レトロゲームとマンガとももクロと

レトロゲームとマンガとももクロと

白土三平 ワタリの感想 忍者なのに武器は斧そこに痺れる!!

忍者漫画の教科書と言っていい

f:id:retogenofu:20150604172149j:plain

 

[斧を相手に投げつけるそれが忍者の攻撃方法] 参考価格1500円

[ワタリ 白土三平 全7巻] ジャンル アクション漫画

 

 

クッキングパパには、

漫画で作ったオリジナル料理のレシピが、

みんなに試してほしくて載っています。

 

釣りキチ三平には、

エサの付け方や疑似餌の作り方が、

みんなに試してほしくて載っています。

 

では今回のワタリの場合はどうなのか?

 

もちろん、忍者の武器の説明が詳しく載っているんです。

みんなに試してほしくて( ゚Д゚)

 

そんな「いや!絶対にダメだろ!!」でお馴染、

斧を持った主人公のワタリが、忍者の世界全てを巻き込んで活躍する、

忍者漫画の決定版的な作品、ワタリの感想です(*’▽’)

 

 

 

ワタリってどんな漫画

 

このワタリのストーリーですが、

伊賀者でも甲賀者でもない忍者のワタリ。

死の掟に縛られた宿命の忍者世界を圧倒的な迫力と、

スリル満点の筆致で描く、会心の忍者漫画です。

 

主人公のワタリと相棒的なじいが、

忍者の里に起こる、さまざまな事件の謎を解いていく、

忍者漫画でありながら、

「この展開の続きが気になる!!」なんて、

感覚にさせてくれる不思議な漫画でしたね(^◇^)

 

 

 

ワタリのここが良いよね

[沢山出てくる忍者の技に注目]

 

このワタリを表現するならば、

「その技の正体はいったいなに!!」だと思います。

 

どうやら作者の白土三平さんは、リアルな忍者漫画がお好きな様で、

実際に出来る、忍者の必殺技を描くことに、こだわっていたんです。

 

例えば、火を噴く忍者が居たとします、

その場合は、口に油を含んで燃やすとか、

何時間も水中で泳いでいられる忍者の場合は、

水中に空気の瓶を置いておき、

敵に見つからない様にしながら、かく乱していくなど。

 

実際にこういう事が行われていたのでは?

というリアルな描写に、

早く続きが読みたいと自然となっていくのでした( `―´)ノ

 

 

 

ワタリの残念なところ

[もうその展開はドキドキしないよ…]

 

このワタリですが、

ある忍術をみんな多用してくるんです。

 

それは変わり身の術です。

(強敵と戦っているつもりが、実は偽物でした。倒したと思ったら木に変わられて居ました、みたいな忍者漫画のお決まりのパターンですね。)

 

最初のうちは

「ワタリが苦戦しているなんて、凄い相手なんだ!!」と思っていても、

実は変わり身の術でした、

本物のワタリは後ろに居ました…みたいな展開なので。

 

「これは本物のワタリなのか?」なんて、

ストーリーに集中出来ないのが少し残念でしたね。

 

これが、主人公のワタリだけなら良いのですが、

強力な忍者も普通に使ってくるので、仮に宿敵を倒しても、

「どうせ偽物なんだろ…からの本物のかい!!」みたいな感じを、

最後まで払拭出来なかったのが、

「ここだけリアルではないな…」と思ってしまうのでした(;´・ω・)

 

 

 

ワタリのまとめ

 

そんな事を思いながらも、結局は最後まで楽しんで読めたのは、

圧倒的な画力と、深く練られたストーリーの展開だったんでしょうね。

 

久しぶりに読み返しても、

「この続編が読みたかったなぁ」と今でも思ったのでした。

 

そんなリアルな漫画かと思いきや、

ときおりファンタジーな忍者漫画 

ワタリの感想でした(*^▽^*)

ワタリ 【DVD】

ワタリ 【DVD】
価格:3,888円(税込、送料別)