クラシックを「指揮」する喜び!誰もが知る名曲でノリノリになれる異色音ゲー『ザ・マエストロムジーク』の魅力
リズムアクションゲーム、
いわゆる音ゲーの醍醐味は、音楽に合わせて身体を動かし、一体感を得ることです。
しかし、流れてくる譜面をただ処理するだけでなく、
「自分で音楽を創り上げている」という感覚を味わえたとしたら?
その答えこそが、
2000年にグローバルAエンタテインメントから
PlayStation向けに発売された異色のリズムアクションゲーム、
『ザ・マエストロムジーク』です。
「誰もが知っている曲で、音ゲーを楽しめる嬉しさ」
本作は、プレイヤーをオーケストラの「指揮者(マエストロ)」の立場に据え、
クラシックの名曲を題材に、「テンポ」と「強弱」を操るという、
当時としてはかなり斬新なシステムで登場しました。
🎮 ザ・マエストロムジーク 概要 |
|
発売 |
2000年 / グローバルAエンタテインメント |
機種 |
PlayStation |
ジャンル |
リズムアクションゲーム |
参考価格 |
650円前後(完品状態) |
所要時間 |
極めるまでどうぞ(終わりがない楽しさ) |
「音ゲーが好き」「クラシックが好き」「音ゲーが好きでクラシックも好き」。
これらの条件に一つでも当てはまるなら、
この650円前後で手に入るタイトルは、
あなたの音楽ゲーム体験に新しい風を吹き込むでしょう。
この記事では、
「かなりシンプルだけどノリノリになれる」と評されるその独自の面白さ、
そして、なぜ今あなたがこの「指揮者体験ゲーム」を手に取るべきなのか、
その理由を語り尽くします。
譜面を「流す」のではなく「創る」斬新なシステム
『ザ・マエストロムジーク』のシステムは、
一見するとオーソドックスな音ゲーに見えますが、
その根幹には非常に独自のアイデアが詰まっています。
一般的な音ゲー、例えば『太鼓の達人』などは、
「流れてくる演奏に合わせて、タイミングよくボタンを押す」のが基本です。
つまり、プレイヤーはあくまで「演奏に追従する立場」です。
しかし、本作は違います。プレイヤーは「指揮者」です。
1. 自分でテンポを決定する喜び
本作では、ボタンを押すこと自体が
「演奏を進める」アクションになります。
特にメインのアクションボタンである〇ボタンを押すことで、
音楽の拍が進行していきます。
- ゆっくりボタンを押せば、演奏もゆっくりになります。
- 早めに連打すれば、曲のテンポも上がります。
つまり、流れてくる譜面に合わせるのではなく、
プレイヤーが〇ボタンを押すテンポこそが、
そのままオーケストラの演奏速度になるのです。
もちろん、楽譜には指示されたテンポや強弱が存在します。
その「お手本」にどれだけ近づけるか、
あるいは「指示されたタイミングで強弱(L/Rボタンなど)を正確に入力できるか」が
スコアの鍵となります。
しかし、この「自分の手で曲を進めている」という感覚は、
他の音ゲーではなかなか味わえません。
首を縦に振りながら、本能の赴くままに演奏をコントロールしていく。
この「指揮者体験」こそが、本作最大の魅力です。
2. シンプルさゆえのノリの良さ
操作は基本的に〇ボタンによるテンポ調整と、
L・Rボタンによる強弱の指示が中心という超シンプルさです。
このシンプルさが、かえって「ノリ」に集中することを可能にします。
複雑なコンボや多すぎるボタン操作に気を取られることなく、
「ここは早めに!」「ここは強く!」と、純粋な音楽の流れと、
自分が創り出すテンポに身を委ねることができます。
まるで、本当にオーケストラを目の前にして、
熱中しているかのような没入感。
この「かなりシンプルだけどノリノリになれる」という絶妙なバランスが、
本作を知る人ぞ知る名作にしています。
全曲が「聞いたことがある!」最高の選曲センス
『ザ・マエストロムジーク』のもう一つの大きな魅力は、
その収録楽曲の選曲センスにあります。
本作は、タイトル通り全ての曲がクラシックで構成されています。
そして、単にクラシックを集めただけでなく、
「誰もが知っている名曲」ばかりを厳選している点が、最高に遊びやすい要因です。
- 威風堂々
- ボレロ
- カルメン
- ラデツキー行進曲
など、聞いた瞬間に「この曲知ってる!!」と感動できる、
親しみやすい楽曲がずらりと並んでいます。
「ザ・マエストロムジーク最大の魅力は?」と聞かれたら、
迷わず「クラシック音楽です!!」と強く答えられるほど、
楽曲の魅力がゲームの楽しさを何倍にも高めています。
普段クラシックを聞かない人でも、
「知っている曲だから、リズムを取りやすい」という最高の導入として機能するのです。
唯一の心残り:「指揮棒コントローラー」への未練
そんな名作音ゲーですが、
一つだけ、多くのファンが共通して抱える「心残り」があります。
それは、専用コントローラーの存在です。
本来、本作には「指揮棒型の専用コントローラー」が存在しました。
普通のコントローラーでも十分に楽しめますが、
この指揮棒コンで遊んだときの面白さは、桁違いだったと言われています。
他の音ゲーの場合、
専用コントローラーの面白さが100点だとしたら、
普通のコントローラーは70点くらいで楽しめることが多いでしょう。
しかし、本作の場合、
専用コントローラーが100点だとしたら、
普通のコントローラーは30点くらいの、
「楽しめはするけど、何かが足りない」という感覚に陥りがちです。
いつか専用コントローラーを手に入れ、
本当の指揮者気分で名曲を奏で直したい。
この未練こそが、本作が「極端な音ゲー」として、
ファンの間で長く語り継がれる理由でもあります。
最後のプレゼン:650円でオーケストラの指揮台へ
「遊ぶ時間がないと思っているのであれば」
音ゲーは、いつでも中断・再開が可能です。
寝る前のちょっとした時間に、一曲だけオーケストラの指揮台に立ってみてください。
「クリアできるのか不安というのであれば」
音ゲーは、一生練習、一生勉強のゲームです。
スコアを極めるのに終わりはありません。
気長に、そして深く、あなただけの演奏を愛してください。
ザ・マエストロムジークのまとめ
「オーケストラの指揮者になれるって、いいよね」。
この純粋な感情こそが、このゲームの本質です。
誰もが知るクラシックの名曲を題材に、
自分でテンポと強弱を操るという斬新なシステム。
PlayStationのゲームが貴重になる時代に、
未だに650円前後という安価で手に入るのは、今がチャンスです。
オーケストラの指揮者になれるって、いいよね。
それこそが、今急いで650円でこのゲームを買う理由です。
この価格は、あなたが体験できる「マエストロ(巨匠)」としての喜びに、
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