忍者漫画の教科書と言っていい
[斧を相手に投げつけるそれが忍者の攻撃方法] 参考価格1500円
[ワタリ 白土三平 全7巻] ジャンル アクション漫画
クッキングパパには、
漫画で作ったオリジナル料理のレシピが、
みんなに試してほしくて載っています。
釣りキチ三平には、
エサの付け方や疑似餌の作り方が、
みんなに試してほしくて載っています。
では今回のワタリの場合はどうなのか?
もちろん、忍者の武器の説明が詳しく載っているんです。
みんなに試してほしくて( ゚Д゚)
そんな「いや!絶対にダメだろ!!」でお馴染、
斧を持った主人公のワタリが、忍者の世界全てを巻き込んで活躍する、
忍者漫画の決定版的な作品、ワタリの感想です(*’▽’)
ワタリってどんな漫画
このワタリのストーリーですが、
伊賀者でも甲賀者でもない忍者のワタリ。
死の掟に縛られた宿命の忍者世界を圧倒的な迫力と、
スリル満点の筆致で描く、会心の忍者漫画です。
主人公のワタリと相棒的なじいが、
忍者の里に起こる、さまざまな事件の謎を解いていく、
忍者漫画でありながら、
「この展開の続きが気になる!!」なんて、
感覚にさせてくれる不思議な漫画でしたね(^◇^)
ワタリのここが良いよね
[沢山出てくる忍者の技に注目]
このワタリを表現するならば、
「その技の正体はいったいなに!!」だと思います。
どうやら作者の白土三平さんは、リアルな忍者漫画がお好きな様で、
実際に出来る、忍者の必殺技を描くことに、こだわっていたんです。
例えば、火を噴く忍者が居たとします、
その場合は、口に油を含んで燃やすとか、
何時間も水中で泳いでいられる忍者の場合は、
水中に空気の瓶を置いておき、
敵に見つからない様にしながら、かく乱していくなど。
実際にこういう事が行われていたのでは?
というリアルな描写に、
早く続きが読みたいと自然となっていくのでした( `―´)ノ
ワタリの残念なところ
[もうその展開はドキドキしないよ…]
このワタリですが、
ある忍術をみんな多用してくるんです。
それは変わり身の術です。
(強敵と戦っているつもりが、実は偽物でした。倒したと思ったら木に変わられて居ました、みたいな忍者漫画のお決まりのパターンですね。)
最初のうちは
「ワタリが苦戦しているなんて、凄い相手なんだ!!」と思っていても、
実は変わり身の術でした、
本物のワタリは後ろに居ました…みたいな展開なので。
「これは本物のワタリなのか?」なんて、
ストーリーに集中出来ないのが少し残念でしたね。
これが、主人公のワタリだけなら良いのですが、
強力な忍者も普通に使ってくるので、仮に宿敵を倒しても、
「どうせ偽物なんだろ…からの本物のかい!!」みたいな感じを、
最後まで払拭出来なかったのが、
「ここだけリアルではないな…」と思ってしまうのでした(;´・ω・)
ワタリのまとめ
そんな事を思いながらも、結局は最後まで楽しんで読めたのは、
圧倒的な画力と、深く練られたストーリーの展開だったんでしょうね。
久しぶりに読み返しても、
「この続編が読みたかったなぁ」と今でも思ったのでした。
そんなリアルな漫画かと思いきや、
ときおりファンタジーな忍者漫画
ワタリの感想でした(*^▽^*)
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