本編そっちのけでハマる伝説のRPGをあなたに
「一度売ってしまったゲームを、無性に遊びたくなって買い戻した」
ゲーマーならば、誰もが一度は経験するこの不思議な感覚。
遊び尽くしたはずなのに、手放した途端、
そのゲームの魅力が忘れられなくなる。
今回紹介する『ゼロヨンチャンプRR』は、
まさにそんな、プレイヤーの心を捉えて離さない魔力を持った作品です。
一見すると、ただのレースゲーム。
しかし、その中には、本編を凌駕するほどの中毒性を持ったミニゲーム、
そして驚くべき完成度を誇る本格派RPGが隠されています。
「モテたい」から始まる、ゼロヨンの世界
1994年にメディアリンクから発売されたスーパーファミコン用ソフト
『ゼロヨンチャンプRR』。
このゲームは、わずか400mの直線を走り、純粋なスピードを競い合う
「ゼロヨンレース」をテーマにした、一風変わったレースゲームです。
曲がりくねったコースやドリフトといった、
一般的なレースゲームの要素は一切ありません。
あるのは、最高のエンジン、最高のチューンアップ、
そして最高のタイミングでギアチェンジを行うという、
マシンの性能とプレイヤーの集中力だけが試される究極のストレート勝負です。
物語の主人公、赤沢は、
決して裕福ではありません。
そんな彼がゼロヨンの世界に飛び込んだ理由は、
なんと「女の子にモテたい」という極めて俗っぽいもの。
しかし、その欲望こそが、
彼を日本のトップレーサーへと押し上げていく原動力となるのです。
このゲームの目的は、
とにかくお金を稼いで、より速いマシンを手に入れること。
ランキング戦で勝利して賞金を獲得することもできますが、
それだけでは夢のスーパーカーには手が届きません。
そこで登場するのが、
このゲーム最大の魅力である「アルバイト」という名のミニゲームです。
レースゲームの皮をかぶった、驚異のミニゲーム集
このゲームには、
車を移動させるパズルゲーム「駐車場」、
思考力を試される「麻雀」、
そして犯罪者からビルを守る「警備員」といった、多彩なアルバイトが用意されています。
これらのミニゲームは、単なるおまけではありません。
それぞれが独立したゲームとして成立するほどの完成度を誇り、
特に「警備員」のアルバイトは、
多くのプレイヤーを本編そっちのけで熱中させるほどの魔力を持っています。
そう、この警備員のアルバイトこそが、正真正銘の本格派RPGなのです。
本編を凌駕する、傑作RPGの冒険
『ゼロヨンチャンプRR』は、
レースゲームを購入したはずのプレイヤーに、突然RPGの冒険をプレゼントします。
ビルの警備員となった主人公は、
エレベーターを駆使して各階を探索していきます。
ゲーム画面はまるで『トルネコの大冒険』のように、
歩いた場所が自動でマッピングされていくタイプ。
そして、ランダムでエンカウントする敵との戦闘は、
コマンド選択式の王道RPGそのもの。
物語が進むと、
僧侶や魔法使い、個性的な「ダメオヤジ」といった仲間たちが加わり、
まるで『ドラゴンクエストIII』のようにパーティーを組んで冒険を進めることができます。
このRPGパートがなぜこれほどまでに面白いのか。
それは、シンプルながらもプレイヤーを熱中させる要素が凝縮されているからです。
- 効率的なレベル上げ: フロアごとに敵の強さが変わるため、レベルが足りないと感じたら、一つ下のフロアに戻って安全に経験値稼ぎができます。
- 報酬の魅力: 探索で敵を倒せば、本編の車の資金となるお金がどんどん手に入ります。悪党たちから小銭をかき集めていく、まるでRPG版「ウィザードリィ」のような楽しさがあります。
- やりこみ要素: レベルはなんと999まで用意されており、最強の装備を集めるやりこみ要素も満載。
本編のレースが5時間程度で終わるのに対し、
このRPGパートはクリアまでに20時間以上を要します。
多くのプレイヤーが、レースそっちのけでビル探索に没頭するのも当然でしょう。
そして、伝説の「悪魔のダンジョン」へ
メインのRPGをクリアすると、
さらなる挑戦がプレイヤーを待ち受けています。
それが、隠しダンジョン「悪魔のダンジョン」です。
このダンジョンの難易度は、もはや理不尽としか言いようがありません。
最終ボスを倒せるほど最強に鍛え上げたパーティーでも、
最初のフロアにいる雑魚敵にすら瞬殺されるほどの、桁外れの強さを誇ります。
しかし、この圧倒的な難易度こそが、
RPGの天才たちへの最高の挑戦状です。
このダンジョンをクリアしてこそ、本当のゼロヨンチャンプ、
いや、RPGチャンプと言えるでしょう。
なぜ、今すぐプレイすべきなのか?
『ゼロヨンチャンプRR』は、ただのレースゲームではありません。
ゼロヨンのスピード感、アルバイトミニゲームの多様性、
そして何より、本編を凌駕するクオリティを誇る本格RPGです。
そして、これらの要素が、驚くべきバランスで一つにまとまっています。
レースゲームも楽しみたい。
RPGも楽しみたい。
麻雀やギャルゲーのような要素にも触れたい。
そんな欲張りなゲーマーの願いをすべて叶えてくれる、奇跡のような作品です。
本編5時間、おまけのRPG20時間。
その驚異のボリュームとクオリティを、ぜひあなたの手で確かめてください。
それが、今すぐこのゲームをプレイする理由です。
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