あと一歩で神ゲー!『ゾイド邪神復活!ジェノブレイカー編』は惜しくもDQMのライバルになれなかった異色のRPG!

【暴走したゾイドを助け出すために 色々なダンジョンに出かけて行こう】
『ゾイド邪神復活! ジェノブレイカー編』 トミー / ゲームボーイ
2000年発売 / ジャンル:モンスター育成型RPG / 参考価格:驚きの400円!
もし、人気ロボットアニメ『ゾイド』の世界で、
モンスター育成RPGの金字塔『ドラゴンクエストモンスターズ(DQM)』を遊べたら?
その夢を実現したのが、
2000年にトミーからゲームボーイで発売された
『ゾイド邪神復活! ジェノブレイカー編』です。
本作は、
「ゾイドを仲間にして、パーティーを組み、ダンジョンを探索する」というコンセプトに
おいては完璧なゾイド版DQMであり、多くのゾイドファンを熱狂させました。
しかし、その素晴らしいシステムの中には、
「なぜこんな調整を…」とプレイヤーを悩ませる、惜しいバランスも存在しました。
ゾイドが好き、DQMのような育成RPGが好き、
そして何よりも「図鑑を埋め尽くす収集の喜び」を求めている全ゲーマーへ。
このタイトルは、400円という手頃な価格で、
「神ゲーになれた可能性を秘めた、物凄く惜しい傑作」の魅力を提供してくれるでしょう!
コンセプトは完璧!ゾイド版「ドラクエモンスターズ」
今回、熱い情熱をもってご紹介したいのが、
ゾイドという題材とDQM式システムが融合した、本作の基本的な面白さです。
ゾイドを倒して仲間にし、最強チームを結成!
本作の目的は、突如暴走してしまったゾイドたちを救い出すために、
ゾイドが大好きな主人公がダンジョンに挑むというものです。
- 収集と育成: 戦闘でゾイドを倒すと、一定確率でゾイドが仲間になります。仲間になったゾイドを育成し、自分だけのドリームチームを編成してダンジョンを探索します。
- ゾイド合成: DQMと同じく、ゾイド同士を合成させることで、より強力なゾイドや、新たなゾイドを生み出すことが可能です。
この「収集、合成、育成」のサイクルは、
まさにDQMのそれであり、ゾイドの魅力的な機体をコレクションし、
最強を目指すという喜びは、ゾイドファンにとって最高の体験でした。
ローグライク要素が冒険に緊張感を与える
本作は、『不思議のダンジョン』のようなローグライクRPGの要素も取り入れています。
- フロア構成: ダンジョンは複数の階層に分かれており、階段を見つけたら次の階層へ進むのが基本です。
- アイテム配置: マップのいたる所にアイテムやお金が落ちているため、探索の楽しさが生まれています。
「基本的には階段を目指すが、落ちているアイテムも拾いたい!」という
ローグライクならではのジレンマが、
冒険にほどよい緊張感とワクワク感を与えてくれます。
運が良ければ、
ステータスアップアイテムやレアゾイドのパーツを拾えることもあり、
「いつまでもアイテムを拾っていたい('▽')」と思える楽しさが存在します。
斬新なシステム!「パーツからスキルを習得」する喜び
本作がDQMと一線を画し、
「神ゲーになれた可能性」を感じさせるのが、その「必殺技(スキル)習得システム」です。
装備品にスキルポイントを注ぎ込め!
DQMでは親から子へ魔法や特技を継承していくのに対し、
本作では「装備品(ゾイドのパーツ)」からスキルを習得するという、
非常に斬新なシステムが採用されています。
- スキルポイント蓄積: 戦闘で経験値とは別に「スキルポイント」が貯まります。
- パーツ装備: ゾイドに装備している「パーツ」に応じて、習得可能な必殺技が表示されます。
- スキル習得: スキルポイントを割り振って、そのパーツに紐づいた必殺技を習得します。
- スキルツリー: 必殺技はツリー形式になっており、「必殺技1を習得したら、必殺技2が解禁される」という形で進化します。
このシステムは、
「次にどんな必殺技が待っているんだろう?」という最高のワクワク感を
プレイヤーに与えました。
「レベル上げ」だけでなく、
「スキルポイントを貯めて、必殺技を覚える」という明確な目標が生まれたことで、
ゲームへの没入感が増しています。
装備品を変えることで、ゾイドの戦い方が一変するという、
メカニックものらしい戦略性が生まれていたのです。
このシステムは、
後の『ドラゴンクエストVIII』や『ジョーカー』シリーズのスキルポイントシステムにも
通じるものがあり、非常に画期的でした。
惜しすぎる一点!「敵レベル同期」システムの弊害
これほどコンセプトとシステムが優れていたにもかかわらず、
本作がDQM最大のライバルになれなかった最大の原因が、
「難易度とバランス調整」にあります。
ザコ敵の長期戦化とレベル上げの無意味さ
ゲームを進めるにつれて、以下の点がプレイヤーに大きなストレスを与えてしまいました。
- ザコ敵のタフさ: 敵のHPが多く、攻撃が当たりにくい(ミスが多い)、与えるダメージも少ないため、一回のザコ戦闘が非常に長引く傾向にありました。高いエンカウント率と相まって、「また戦うの(;´・ω・)」という疲労感が溜まります。
- 敵のレベル同期システム: そして最大の問題がこれです。本作では、「自軍パーティーの平均レベルに合わせて、敵のレベルも上がる」というシステムが採用されていました。
このシステムの結果、
レベルを上げて物理的に敵に差をつけようとする「レベル上げ」が、
ほぼ無意味になってしまいました。
「勝てないのならば、レベルを上げる」という
RPGの最も基本的な解決策が封じられていたため、
プレイヤーは「スキルポイントを貯めて必殺技を覚える」か、
「システムの盲点を突く」という、非常に限定的な攻略法を強いられました。
この「厄介なバランス調整」さえなければ、
ゾイドという魅力的な作品と、斬新なスキルシステムによって、
本作は間違いなくゲームボーイを代表する神ゲー、
そしてDQMの強力なライバルになれたことでしょう。
最後のメッセージ:惜しい名作に挑戦せよ!
「遊ぶ時間がない?」 → 大丈夫です。いつでも辞められる途中セーブがあるので、寝る前のちょっとした時間に「このフロアのアイテムを回収する!」と目標を決めて挑戦してください。
「ゲームボーイを持っていない?」 → 互換機も安価で手に入ります。この「ゾイドの収集と合成の喜び」を体験するために、「ゾイドゲーム専用機」として本体を導入するのはいかがでしょうか?
「クリアできるのか不安?」 → 「一生練習、一生勉強」です。厄介なシステムに立ち向かうために、スキルポイントを貯めて最強の必殺技を習得することに集中してください。
ゾイドの世界観とDQMの育成・合成システムが見事に融合。
装備品からスキルを習得する斬新なシステム。
しかし、「敵レベル同期」という惜しいバランス調整によって、
真の神ゲーにはなりきれなかった、物凄く惜しいRPGです。
厄介なシステムが大きく足を引っ張った、物凄く惜しいRPG!
それこそが、今急いで400円を支払うべき、絶対的な理由です!
さあ、あなたもゾイドを操り、この惜しい傑作の奥深さに挑みましょう!
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