さんの作品の魅力なのかも知れません。
[物語は難解 というか 未だに途中の展開が良く分からない]
この漫画ですが、
物凄く難解な物語になっていきます。
「未知の恐怖に立ち向かっていく」という
大まかな目的は決まっているのですが。
読めば読むほど
理解しようとすればするほど
どんどん理解不能になっていきました。
とても大きなサムライに出会い
とても大きな魚に出会い
とても美しい女性に出会い
人として、侍として成長していく
こんな流れはなんとか理解できるのですが
常に「どうして?」が付きまとっていまして、
最後の最後まで理解できないで終わってしまいました。
ただ、それでも満足できました。
なぜか?
物語の終わり方がとても美しかったからです。
最後の最後で、
「なるほど、こういう漫画だったのね!!」と、
完全ではないものの、なんとか納得させてくれますので。
読み終わった後の満足感は文句なしでした。
デビルマンを最後まで読んだ時の、
あの不思議な満足感
そんな凄さが、この侍大冒険にはあった様な気がします。
途中までは本当に意味が分からない
だけど、最後まで読むとなんとなく理解できる
何度も読みなおすことで、
どんどん好きな漫画になっていく
かなり大人向けの冒険漫画、
侍大冒険の感想を終わらせていただきます。
侍大冒険のまとめ
侍大冒険というタイトルに完全に負けまして、
衝動買いしてしまった作品ですが。
面白かったです。
イラストは文句無しの凄さですし
物語も、最後の最後まで気の抜けない展開ですからね。
思い切って、買って良かった作品でした。
ゴンという漫画が大好きな人は、
この機会に読んで、圧倒的な衝撃を受けてみて下さい。
何度も読んでしまう魅力がある
そんな偉大な作品なのでした。
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完品状態 1000円
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