レトロゲームとマンガとももクロと

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クソゲー扱いされるのも分かるけど、今遊んでも結構好き!キン肉マンで「ファイプロ」を楽しむ熱狂『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ』

クソゲー扱いされるのも分かるけど、今遊んでも結構好き!キン肉マンで「ファイプロ」を楽しむ熱狂『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ』

 

世間的な評価はともかく、そのゲームにしかない「何か」に魅了される。

それこそが、レトロゲームの醍醐味です。

 

そして、1992年のゲームボーイに登場したこのタイトルは、まさにそんな一本でした。

 

『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ ユタカ ゲームボーイ』

 

1992年にユタカから発売されたこの格闘ゲームは、

ファミコンの『マッスルタッグマッチ』とは一線を画す、

本格的なプロレスゲームのシステムを取り入れた、意欲作でした。

 

ジャンルは「アクション」「格闘ゲーム」「プロレス」。

 

その目的は、

「キン肉マン、テリーマン、ロビンマスクら6人の超人で、誰が最強なのかを決めていく」

ファンにとってはたまらない夢の対決です。

 

そして、発売から30年以上が経過した今、その参考価格は1350円

 

当時の低価格帯ソフトから考えると、プレミアが付いていると言える価格です。

 

キン肉マンが好き。

 

ファイプロが好き。

 

プロレスゲームが好き。

 

これらの条件に一つでも当てはまるなら、断言します。

この価格で手に入るのは、

粗削りながらも熱狂的なファンを持つ名作ゲームに必ずなります。

 

この記事では、「キン肉マンでファイプロを楽しもう」というテーマのもと、

「クソゲー」と揶揄される操作性の中に見いだせる、

プロレスゲームとしての骨太な魅力、

そしてド迫力の「必殺技シーン」がもたらす感動について、徹底的に深掘りしていきます。

 

 

『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ』とは? ほぼ「ファイプロ」なシステム

 

『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ』は、

1992年にユタカから発売された、ゲームボーイ専用の格闘(プロレス)ゲームです。

 

本作の最大の特徴は、デフォルメされた超人たちが、

『ファイナルファイト(ファイプロ)』のような

本格的なプロレスゲームのシステムで戦う点にあります。

 

【6人のレギュラー超人が集結】

 

参戦するキャラクターは、以下の6人。

  • キン肉マン
  • テリーマン
  • ロビンマスク
  • ラーメンマン
  • ブロッケンジュニア
  • ウォーズマン

この初期の「夢の超人タッグ編」あたりの人気超人たちで、最強決定戦が行われます。

 

【ゲームシステムは「プロレス」の王道】

  • 攻撃の種類: パンチ、ドロップキック、ダウン攻撃、そして「投げ技」が基本となります。
  • 投げの駆け引き: 組み合った際にタイミングよくボタンを押すことで、技をかけるか、逆に投げ返すかの駆け引きが発生します。
  • 必殺技ゲージ: 相手を攻撃したり、技を受けたりすることでゲージが溜まり、満タンになるとド派手な「必殺技」を発動できるシステムです。

 

モノクロのゲームボーイでありながら、

このプロレスの王道システムを再現しようとした意欲は、評価されるべきポイントです。

 

キン肉マン好きによる、キン肉マン好きのための名作格闘ゲームが、

ここに完成したのです。

 

 

「クソゲー」の裏に隠された、プロレスゲームとしての熱狂

 

ここからは、本作が「クソゲー」と揶揄されながらも、

ファンに愛され続ける理由に焦点を当てます。

 

  1. ド迫力!必殺技シーンにシビれる!

 

このゲームの最大の魅力であり、

当時のプレイヤーに「キン肉マンといえばこれ」と思わせた要素が、

「ド迫力の必殺技シーン」です。

  • 溜めの時間: ゲージが貯まるまでは、延々とパンチやキック、投げ技で殴り合いが続きます。この地道な戦いが、必殺技発動への期待感を高めます。
  • 一発逆転のドラマ: ゲージが満タンになり、必殺技をぶちかます瞬間、画面が一転。キャラクターの顔のアップと共に、その必殺技(キン肉バスター、ロープワーク・アトミクス、ベアークローなど)が、大画面でド派手に描写されるのです。

 

この「格闘ゲームのようなシステム」が、

プロレスの試合における「フィニッシュホールド」の重要性を強調し、

ゲームに熱いドラマを生み出しました。

 

ゲームボーイという低スペックなハードで、

この「ド迫力の演出」を実現した開発陣の熱意は、

ファンにとって忘れがたい感動を与えてくれたのです。

 

  1. シンプルゆえの「ガチ」な操作性

 

本作の操作性は、しばしば

「モッサリしている」「レスポンスが悪い」と批判されることがあります。

 

これが「クソゲー」扱いの主な理由です。

 

しかし、プロレスゲームファン、

特に『ファイプロ』シリーズのファンは、

この「絶妙な間合いとタイミング」が勝負を分けるシステムに、熱狂することができます。

  • 投げのタイミング: 組み合った瞬間に、いかに早く、そして正確にボタンを入力できるか。このタイミングの読み合いこそが、プロレスゲームのガチな面白さです。
  • 「慣れるまでは結構難しい」: その難しさこそが、プレイヤーを何度も対戦へと駆り立てる原動力となります。慣れてしまえば、ド派手な必殺技を連続で決める爽快感に目覚めます。

 

「このゲームで、キン肉マンを好きになった人も多い」

 

この事実が示す通り、シンプルなシステムの中に、

超人たちのバトルへの熱い情熱が詰まっていたのです。

 

 

  1. 音楽の「かっこよさ」がバトルを彩る

 

本作は、「ゲーム音楽のかっこよさ」も魅力の一つです。

 

キン肉マンのアニメ主題歌のアレンジではなく、

オリジナルながらもバトルを熱く盛り上げるBGMが多数収録されています。

 

ド派手な必殺技と、名曲のコンビネーション。

 

この相乗効果が、モノクロ画面のプロレスに、最高の熱量を与えてくれました。

 

 

キン肉マンのゲームと言えば、この作品!

 

『キン肉マン・ザ・ドリームマッチ』は、

キン肉マンの熱い戦いを、プロレスゲームとして再現しようとした意欲作であり

 

ド迫力の必殺技シーンと、かっこいいBGMで、

プレイヤーを熱狂させるエンタメ作品であり

 

操作の難しさを乗り越えた先に、ガチなプロレスの駆け引きを楽しめる、

マニア向けの格闘ゲームでもあります。

 

キン肉マンのゲームと言えば、この作品。

 

その記憶と、熱狂的なバトルを、あなたの手で再び再現すること。

それこそが、今急いでこのソフトを手に入れるべき理由です。

 

 

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