レトロゲームとマンガとももクロと

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クロックタワー 精神的な恐怖を演出するために仕掛けられた 二つのシステムとは?

スーパーファミコン後期の名作アドベンチャー

 

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[バイオハザードとは違う、精神的な怖さが魅力的]

[クロックタワー   ヒューマン  スーパーファミコン]

1995年発売  ジャンル ホラー アドベンチャー  参考価格4600円

 

記事のネタバレ度  高め  

攻略に必要なプレイ時間  15時間

このゲームに対する世間の評価  怖い、怖い、怖すぎる…でも好き

どんな人におすすめ? 本物の恐怖を味わいたい人におすすめ

バーチャルコンソールで配信あり

ゲームアーカイブスで配信あり

 

 

ホラーゲームというのは

どうしてあんなにも面白いのでしょうか。

 

1人で遊んでも最高に楽しい

 

友達と一緒に遊んでも、最高に楽しい

 

そんなゲームジャンルが、実はホラーゲームなのかも知れません。

 

学生時代は

友達の家に泊まりに行くときは

 

毎回ホラーゲームを持ち込んで

エンディングまで遊ぶのが黄金パターンでしたね。

 

懐かしいです。

 

 

そんな今回の、スーパーファミコン後期の名作ホラーアドベンチャー

クロックタワーの感想です。

 

 

 

クロックタワーとはどんなレトロゲーム?

 

このクロックタワーですが

1995年に、ヒューマンから発売された

スーパーファミコン用のホラーゲームで。

 

後にプレイステーションにも移植された

偉大な作品でした。

 

 

ゲームのストーリーは

 

孤児院の女の子たちが

「養女が欲しい」というお金持ちの屋敷に行ったら

 

そこには正体不明の殺人鬼が潜んでいた…。

 

こんな、ホラー映画の様な展開でした。

 

ゲームのシステムは

アクション要素が強めのアドベンチャーゲームで

 

主人公の女の子「ジェニファー」となりまして。

 

この屋敷の謎を解いて行くと共に

 

殺人鬼とはいったい何者なのか?

 

この屋敷からどうやって無事に脱出するのか?を体験していく

 

とんでもない怖さのゲームでした。

 

 

屋敷には

さまざまな部屋がありまして

 

その部屋を調べながら、攻略に必要なアイテムを集めて行きます。

 

最初は行けなかった部屋も

アイテムを駆使する事で行けるようになりますので

 

その部分も絶妙でしたね。

 

 

このゲームの何が凄いって

ゲームの音楽が「無音」なんです。

 

不気味な屋敷に、自分と殺人鬼しかいない

 

こんな最高に嫌な展開を

無音という「最も集中できる音楽」で盛り上げてくれます。

 

無音なのにゲームを盛り上げてくれる

 

一休さんのとんちの様な、凄さがありましたね。

 

 

自分の行動が

そのままエンディングに直結する

 

感情移入すること間違いなしの名作なのでした。

 

「初代バイオハザード」で

最高の恐怖を体験したのと同じくらい

 

この初代クロックタワーには

最高の恐怖と最高の魅力があったのでした。

 

 

 

クロックタワーの感想でもあり レビューでもあり

 

[ストーリーの謎解きが面白い]

 

名作アドベンチャーの条件というのは

「謎解きがとんでもなく面白い」というのが必要だと思います。

 

その条件を満たしているのが

 

バイオハザードであり

 

サイレントヒルであり

 

このクロックタワーだと思うんですよね。

 

「このアイテムは何に使うんだろ?」とか

 

「この場所はどうやって進むのだろう?」なんて

 

必死に考える楽しさが、このクロックタワーにはありました。

 

 

香水を使って、犬の嗅覚を騙すところなんかは

「もしかして自分は天才なのかも!!」なんて思いましたね。

 

「次に進みたい」と自然と思わせてくれるおかげで

 

謎解きと真剣に向き合うことができる

 

そんな素晴らしさが、この作品には有りました。

 

 

 

[シザーマンという無敵の存在]

 

このクロックタワーというゲームは

 

アドベンチャーゲームなのに

シンプルに謎解きをさせてくれません。

 

それは何故なのか? 

 

「シザーマン」というハサミを持った殺人鬼が居るからです。

 

「この部屋には、どんなアイテムがあるのかな…」なんて入った瞬間に

 

ドアから入ってくるシザーマン

 

上から降ってくるシザーマン

 

お風呂の中からいきなり出てくるシザーマン

 

こんな感じで

こちらが安心している、ベストなタイミングで出現してくれます。

 

この絶妙なタイミングに

「このゲームは、他のゲームとは違うんだよ」という

作者の隠されたメッセージが込められていました。

 

「この屋敷には、安全な場所なんてどこにもない」という

絶望こそが

 

クロックタワーの、今でも愛される理由なのかも知れません。

 

 

 

[操作性はかなり悪い]   

 

このゲームでは

自分が主人公を操る…のではなく

 

カーソルで、「主人公を先導する」といった方が正しいような気がします。

 

これが、自分でキャラクターを操作するのなら

ここまでの恐怖を感じることは、なかったと思います。

 

あえて

 

どこに移動するのか

 

どこを調べるのか

 

どうやってシザーマンと対決するのかを

 

カーソルで細かく指示していく訳です。

 

なので、こちらの指示が

上手く伝わらない事もしばしばありまして

 

「ジェニファー、調べるのはそこじゃない!!」とか

 

「ジェニファー、もっと早く走って!!」なんて感じが

 

物凄く恐怖を盛り上げてくれました。

 

 

操作性が悪いのがいいのか

 

操作性が快適なのがいいのか

 

こんな、ホラーゲームならではのジレンマも含めて

愛してください。

 

 

 

このゲームをやるためにみんなで集まった思い出

 

このクロックタワーですが、結構なマイナーゲームでした。

 

というのも、続編の大ヒットがきっかけで

クロックタワーシリーズを、初めて認識した人も多かったからです。

 

なので、初代のクロックタワーは

今でも結構なレアなソフトとして有名です。

 

そんなクロックタワーですが

 

友達が「とんでもないホラーゲームを買った!!」なんて

興奮していまして

 

「あまりにも怖すぎて、一人で出来ないから遊びに来て…」なんてお誘いでした。

 

ならってことで、その日に友達4人でプレイしたのですが。

 

とんでもなく怖く

「このゲームは、日曜日に朝からやろう…」という事でまとまりました。

 

そして、次の日曜日にみんなで再度集まりまして

 

朝9時から夜の7時までプレイして

ようやくグットエンディングまでたどり着く事が出来ました。

 

それから時代が経ちまして

バーチャルコンソールで配信されていたのを見つけて

あの時の思い出のまま購入しました。

 

「あの頃は本当に怖かったな」

 

「今だったら、免疫力が付いているから大丈夫でしょ」

 

こんな感じでしたね。

 

 

まさか、今でも最高に怖いとは

 

おそれいりました。

 

あの頃、ワーキャー言いながらプレイしていた

思い出が蘇ってくる

最高に楽しかったゲームの思い出です。

 

 

 

クロックタワーのまとめ

 

なぜ遊んでほしいのか?

 

初代のバイオハザードが最高に怖かったように

 

初代のクロックタワーは、心臓が止まるほど怖いです。

 

しかし、物語の展開が素晴らしすぎましたので

 

次へと進みたくなってしまうんですよね。

 

怖いけどやめられない

 

そんな奇跡の体験をどうぞ。

 

 

なにがそんなに面白いのか?

 

無音で進むのがいかに怖いのか

 

キャラクターを上手く動かせないのが、いかに怖いのか

 

そんな怖さを

まざまざと魅せつけられましたね。

 

 

今急いで買う理由ってあるの?

 

この初代クロックタワーは

 

任天堂のバーチャルコンソールでも遊べますし

 

ソニーのプレイステーションアーカイブでも遊ぶことが出来ます。

 

スーパーファミコン版は

異常な高値が付いていますので

 

ダウンロードで購入するのが正解かも知れませんね。

 

 

ちなみに、映画の様な展開を楽しめるクロックタワーですが

 

元ネタがあったそうで

 

イタリアの「フェノミナ」という映画だったそうです。

 

この映画をモチーフにホラーゲームを作ったら面白いのでは?

こんなきっかけが、クロックタワー誕生の秘密だった訳です。

 

どうりで映画的だったわけだ。

 

 

ゲームのストーリーも最高

 

ゲームの雰囲気も最高

 

ゲームの音楽も最高

 

 

ジェニファーはまったく動いてくれない…。

 

 

今日も

レトロゲームとマンガとももクロと

をお読みくださりありがとうございました

 

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