レトロゲームとマンガとももクロと

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長い腕Ⅱ・川崎草志  前半ワクワク 後半ゾクゾク そんな名作ミステリー

前作ほどのおどろおどろしさはない 楽しく読める一冊

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[かごめ歌の秘密を江戸時代と現代 二つの目線で推理していく そんな面白さ]

[呪い唄・長い腕Ⅱ   川崎草志   角川文庫]

 

2012発売  

ジャンル  ミステリー

参考価格  200円

 

 

最近は色々な本の感想を書いています

 

 

retogenofu.hatenablog.com

retogenofu.hatenablog.com

 

 

過去の記事も読んでもらえると嬉しいです

 

 

今回感想を書きたいなと思ったのが

「呪い唄・長い腕Ⅱ」というミステリー小説です

 

どんな内容になっていて

 

どんな部分が面白かったのか?を書いていきますので

 

購入する時の参考にしてみてください

 

 

そんな今回の 前作のその後が読めるのは最高に嬉しい

呪い唄・長い腕Ⅱの感想です( `―´)ノ

 

 

 

呪い唄とはどんな小説?

 

この呪い唄・長い腕Ⅱですが、

2012年に角川文庫から発売された

川崎草志さんのミステリー小説です。

 

前作の長い腕から

11年間という長い年月を経て発売された作品で。

 

川崎草志さんファンにとっては、

待ちに待った一冊だったのではないでしょうか。

 

 

そんな呪い唄の内容は

 

ゲームのイラストを描いて生活している主人公(女性)

 

数ヵ月前は色々な事件に巻き込まれたが

 

今は故郷で平穏な生活をしている

 

そんな時、

大学からの友人で、今はフリーライターをしている

エリカから電話を受ける

 

「面白いものを見つけたんだけど」

 

ここから

 

現代の主人公の目線と

 

辻斬りの嫌疑をかけられた貧乏旗本の目線で

 

かごめ唄に秘められた謎に迫っていく

 

こんな内容になっていました

 

 

前作の長い腕で言いますと、

主人公が得体のしれない者に立ち向かっていく

ホラー系のミステリー小説という感じだったのですが。

 

今作の場合は、

「かごめ唄の謎に迫っていく」という

都市伝説的な題材ではあるものの

 

どちらかというと

現実的な内容になっていたかと思いますので

 

「ホラー系が苦手」なんて方にも

安心して読んで欲しい作品だと思います。

 

 

前半はわりとあっさり目で進み

 

後半はアクセル全開で突き進んでいく

 

前作のその後を読めるだけでも最高に嬉しい

 

そんな一冊なのでした

 

 

 

ネタバレしたくない人はこちらからお先にどうぞ

 

 

200円

 

 

 

呪い唄の感想でもあり レビューでもあり

 

この本の良かったところ

 

この本の良かったところで言いますと、

現代と江戸、二つの目線で物語が進んでいくところでしょうか。

 

前作から数ヵ月たった世界で進む

現代の主人公と

 

知性も、剣の腕前も一級品なのだが、

蘭学に興味を持ってしまったために、世間から白い目で見られている

江戸時代の主人公

 

こんな二つの目線で、

少しずつ物語が進んでいきまして

 

現代の物語が進むと、

江戸時代の物語に切り替わって

 

江戸時代の物語が進むと、

今度は現代の物語に切り替わって

 

なんて感じで、

「今めちゃくちゃいい所だったのに」という連続になっていました。

 

これが、

片方の物語が物足りないのであれば

ただのストレスです。

 

「別に切り替わらなくていいよ…」です。

 

そうではなく、

ちゃんと二つの物語が面白いからこそ、

「今めちゃくちゃいい所だったのに……でもいいか」となるんですね。

 

 

現代は

前作のその後を描いた物語が進んでいき

 

江戸時代では、

辻斬りの嫌疑をかけられた主人公の物語が進んでいく

 

そんな二つの物語が、

次第に融合していく

 

まあ良かったです。

 

進んでほしいのだけど、進んでほしくないですからね

 

ページが減っていくのが本当に悲しいですからね。

 

こう思わせてくれるだけで、

この本の勝ちだったのかもしれません。

 

 

 

最も心を揺さぶられたのはどの場面?

 

ここからは内容に深く関わっていきますので、

本を読み終わってから楽しんでほしいなと思います。

 

 

この本で最も心を揺さぶられたで言いますと

後半の怒涛の展開ですよね

 

前半はわりとあっさり目で進んでいくのに対して

 

後半一気にきますからね。

 

まあゾクゾクしました。

 

 

後半の怖さで言えば

前半の5倍くらいになりましたからね

 

事件の真相に迫っていくという展開は、

最高の一言でした。

 

 

ここからは

私の勝手なイメージなのですが

 

川崎草志さんには結構な狂気性を感じます。

 

「この人だったら、どんな展開でも書けるだろうな」と

勝手に思っています。

 

そこも含めて、

川崎草志さんの術中にはまっているのかもしれませんが

 

その先入観も相まって

後半の流れは最高にドキドキできました。

 

え?なんで

 

嘘だよね?

 

あの人が犯人じゃないよね?

 

こんなことを勝手にイメージしてしまう

 

これだけで、めちゃくちゃ怖かったわけです。

 

この作品を、

大人気のシリーズにしていきたいのであれば、

そんな手法は使わないとは思います。

 

でも、

「川崎草志さんならば、そんなものを簡単に破壊しそうだな」と

勝手に思ってしまうわけです。

 

と言いますか、

文章の中にそんな仕掛けがちりばめられていますからね。

 

勝手に推理して

 

勝手に恐怖する

 

そんな不思議さに最高に心を揺さぶられるのでした。

 

 

あともう一つ書きたかったのが、

干潟のエピソードの素晴らしさですよね。

 

姉妹がお父さんに連れられて、

干潟の観察に行く

 

物語のきっかけになるエピソードなのですが

 

まあ素晴らしかったです。

 

あのエピソードがあるおかげで、

最高に優しい気持ちになれますからね。

 

この部分だけでも読む価値があったと思います。

 

そして、

この優しい文章を書ける人だからこそ、

逆に怖くなった訳です。

 

結果的には、そうならなかったので

一応は安心してはいます。

 

ただ、

まだ最後の一冊が待ち受けていますからね。

 

長い腕シリーズが

ハッピーエンドで終わるのか

 

それもとも想像通りになっていくのか

 

そんな部分を楽しんで行きたいと思います。

 

 

 

呪い唄のまとめ

 

今この記事を書いている段階では、

最後の本である「弔い花」はありません

 

ただもう注文しましたので、

読み次第感想を書いていきたいと思います。

 

その時に、

もう二冊、川崎草志さんの本を買いましたので、

そちらの感想も書いていきたいと思いますので

 

この記事で川崎草志さんに興味を持った方は、

私と同じように

まとめ買いすることをお勧めしたいなと思います(/・ω・)/

 

 

推理をするワクワク

 

犯人が誰なのかを予想するドキドキ

 

そして最高に優しくなれる干潟のエピソード

 

今すぐ読んで( `―´)ノ

 

 

こちらから購入できます

 

 

200円

 

 

 

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