「あのキョンシー映画」がファミコンで狂気へと昇華! 『キョンシーズ2』、君は真のエンディングにたどり着けるか?
「キョンシーズ」の恐怖がファミコンに降臨!…って、キョンシーズ2!?
子供の頃、本当に怖かったものは何でしたか?
テレビで流れるあの不気味な音楽、
画面に映る得体の知れない影…心臓を鷲掴みにされるような恐怖を味わった記憶は、
誰にでもあるでしょう。
しかし、当時の私たちを本気で震え上がらせたあのキョンシーが、
まさかファミコンでゲームになっていたとは!
1987年にタイトーから発売された『キョンシーズ2』は、
大ヒット映画「キョンシーズ」の「その後」を描いたオリジナル作品。
…しかし、なぜか「キョンシーズ1」は存在しないという、
いきなりの謎めいた設定からして、ただのゲームではない予感がします。
ゲームの目的は、
異常なまでに点在する「お店」を巡りながら、
攻略に必要なアイテムを集め、マンホールの下に潜むキョンシーや妖怪たちを退治し、
世界の平和を取り戻すこと。
まさに映画ファンにとってはたまらない、夢のような展開…のはずでした。
本作は、アイテムを集めるアドベンチャーパートと、
キョンシーや妖怪とのバトルを繰り広げるアクションパートが融合した、
ハイブリッドなゲームです。
見る、話す、取る…といったコマンドを駆使して謎を解き、
まるで『スパルタンX』を思わせる軽快なアクションで敵を打ち倒す。
一見、非常に魅力的なゲームに見えるでしょう。
しかし、そこには「当時の子供たちには理解不能な狂気」が潜んでいたのです…。
「お使い地獄」からの「謎解き拷問」!今の時代なら…いける!?
『キョンシーズ2』は、典型的な「お使いゲー」。
膨大な数のお店の住人たちのお願いを聞き、
ヒントを集め、アイテムの隠し場所やゲームの真の目的を探っていくスタイルです。
しかし、その「お使い」が、
当時の子供たちにとっては文字通りの「地獄」でした。
どこもかしこもお店だらけで、
「次のお使いはどのお店にいる誰のお願いを叶えればいいんだ!?」と、
途方に暮れること必至。
「攻略本がなければクリア不可能」とまで言われた、
ファミコン屈指の難解さを誇っていたのです。
しかし、時は流れて2025年。
我々には「インターネット」という最強の武器があります!
攻略情報を見ながらプレイしてみると、どうでしょう!?
「こんなのどうやったら気づくんだよ!!」と
叫びたくなるような鬼畜な謎解きのオンパレードは健在。
しかし、インターネットの力を借りることで、
ゲームが確実に、そして軽快に進んでいくのです!
「倒したキョンシーを売ってお金を稼ぐ」というRPG的なシステムにも初めて気づき、
当時の何倍もゲームを楽しみながらプレイできることに感動するでしょう。
さらに、セーブ機能も搭載されているため、
「諦めなければいつかクリアできるかも…」という希望が、薄っすらと見えてくるのです!
まさに「今の時代だからこそ、もう一度評価してほしい」作品。
かつてクソゲー扱いしていたあなたも、きっとこのゲームを見直すはずです。
「地獄のアクションパート」を乗り越えろ!そして、真のエンディングへ…
しかし、攻略情報があっても
一筋縄ではいかないのが『キョンシーズ2』の恐ろしいところ。
謎解きパートを乗り越えた後半に待ち受けるのは、
「鬼のようなアクションパート」です。
最強の状態にしても、
中ボスに簡単に返り討ちにされてしまうほどの難易度!
しかも、この凶悪な中ボスたちを全て倒さなければ、
ラスボスを有利に倒すための武器が手に入らないという、
徹底的にプレイヤーを苦しめるシステムが待ち構えています。
中ボス戦だけで4時間、
そして満を持して挑んだラスボス戦では、あまりの強さに愕然とすることでしょう。
あっという間にライフをごっそり持っていくラスボスの猛攻は、
謎解きパートの苦労すら霞んでしまうほどのインパクトです。
インターネットのおかげで、
なんとかエンディング画面にたどり着けたとしても、
そのアクションパートをクリアするだけで、軽く10時間以上はかかるという、
底なし沼のような難易度がそこにはありました。
そして、最大の「嫌がらせ」はエンディング後に訪れます…。
「テンテンちゃん」から告げられる
「全員でクリアしないとダメだよ」という衝撃の事実。
そう、このゲームには、4人の主人公がいますが、
真のエンディングを見るためには、全員でクリアしなければならないのです。
一人クリアするのに約10時間。
それを4人分、しかもストーリーやイベントはほぼ変わらない…!
あの『魔界村』ですら2周で済むのに、
『キョンシーズ2』は4周クリアが必須という、まさに悪魔的なやり込み要素。
この事実を知った時、多くのプレイヤーがファミコンからカセットを抜き、
そっと箱に封印したことでしょう。
今こそ『キョンシーズ2』に挑戦する理由!
当時の子供たちを混乱させ、恐怖させ、そして絶望させた『キョンシーズ2』。
しかし、その「普通じゃない」ゲーム性こそが、この作品の真骨頂です。
序盤はアドベンチャーゲームを楽しみ、
後半は激ムズのアクションゲームに挑むという、まさに一挙両得な体験。
そして、セーブ機能があるからこそ、
「いつかはクリアできる(たぶん)」という、かすかな希望を胸に抱きながら、
その果てしなき旅路に挑んでみましょう。
「最初はホラーゲームかと思っていた」あの懐かしのタイトルを、
今のあなたの知恵と根気で、ぜひ再評価してみてください。
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