レベル上げは楽しい!というか、レベル上げしかできなかったのかな…
ブックオフに通っていると、
いつの間にか変な特殊能力が身につきました。
どの曜日に大量に商品が入荷するのか、という能力です。
何年もブックオフに通っていると、
お店の癖みたいなのに気づいてきました。
その結果、私は「月曜日に行く」と決めていました。
どうやら日曜日はお客さんがたくさん来るので、
新しい商品を売りに来る人も多く、
その結果、月曜日がパラダイスになっている確率がアップするのです。
そんな数年前の月曜日、
ブックオフに行ってみると、天国のような光景を目にしました。
コナミのファミコンゲームが大量に並んでいるではありませんか。
どうやら前日にコナミのゲームを大量に売りに来た人がいたらしく、
天国状態になっていたのです。
10本くらいだったでしょうか、全部購入し、
今ではその人の名前が書かれたカセットを大事に遊んでいるのでした。
今回は、あまりの訳分からなさに、音楽を聴くためだけに起動している
『ドラゴンスクロール 蘇りし魔竜』の感想です。
『ドラゴンスクロール』とはどんなレトロゲーム?
この『ドラゴンスクロール』は、
1987年にコナミから発売されたファミコン専用のアクションRPGでした。
初めて購入した時は、全くどんなゲームなのか分からなかったんです。
パッケージを見る限りでは、完全にシューティングゲーム風なので、
『グラディウス』や『沙羅曼蛇』のような、
いわゆる硬派なシューティングゲームを想像していました。
しかし、いざプレイしてみると、まさかのアクションRPGだったので、
「『月風魔伝』系かな、でも面白そうだな」という第一印象でした。
ゲームの目的は、盗賊に盗まれてしまった8冊の本を奪還すべく、
広大なフィールドへと大冒険に出かけて行く…というものです。
ゲームシステムは、
オーソドックスなアクションゲームにレベルアップの要素を加えた作品でした。
フィールドを歩きながら敵を倒しつつ、
キャラクターのレベルを上げて、新しい魔法を覚えて、
様々な状況に応じてアイテムを使用して進んでいく。
アクションでもあり、RPGでもあり、
アドベンチャー要素まで搭載されている素晴らしい作品だったと思います。
そんな中でも、
特に最高なのがゲーム音楽です。
『キングコング2』や『悪魔城ドラキュラ』のような、なんともかっこいい音楽でした。
音楽を聞きたくて、砂漠のステージに通う人が続出するくらいですからね。
いかにこの時代のコナミが神がかっていたかが分かります。
そんな、表面だけ見れば名作ゲームに感じてしまう不思議な作品なのでした。
全てにおいて、全く訳が分からない
このゲームを購入した時は、
「絶対にエンディングまでプレイするぞ」という意気込みでした。
しかし、このゲームは、やればやるほど意味が分からないんです。
雑魚敵を倒すと一応のヒントを貰えるのですが、
このヒントの意味が全く分からないのです。
大抵の謎解きが、「石像をいっぱい殴る」とか「石像の前で3秒停止する」とか。
「誰がこの謎解き分かるんだよ!」といった凶悪な仕掛けがほとんどで、
ゲームの攻略本がなければほぼクリア不可能と言われているほどの
激ムズ作品だったそうです。
なので、私がやっていたのは、
そこら辺の雑魚敵を闇雲に倒して、キャラクターのレベルを上げて、新しい魔法を見て、
イベントは全く進められないので、ただぼーっと音楽を聴く…それだけのゲームでした。
このゲームの難易度がもう少し優しめに設定されていたとしたら、
コナミの名作ゲームとして今でも語り継がれていたのかもしれません。
しかし、「難しいゲームの方が面白いんでしょ?」という
当時の風潮のまま発売されたため、
こんなにも凶悪な作品になってしまったのかもしれませんね。
アクションRPGの伝説になれたかもしれないのに、
あまりの難しさに全てが壊れ去ってしまった、悲しい作品でした。
『ドラゴンスクロール』のまとめ
なぜ遊んでほしいのか?
今の時代ではインターネットで調べられるので、
そこまで悩むことはないのでしょうが、
リアルタイムでこのゲームを遊んだとしたら、
きっとパニックになるほど難しかったと思います。
そんな地獄を体験してみてはいかがでしょうか。
何がそんなに面白いのか?
アクションRPGとしてはかなり名作だと思いますので、
謎解きを拒否してレベルアップだけを楽しむのもありかもしれません。
音楽も最高ですしね。
今すぐ買う理由ってあるの?
『ドラゴンスクロール』という名前は、
自分で購入するまで全く聞いたことがありませんでした。
当時のコナミの凄さからしたら、
「ドラゴンスクロールって遊んだことある?」みたいな会話があっても
おかしくはないと思うのですが、
あまりにも異常すぎる難易度が、その名前を闇へと消していったのでしょうね。
ゲームの難易度は異常、ゲームの音楽はさすがコナミ。
総合力で言うと…まったく意味が分かりません。
しかし、ゲーム音楽だけはファミコン屈指の名曲揃いですので、
サントラとして楽しむだけでも、お値段以上の価値はあります。
そんな惜しすぎるアクションRPGなのでした。
こちらから購入できます