コンパスのような、竹馬のような…! 異色の操作性が生み出す中毒性『ルクル』は隠れた名作だ

あなたは、ゲームに何を求めますか?
斬新なアイデア? シンプルな面白さ?
もしあなたが、唯一無二のゲーム体験を求めているなら、
今回ご紹介するゲームボーイ用ソフト『ルクル』は、まさにうってつけの作品です。
1994年にビック東海から発売されたこのゲームは、
「キャメルトライ」や「ロコロコ」のような、
物体を転がしてゴールを目指すアクションパズルゲームです。
しかし、このゲームが他の作品と一線を画すのは、
そのあまりにも独特な「操作性」にあります。
「慣れれば神ゲー」とまで言われるこのゲームの魅力は、
一体どこにあるのでしょうか?
今回は、その不思議な操作性の中毒性と、
昔ながらの歯ごたえのある難易度について、徹底的にレビューします。
コンパスと竹馬を操る、摩訶不思議なアクションパズル
『ルクル』の目的は、紐で繋がれた2つの球体を操り、
制限時間内にゴールを目指すというシンプルなものです。
しかし、その操作は実にユニークです。
まるでコンパスのように、
片方の球体を支点にして、もう片方の球体が360度グルグルと回ります。
行きたい方向で回転を止めると、
今度はもう片方の球体が回り始め、それを交互に繰り返して進んでいきます。
その動きは、まるで竹馬で歩くかのよう。
初めてプレイした時は、
「なんだこの操作性!?」と戸惑うかもしれません。
思い通りに動かせず、何度も壁にぶつかり、制限時間切れになることでしょう。
しかし、この操作に慣れてくると、
まるで自分の手足のように自在に動かせるようになります。
- 行きたい方向にピタッと止まり、
- 狭い通路をスルスルと抜け、
- 絶妙なジャンプで段差を乗り越える。
この「できた!」という感覚が、たまらなく気持ちいいのです。
他のゲームでは味わえない、このゲームでしか体験できない操作性が、
プレイヤーを虜にする最大の要因です。
「激ムズ」だが「諦めない」! 昔ながらの歯ごたえが最高に熱い
『ルクル』は、そのシンプルさゆえに、非常に難易度が高いゲームです。
基本的には、壁や障害物を避けながらゴールを目指すだけなのですが、
ステージの作りが非常に意地悪で、プレイヤーのテクニックが試されます。
ステージは5つで一区切りとなり、そこでセーブができます。
しかし、その5ステージにたどり着くことすら難しいのです。
なぜなら、一度でもミスをすると、
セーブした地点からやり直しになってしまうからです。
1ステージ1ステージが非常に緻密に作られており、
「クリアしたければ、何度もプレイして攻略法を見つけろ!」という、
昔ながらのスパルタ仕様です。
しかし、このゲームには、
プレイヤーの挑戦を後押ししてくれる、ある画期的なシステムが存在します。
それが、「制限時間の引き継ぎ」です。
早くクリアすればするほど、次のステージの制限時間が増えます。
つまり、前半で頑張れば頑張るほど、後半のステージが有利になるのです。
昔のゲームによくあった
「セーブはできるけど、残機は初期状態に戻る」というような悲しい仕様とは無縁です。
「本当にこのタイムでいいのか?」と吟味しながらセーブする、
この戦略性がゲームの面白さを何倍にも増幅させてくれます。
残念ながら、私がプレイしたソフトはバックアップ電池が切れており、
セーブしてもデータが消えてしまいました。
そのため、私はクリアを断念せざるを得ませんでしたが、
それでも「このゲームは面白い!」と断言できます。
まとめ:なぜ、今すぐ『ルクル』を手に取るべきなのか?
- 中毒性の高い操作性: 独特な操作に慣れるほど、ゲームがどんどん面白くなっていきます。
- 歯ごたえのある難易度: シンプルだからこそ、プレイヤーの腕が試される。アクションパズルファンなら間違いなくハマるでしょう。
- 知る人ぞ知る名作: 「神ゲー」と評価されながらも、なかなか市場に出回らない希少な作品です。
私はこのゲームを買うまでに4年かかりました。
それほどまでに探しても手に入らなかったゲームです。
そんな憧れのゲームを、
今ならば通販で簡単に買うことが出来ますからね。
この機会に、ぜひ『ルクル』をプレイして、その唯一無二の面白さを体験してみてください。
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