レトロゲームとマンガとももクロと

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ファミコン・トップマネジメント  パソコン会社の社長になって、地獄のボーナスを乗り越えろ!

パソコン会社の社長になって、地獄のボーナスを乗り越えろ!

「パソコンが50万円」した時代。

 

そんな昔話を聞くたびに、

現代の高性能PCが数万円で手に入ることに驚かされます。

 

しかし、想像してみてください。

 

もしあなたが、そんな時代にパソコンメーカーの社長になったとしたら?

 

今回取り上げるのは、

1990年にコーエーから発売されたファミコン用シミュレーションゲーム

『ファミコン・トップマネジメント』です。

 

このゲームは、単なる懐かしのレトロゲームではありません。

 

社長業の壮絶な現実と、当時のPC業界の厳しい世界を体験できる、

まさに「社長シミュレーション」の決定版なのです。

 

 

終わらない赤字と、従業員のモラルという名の爆弾

 

ゲームの目的は、

実在のパソコンメーカーを彷彿とさせる5社から1社を選び、

業界のトップを目指すことです。

 

社員の雇用、給与設定、開発費、広告費…すべてを社長として決定します。

 

一見、華やかな経営者の世界に見えますが、

このゲームの真骨頂は、その容赦ないリアリズムにあります。

 

特に、プレイヤーを絶望の淵に突き落とすのが、「ボーナス」という名の重圧です。

 

従業員の「モラル」は、会社運営において極めて重要な要素です。

 

モラルが低ければ、社員は容赦なく退職していきます。

 

一度軌道に乗った会社でも、

人員がごっそり抜ければすべてが水の泡。

 

モラルを維持するためには、

給料を上げ、高額なボーナスを支払わなければなりません。

 

しかし、プレイヤーである社長の視点から見ると、

このボーナスはまさに出費の極み。

 

お金はない、でもボーナスを払わなければ社員が辞めてしまう。

 

このジレンマが、年に2回も訪れるのです。

 

ゲームを進めるほど、「社長にはなりたくない…」と心底感じるようになるでしょう。

 

このボーナスの重みが、『ファミコン・トップマネジメント』の最大の「苦労」であり、

そして「醍醐味」なのです。

 

 

150万円のスーパーPCを売りつけろ!入札という名の命がけの戦い

 

社長の苦悩はボーナスだけではありません。

 

このゲームのもう一つのハイライトは、

一般企業からの大量注文をめぐる「入札システム」です。

 

企業から「PCが50台欲しい」といった依頼が舞い込んだとき、

プレイヤーはライバル会社と入札で競り合います。

 

ルールはシンプル。

 

一番安い価格を提示した会社が勝利するのです。

 

しかし、この単純なルールが、

プレイヤーに恐ろしいほどのプレッシャーを与えます。

 

価格を安くしすぎれば赤字になり、

高くしすぎればライバルに仕事を奪われてしまいます。

 

これはまさに、会社の存続をかけた「戦争」なのです。

 

そして、この厳しい入札を勝ち抜くためのカギは、「在庫」にありました。

 

性能やブランド力が劣っていても、

とにかく多くのパソコンを在庫しておくことが重要です。

 

「PC50台」の依頼に対し、

ライバルに在庫がなければ、価格に関係なく自社が100%受注できるのです。

 

ゲーム序盤は、ライバルの在庫が少ないため、

たとえ150万円という高額な価格設定でも、在庫さえあれば受注できる可能性があります。

 

高性能なパソコンは高くても売れる。

 

しかし、ブランド力の差で敗北することもある。

 

一筋縄ではいかない、このリアルな世界観が、プレイヤーの挑戦心を掻き立てます。

 

入札の瞬間の緊張感は、このゲームの最大の見せ場です。

 

 

困難を乗り越え、トップを目指せ!

 

『ファミコン・トップマネジメント』は、

シミュレーションゲーム初心者でも比較的遊びやすい設計になっています。

 

他のゲームのように「説明書がなければクリア不可能」といった難易度ではなく、

ゲーム内のヒントメッセージが非常に親切です。

 

社長を目指すという熱い心を持った人、

そして社長業の厳しさを体験してみたい人には、

ぜひこのゲームをプレイしてみてほしいと思います。

 

軌道に乗るまでの苦労を乗り越えた時、

あなたは本物の経営者としての手腕を身につけているかもしれません。

 

このゲームは、私たちに「ボーナス」という言葉の重みと、

会社の存続をかけた入札の緊張感を教えてくれました。

 

さあ、あなたも社長になって、

地獄のボーナスを乗り越え、業界の頂点を目指してみませんか?

 

 

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