魔王は、自分でトラップを仕掛けるものだった!傑作ダークファンタジー

RPGのゲームをプレイしていると、
「魔王は、自分でこのトラップを仕掛けたのだろうか?」と考えたことがあるはずです。
落とし穴や飛び出す針を、汗だくで設置している魔王の姿を想像すると、
なんとも滑稽に思えます。
しかし、そんな魔王の仕事を、プレイヤー自身が体験できるゲームがあったのです。
今回ご紹介するのは、『刻命館』。
1996年にテクモから発売された、
プレイステーション用のアクションシミュレーションです。
王道ファンタジーとは真逆の、徹底してダークな世界観が魅力です。
『刻命館』とはどんなゲーム?
このゲームは、
王族暗殺の濡れ衣を着せられた王子が主人公。
自分を陥れた人間たちに復讐するため、
魔の館「刻命館」の主となり、魔人の復活に必要な人間の魂を集めるという、
なんとも大胆なストーリーです。
ゲームの目的は、
主人公を操り、人間世界を根絶やしにすること。
もし「好きなゲームは?」と聞かれて「初代の刻命館です」と答えれば、
周りにドン引きされること間違いなしの、徹底したダークファンタジーです。
トラップとモンスターで、冒険者を撃退せよ
『刻命館』は、その斬新なゲームシステムが特徴です。
プレイヤーは魔の館に押し寄せる冒険者たちを、
さまざまなトラップやモンスターを使って排除していきます。
- 壁から飛び出す針の前に冒険者をおびき寄せる
- 落下するおもりの下に誘い込む
- 檻を落として冒険者を捕獲する
本来なら、勇者が攻略するはずのトラップを、魔王の視点で仕掛けていく。
このクレイジーなゲームデザインが、多くのプレイヤーを虜にしました。
さらに、冒険者はゲームが進むにつれて複数人で襲ってくるようになり、
トラップだけでは対処が難しくなります。
そこで頼りになるのが、
プレイヤーが自ら作り出す「モンスター」の存在です。
ワーウルフ、ゴーレム、ドラゴンといったおなじみのモンスターを、
自らの手で生み出し、冒険者を返り討ちにしていきます。
救いのない物語と、精神を破壊する展開
『刻命館』は、そのストーリーもまた強烈です。
ゲームの始まりは暗く重苦しい雰囲気ですが、
「どうせ最後はハッピーエンドになるのだろう」と安易に考えていると、
その予想は裏切られます。
物語が進むにつれて、
どんどんグロテスクで気味の悪い方向へと転がっていきます。
復讐のために戦っていたはずの主人公は、
冒険者たちと戦ううちに精神が破壊され、堕落の一途を辿っていきます。
このゲームにはマルチエンディングが用意されていますが、
基本的には救いのない結末ばかりです。
この徹底したダークな世界観は、
当時のプレイステーションのゲームの中でもトップクラス。
そのバイオレンスな描写と救いのないストーリーは、
多くのプレイヤーにトラウマを植え付けました。
進化する『刻命館』シリーズ
『刻命館』は、その後のシリーズでも人気を博しました。
しかし、現在のシリーズは、その雰囲気が大きく変わっています。
初代の徹底したダークファンタジーとは異なり、
最新作は「萌えゲーム」と化しています。
登場人物は可愛らしい女の子ばかりで、
まるでギャルゲーのようなビジュアルになっています。
- 初代ファンにとっては衝撃的な変化
- 最新作から入った人にとっては、初代の雰囲気が衝撃的
このように、シリーズを通して大きなギャップが生まれているのも、『刻命館』の面白い点です。
今、買うべき3つの理由
- プレイステーション屈指のダークな世界観
王道RPGとは真逆の、勇者を成敗するゲーム。そのクレイジーな発想と徹底したストーリーは、今プレイしても新鮮な驚きを与えてくれます。
- 斬新なゲームシステム
トラップとモンスターを使って冒険者を倒すという、今なおユニークなゲームシステム。シンプルながらも奥深く、中毒性があります。
- 価格以上の面白さ
ゲームアーカイブスで手軽にプレイできる上、価格はわずか270円。
セーブとロードの時間は長くても、
それを補って余りある面白さがこのゲームには詰まっています。
『刻命館』は、プレイステーションを代表する
イカれたストーリーとシステムを持つ、名作中の名作です。
バイオレンスでダークな世界観が好きなら、
ぜひ初代『刻命館』を体験してみてください。
そして、このゲームの面白さを、
心の中でそっと誰かに教えてあげてほしいと思います。
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