敵の華麗なる上手さに惚れる
[必殺シュートをいとも簡単に止められる そんな美技を体験してください]
[熱血高校ドッジボール部 テクノスジャパン ファミコン]
1988年発売 ジャンル スポーツ アクション 参考価格700円
記事のネタバレ度 普通
攻略に必要なプレイ時間 2時間
このゲームに対する世間の評価 くにおくん記念すべき最初のスポーツゲーム
どんな人におすすめ? ドッジボールゲームの王様を体験してください
バーチャルコンソールで配信あり
昔の流れでお楽しみください
沢山のレトロゲームの感想を書いてきましたが
感想を書いていない、新たなゲームが無くなってきまして
「それならば、そろそろくにおくんシリーズに手を出そうかな」と思った訳です。
そんな今回の、記念すべきくにおくんシリーズのトップバッター
熱血高校ドッジボール部の感想です(*’▽’)
熱血高校ドッジボール部とはどんなレトロゲーム?
この熱血高校ドッジボール部ですが
1988年にテクノスジャパンから発売された
ファミコン用のアクションゲーム作品でした。
本来はアーケードゲームだったそうですが
ファミコンで初めて触れた人も多いのではないでしょうかね。
(私もアーケード版を見たことがありませんでした)
ツッパリという言葉が
時代の最先端だった頃に発売された
不良がとにかく暴れまくる、名作アクションゲーム
「熱血硬派くにおくん」の外伝的な作品でした。
ゲームの目的は
硬派なバリバリの不良だったくにおくんたちが
なぜかコミカルなキャラクターに変身して
バイオレンス満載のドッジボールをするという
まさかのスポーツゲームでしたね。
くにおくんシリーズでお馴染のキャラクターたちを操作しながら
全世界の選抜チームとドッジボールの試合をしていき
世界制覇を目指すのが目的でした。
ゲームのシステムは
オーソドックスなアクションゲームで
ドッジボールのゲームなのに
スポーツゲームの枠には収まらない破天荒なシステム
そんな、ドッジボールゲームの王様的な作品でした。
流石はくにおくんです
普通のドッジボールなんて一切しません。
ドッジボールという競技で
いかに相手をぶっ飛ばすのかというのが
このゲームなんですよね。
基本はドッジボールなのですが
格闘ゲームの様にライフゲージが設定されていまして。
何度ボールに当たろうが
ライフゲージが無くなるまでは、コートに居ても良いシステムでした。
くにおくんたちにかかれば
小学生が大好きなドッジボールですらも
暴力的なゲームに変えてしまうのが
流石テクノスジャパンといったところでしょうね。
熱血高校ドッジボール部の感想でもあり レビューでもあり
[スポーツのルールなんて知らなくてもOK]
この、くにおくんのスポーツシリーズは相当な人気でした。
誰かの家に行くと
なにかしらのくにおくんのゲームが必ずあったので。
今日はくにおくんのドッジボール
今日はくにおくんのサッカー
今日はくにおくんのホッケーなど
スポーツのルールすら知らない子供たちが
心底楽しめるというのは
「本当に凄いゲームだったな」と思いましたね。
スポーツゲームというのは
スポーツのルールを覚えるだけで、一日掛かってしまうものですが。
めんどくさいルールなんて全て取っ払って
思う存分暴れまくるのですから
当時の元気しかない子供たちには最高の作品でしたね。
[ぜひむずかしいモードでお楽しみください]
そんな面白いゲームだったので
とにかく遊びまくった訳です。
他のくにおくんシリーズは持っていませんでしたが
このドッジボール部だけは何故かありましたので。
私の家で遊ぶ場合は、ドッジボール部といった感じでした。
ひたすらに必殺シュートを試してみたり
どうやったら、敵を効率よく倒せるのかというのを考えたり
敵に必殺シュートをどうやって避けるのか?を考えたり
物凄い時間を、このゲームに費やしたと思います。
なのですが、不思議と
「むずかしいモード」ではプレイしたことが無かったんです。
というか、むずかしいモードの意味も
あまり良く分からなかった時代にプレイしていたのだと思います。
そして、久しぶりにプレイしてみると
むずかしいモードがあるではありませんか。
せっかくならってことで、真剣に遊んでみました。
するとどうでしょうか
今まで遊んでいたゲームとは、ガラリと世界が変わりました。
まず、ビックリしたのが
相手のシュートが、ほとんど必殺シュートになってきます。
そして、こちらの必殺シュートをいとも簡単にキャッチされます。
時には、直前でしゃがんで
こちらの必殺シュートをギリギリ避けるという
「今のは物凄く上手い!!」と唸ってしまう
超絶プレイをばんばん展開してきました。
今までの「相手をぶっ飛ばす快感」から
むずかしいモードに変えた瞬間に「本気のドッジボールゲーム」に変わる。
そんな素晴らしさがありました。
熱血高校ドッジボール部を心から楽しむには
むずかしいモードを遊んでみて下さい。
「こんな素晴らしいドッジボールゲームは、今まで遊んだことが無い!!」
なんて、ゲームの評価が大幅にアップするのではないでしょうか。
[相手チームを使うには 兄弟か友達が必要]
このゲームには
普通のシュートとド派手な必殺シュートの二種類がありました。
このド派手な必殺シュートこそが
このゲーム最大の魅力なのですが
せっかくの魅力が半減してしまったのが残念でしたね。
その理由というのも、選べるチームにありました。
ストーリーモードの場合は
主人公のチームである「熱血高校」しか使えないので
同じ必殺シュートしか使えず、段々飽きてしまう訳です。
相手のチームも
ド派手な必殺シュートをバンバン使ってくるので
自然と「この必殺シュートを使いたい!!」となる訳ですね。
対戦相手が使ってくるのは
自分たちには無い、ド派手すぎる必殺シュートの数々
こちらが打てるのはシンプルな必殺シュート
こんなジレンマがありました。
しかし、相手チームを使える条件が1つだけありました。
それこそが、対戦モードでした。
ここまでは、レトロゲームあるあるなのかも知れませんが
この対戦モードが、「コンピューターとは戦えない」という所が残念でした。
普通ならば
コンピューターと戦うか
2人プレイで戦うかを選べるものですが
このゲームではコンピューターとは戦えませんでしたので
「対戦相手を探さなければ遊べない」という事になってしまった訳です。
なので
兄弟も居ない、友達も居ないという人は
「真っ暗な部屋で、一切動かない相手に必殺シュートを投げる」という
なんとも残念な結果になってしまったのでした。
コンピューターと自由に対戦できていれば
文句なしのアクションゲームだったのに
その部分だけが残念でしたね。
まあ、友達を探すのも小学生の仕事でしたので
「必殺シュートを体験したいから、友達を探すぞ!!」となれたかもしれませんので
今では逆に良かったのかなとも思います。
熱血高校ドッジボール部のまとめ
こちらから購入できます
なぜ遊んでほしいのか?
どうして子供のころというのは
難しいモードが嫌いなのでしょうね。
大抵のレトロゲームには
簡単なモードA
難しいモードB
という二つのモードが搭載されているのですが。
どんなに完璧に遊べるようになっても
どんなにノーミスでクリア出来るようになっても
選ぶのは簡単なモードばかりです。
おそらく、簡単なモードで
ストレスなく遊べるのが好きだったのでしょうね。
大人になってから
あえて、さまざまな難しいモードを遊ぶ事によって、
レトロゲームの見えない面を体験することが出来ますので。
今の時代になってからでも
「熱血高校ドッジボール部ってこんなに凄かったんだ!!」なんて
更に評価が上がったのかも知れませんね。
ですので、是非とも激ムズスポーツゲームをお楽しみください。
なにがそんなに面白いのか?
やっぱり爽快感抜群な所でしょうかね。
相手を吹っ飛ばす感覚
相手の必殺シュートをひらりと避ける、やってやった感
友達との白熱の対戦モード
こんな素晴らしさが奇跡の配合でマッチしたのが
この名作ゲームなのでした。
今急いで買う理由ってあるの?
今ではバーチャルコンソールで配信されていますので、
「あの頃は、高くて買う事が出来なかったけど…」なんて人は
この機会に遊んでみてはいかがでしょうか。
ちなみにこのゲームにはDSで続編が出ていまして
「超熱血高校くにおくん ドッジボール部」という作品でした。
このゲームは、ファミコン版をベースに
チームの育成要素をプラスした作品だそうで。
「レベルアップの概念」がプラスされたことも有り
かなりヒットしたそうです。
今では、ファミコン版と同じくらいの値段で購入出来ますので
DSをお持ちの方は遊んでみてはいかがでしょうか。
昔懐かしい感覚を体験したいなら
バーチャルコンソールでファミコン版を
今の時代の進化を体験したいなら
DS版を心からお楽しみください。
今日も
レトロゲームとマンガとももクロと
をお読みくださりありがとうございました
ぶっ飛ばすのも楽しい、本気のドッジボールが楽しめるのも最高
それこそが、今急いで700円で買う理由です