この巻を読んで 毛バリ釣りが最高にやりたくなる
[そこら辺にエサが居るのだから 生き餌で良くないですか?]
[釣りキチ三平 矢口高雄 全65巻]
1976年発売 ジャンル アクション釣り漫画 参考価格400円
最もポピュラーな釣りと言えば、海釣りと川釣りだと思います。
海が無い県の人は、川釣りが身近だと思いますし
海が近くにある人は
山奥の川に行くよりも、そのまま港に直行するのが楽ですからね。
そんな海釣りや川釣りの場合は
殆どが、「ゴカイ」や「ミミズ」などの生き餌を使用される事が多いです。
湖や池などで、ブラックバスを釣る時なんかは
ルアーなどの疑似餌を使用しますが
メインは生き餌ですよね。
そんな、生き餌でばかり釣りをしている人にこそ読んで欲しい
毛バリをメインとした巻があったんです。
そんな今回の 毛バリで釣りをするのは何が面白いのか?
釣りキチ三平の感想 6・7巻の感想です。
釣りキチ三平の感想でもあり レビューでもあり
[毛バリとはどういう物なのかを 達人に教えられる]
6・7巻のあらすじはこうです
ヤマメ釣りに出かけようと準備をしている三平君。
そんな三平君に見事な二つの毛バリを見せる一平じいさん。
伝説の毛バリ名人が作った
「カゲロウをモチーフにした毛バリ」を見て
その名人に会ってみたくなった三平君は、名人が住む山奥へと出かけて行く…。
こんなあらすじでした。
ストーリーの流れとしては
毛バリ作りの名人を訪ねて、山奥に行く三平君
名人に出会い、毛バリの作り方を教えて貰おうとする
しかし、過去に一平じいさんといざこざがあった事を教えて貰う
そんな、いざこざを解消すると共に、毛バリの奥深さを知って行く…。
こんな流れでした。
私も思っていました
「生き餌の方が釣れるのならば、毛バリにする必要ってあるの?」と。
しかし、ここにこそ
毛バリ釣りの面白さが詰まっていた訳です。
毛バリというのは
針に糸を巻き付けて、ハエや蚊などの虫を作ります。
つまり、ただの糸と針だけです。
こんな物に、魚が食いつくのかというと、そんなはずもなく
そこまで甘くはありません。
しかし、虫の動きや習性を
釣り竿を通して、毛バリに伝える事で
生き餌にも負けない、最高のエサに変わるんです。
生き餌ならば、川に投げ込んで待つだけで釣れます。
釣り竿のアクションは、あまり必要とはしません。
毛バリの場合は
自分自身で、飛んでいる虫の様にアクションを付けて
魚の好奇心をくすぐりましょうという事です。
そんな、「毛バリとは何ぞや?」という事が
この6・7巻を通じて学べました。
この巻では
怪魚が出てこないリアルな釣り漫画を楽しめますので
釣りの教科書として読んでみてはいかがでしょうか。
読んだ後には、かならず毛バリ釣りをしたくなる
魔性の2冊なのでした。
[釣りキチ三平の魅力は 巻末の読み切り作品でもある]
釣りキチ三平は
伝説の怪魚を求めて大冒険するストーリー
全国各地の釣り場に出向き、釣りの智識を学ぶストーリーの二種類がメインです。
しかし、単行本に載っているのは
長編だけでは無く
読み切りの短編作品も収録されています。
週刊少年マガジンで長編を連載して
月刊少年マガジンで読み切りを連載していたそうです。
この読み切り作品は
結構ハチャメチャな作品も多く
「本編も好きだけど、サクッと読める短編も大好き」と言う人も多いです。
6・7巻の読み切り作品は
釣り場であった少年との友情を描いた
ペンペン釣りとポカン釣り
イワナ釣り名人との対決を描いた
石ばけ
こんな二本でした。
特にペンペン釣りとポカン釣りでは
釣りキチ三平の隠しテーマである
「死」についても印象深い作品で。
コミカルなストーリーとは
一味も二味も違うストーリーも楽しむことができました。
単行本の、ページ数合わせに使われる事が多い
読み切り作品ですが
本編にも負けないくらいの面白さが最高でしたね。
次の読み切り作品はどんなストーリーなのかな?
こんな所も、釣りキチ三平の魅力なのでした。
釣りキチ三平の感想 まとめ
こちらから購入できます
なぜ読んでほしいのか?
毛バリとはどんな釣り方なのかを学びながら
渓流の女王であるヤマメの生態まで学ぶことができる
そんな素晴らしい作品でもありました。
小学生の時に読みたかったな…。
なにがそんなに面白いのか?
生き餌と毛バリ
どちらが楽しいのかを、この巻で決着をつける
そして、どちらの釣り方も大好きになる
こんな心温まる物語をご堪能下さい。
今急いで買う理由ってあるの?
自分の毛バリテクニックで、蜘蛛すらも騙してしまう そんな体験をしたいな
それこそが今急いで買う理由です!!
そんな今回の、学校の図書館には絶対に置くべき
釣りキチ三平の感想 その3 6・7巻の感想でした。