ゲームの主要キャラクターはみんな出てきます
[ゲームの漫画化は中々難しいものですが、今作は名作です]
[ストリートファイター2・RYU 神崎将臣 全2巻]
1992年発売 徳間書店 ジャンル バトル漫画 参考価格380円
ストリートファイター2の記事を書いた時に
今までよりも、とんでもなくアクセスが上がったのにはビックリしました。
やっぱりみんなスト2世代だったんですね。
そんな今回の ストリートファイター2のリアルなバトル漫画
ストリートファイター2・RYUの感想です。
ストリートファイター2・RYUとはどんな漫画?
このストリートファイター2・RYUですが
1992年に、ファミリーコンピューターマガジンという雑誌に連載していた
ゲームを題材にしたバトル漫画でした。
ストリートファイター2という
ゲームセンターをコロシアムに変えた作品の漫画化で。
今までは、ゲームの漫画というのは
四コマ漫画が主流だった時代に
真面目なバトル漫画として発売した作品でした。
ゲームの世界感を壊さない、ちゃんとした設定の中にも
もう一つの世界という、別の切り口から描かれた画期的な作品でした。
漫画のストーリーは
真の格闘家を目指して、
さすらいの旅を続ける主人公のリュウ
ストリートファイトの頂点を決める大会、
グランドファイトに出場するため
一攫千金を狙う、ハイエナたちが作り上げた無法地帯に乗りこんで行く…。
こんなストーリーでした。
競技としての格闘技は存在していますが
そんなルールを全て取り払った
ストリートファイトという、生きるか死ぬかの世界を
綺麗なイラストとド迫力の戦闘シーンで描いた
今なお、ゲーム漫画で面白かった作品を聞かれたときに
必ず上位にランクインされる、名作バトル漫画なのでした。
ストリートファイター2・RYUの感想でもあり レビューでもあり
[主要なキャラクターはみんな出てくる]
この漫画ですが、ゲームの世界感を残しながらも
ほとんどがオリジナルの展開で進んで行きます。
そこで問題になって来るのが
誰を物語に絡めて行くのか?だと思われます。
格闘ゲームという性質上
誰もが主人公になれますし、誰もが脇役にもなってしまうゲームだと思われます。
そんなゲームなので
リュウという明らかに主人公のキャラクター
ヒロイン的な春麗
ライバルのケンは当確ですが。
それ以外のキャラクターの扱い方は
物凄く難しかったと思います。
あちらを立てればこちらが立たず
こちらを立てればあちらが立たず、こんなジレンマがあったと思います。
しかしこの漫画では、
キャラクターたちが上手い具合に表現されていて
スムーズに流れていくんですよね。
確かに、殆ど出て来ない
噛ませ犬的な扱いを受けているキャラクターも居るので。
そのキャラクターは可哀そうなのですが、
その部分も含めて、面白いのも最高でしたね。
特に酷いのが、
酒浸りになってしまい、
現役時代の三分の一しか戦えないバイソンや
格闘家なのに、
ライフルで狙撃しろと命じられるだけのブランカなど。
明らかに、可哀そうな役目のキャラクターも存在しているのですが。
そんなキャラクターにも
ちゃんとド派手なバトルシーンが用意されているので
一応はファンも納得できるのではないでしょうかね。
特に、最後のリュウとベガのバトルシーンは
ゲームに負けないくらいの最高の一言なのでした。
ストリートファイター2・RYUのまとめ
何故読んで欲しいのか?
ストリートファイターという魅力的な作品を
漫画にして大丈夫なの?と思うかもしれませんが。
そこが、この漫画の凄い所なのかも知れませんね。
ゲームにも負けないくらいの迫力が待っています。
なにがそんなに面白いのか?
ストリートファイターならではの
ド派手な必殺技を
圧倒的な画力で表現する。
こんな素晴らしさが
今でも名作漫画として語り継がれている理由なのかも知れません。
今急いで買う理由ってあるの?
この漫画は、
他の単行本と比べると、平べったい大きさの単行本なので。
ド迫力のバトルシーンが、
実際に飛び込んでくるようなインパクトがありました。
これが、普通の単行本ならば
イラストが小さくなってしまうので。
インパクトが弱くなってしまう物ですが。
ゲーム雑誌の漫画という事もあり、
こんな大きな単行本で発売できたのでしょうね。
おそらく、ゲーム雑誌の頃は
これよりもイラストが大きかった訳ですからね。
きっと、とんでもない漫画だったのでしょうね。
雑誌の大きさのオリジナル版をいつか読んでみたいです。
そんな、ストリートファイター2が好きなら絶対に読んで欲しい
ストリートファイター2・RYU
それこそが、今急いで380円で買う理由です
こちらから購入できます