レトロゲームとマンガとももクロと

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テリーのワンダーランド  最強の攻略法を知った瞬間に そのあとのプレイは苦痛でしかなくなる?

何度データが消えようが、やめられない中毒性! ポケモンに唯一対抗し得た、伝説のRPG『テリーのワンダーランド』

かつてゲームボーイの絶対王者として君臨していた『ポケットモンスター』。

 

発売日に購入してから1年以上遊び続け、

クラスの半分以上がポケモンに夢中になっていた。

まさに、ゲーム界の王様でした。

 

その後、数多くのメーカーが

「打倒ポケモン」を掲げて刺客を送り込みましたが、

その牙城を崩すことはできませんでした。

 

しかし、そんな絶対王者と唯一対等に渡り合えた作品があったのです。

 

それが、今回ご紹介する『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』です。

 

ドラクエの世界観でモンスターを育てよう!

 

1998年にエニックスから発売されたゲームボーイ用RPG

『テリーのワンダーランド』。

 

本作は『ドラゴンクエスト』シリーズでありながら、

本編とは一線を画す不思議な世界観が特徴です。

 

主人公は、『ドラゴンクエストVI』に登場する剣士「テリー」。

 

行方不明になった姉の「ミレーユ」を探すため、

モンスターと人間が共存する「タイジュの国」へと冒険に出ます。

 

ゲームの目的は、

人々の悩みを解決しながら、最強のモンスターマスターを目指すこと。

 

フィールドにいる215種類ものモンスターを仲間にし、

育てていくという、一見すると『ポケモン』そっくりなゲームです。

 

誰もが「ドラクエもポケモンを真似する時代か…」と思ったことでしょう。

 

しかし、実際にプレイしてみると、

その圧倒的な面白さに気づき、何百時間も夢中になってしまいました。

 

ポケモンにはない中毒性「モンスター配合」

 

『テリーのワンダーランド』が『ポケモン』と大きく違ったのは、

その「モンスター配合」システムにあります。

 

育て上げたスライムやドラゴンも、いつか成長の限界を迎えます。

 

しかし、そこで終わりではありません。

 

育てたモンスター同士を「配合」させることで、

新たなモンスターを生み出すことができるのです。

 

親の能力や特技を受け継ぐことができるため、

より強力なモンスターを作り出すことが可能です。

 

この中毒性の高いシステムに夢中になり、

当時はノートに配合の組み合わせをメモし、理想のモンスターを目指したものです。

 

最初は頼りなかったスライムも、

何度も配合を繰り返すことで、見たこともない強力なモンスターへと進化していきます。

 

モンスター図鑑を埋めていく楽しさも、このゲームの中毒性を高める要因の一つでした。

 

ドラクエファンにはたまらない、懐かしのイベント

 

本作のフィールドは、「旅の扉」と呼ばれるワープをくぐって移動します。

 

この旅の扉の奥には、階層ごとにボスが待ち受けており、

そのボスたちは、歴代の『ドラゴンクエスト』シリーズに登場したモンスターたちなのです。

 

ドラゴン、ゴーレム、ホイミスライム、キラーパンサーなど、

懐かしいモンスターたちが次々と登場するだけでなく、

同時に過去作のイベントも体験できるという、ファンにはたまらない仕掛けが満載でした。

 

「このイベントは『ドラクエIV』だ!」

「このイベントは『ドラクエV』だ!」と、プレイするたびに新たな発見があり、

心を躍らせてくれました。

 

ボスを倒せば、そのまま仲間にすることもできます。

 

ホイミスライムの「ホイミン」やキラーパンサーの「ゲレゲレ」を仲間にできた時は、

本当に感動したものです。

 

「次はどの扉に挑もうかな」というワクワク感が、

最後の最後までプレイヤーを飽きさせません。

 

クリア後が本番! 伝説のモンスターを作ろう

 

ゲームをクリアするまでには、約30時間ほどかかります。

 

しかし、この30時間は、あくまでもチュートリアルに過ぎません。

 

エンディングを迎えることで、

今まで行けなかった特殊な旅の扉が解禁されるのです。

 

その扉の奥には、

歴代『ドラゴンクエスト』シリーズのラスボスたちが待ち受けています。

 

『ドラクエI』の竜王、『ドラクエII』のハーゴンやシドー、

『ドラクエIII』のバラモスやゾーマ…。

 

圧倒的な強さを持つラスボスたちと戦えることに、最初は興奮しました。

 

しかし、倒しても仲間になるわけではありません。

 

そこでプレイヤーたちは考えました。

「ボスがいるということは、そのモンスターは絶対に作れるはずだ!」と。

 

ここからが、本当の『テリーのワンダーランド』の始まりでした。

 

魔王と呼ばれるラスボスたちの配合方法は、

非常に複雑で意地悪なものが多く、自力で解き明かすのは至難の業です。

 

しかし、当時の子どもたちは、

ゲーム雑誌や友達同士で情報を共有し、少しずつ配合パズルを解き明かしていきました。

 

「友達のお兄ちゃんが雑誌で情報を仕入れて、それを友達が教えてくれて、みんなで試す」

といった、伝言ゲームのような情報共有が日常でした。

 

魔王の配合が成功した時の、画面に表示される「???」の文字。

 

あの瞬間を求めて、皆で必死に配合パズルに取り組んだ、

あの貴重な数週間を、私は今でも忘れることができません。

 

メタル化という、究極のやりこみ

 

『テリーのワンダーランド』には、さらに奥深いやりこみ要素がありました。

 

それが、「メタル化」と呼ばれる育成方法です。

 

魔王系のモンスターは、非常に強力ですが、

さらに最強のモンスターを目指すプレイヤーたちは、「はぐれメタル」を配合し続けました。

 

「はぐれメタル」は、ほとんどの攻撃呪文を無効化する能力を持っています。

 

その能力を、魔王に少しずつ受け継がせることで、

「呪文が効かない最強の魔王」を作り出すことができるのです。

 

はぐれメタルを数十回、

そしてさらに完璧な「ゴールデンスライム」を配合し、

プラスの数値を99にするという、気の遠くなるような作業でした。

 

これを知ってしまうと、普通の育成が物足りなく感じてしまうほどの、

魔性のやりこみ要素でした。

 

しかし、この苦行を乗り越え、

自分だけの最強モンスターを3体作り上げた時の達成感は、

何物にも代えがたいものでした。

 

忘れられない悲劇と、それでも遊び続けた理由

 

このゲームは、とにかくデータが消えやすいことでも有名でした。

 

セーブ中に電池切れを起こしてデータが消えたり、

最強のモンスター「ダークドレアム」を苦労して作った直後に、

ゲームボーイを落としてデータが消えたり…。

 

70時間もかけて作ったデータが、

たった30秒で消えた時のショックは、今でも忘れられません。

 

それでも、私たちはこのゲームを遊び続けました。

 

なぜなら、どんなモンスターでも、

最強のモンスターになる可能性があるという、その素晴らしさに魅了されていたからです。

 

『テリーのワンダーランド』は、ゲームボーイ版だけでなく、

後にプレイステーション版や、

モンスターの種類が500種類以上に増えたニンテンドー3DS版も発売されました。

 

「ポケモンのパクリでは?」という声もあったかもしれませんが、

ドラクエの世界観を見事に表現し、

独自のゲームジャンルを確立した、間違いなく偉大な作品です。

 

電池代だけで数千円使ってしまうほど熱中した、伝説のモンスター育成RPGを、

ぜひ一度体験してみてください。

 

 

こちらから購入できます