「伝説のアニメーション」! 翼くんの物語は、なぜゲーム版が最高なのか?
漫画がゲーム化されるとき、そのストーリーが原作と違うと、
ファンは戸惑いますよね。
「俺のドラゴンボールはこんなんじゃない!」
「ゲーム版のストーリーはめちゃくちゃだ…」
しかし、中には「いっそ、このまま原作にしてほしい」と思うほど、
素晴らしいストーリーのゲームも存在します。
今回は、そんな伝説的な名作、『キャプテン翼2 スーパーストライカー』の感想です。
シミュレーションとRPGが融合した、革命的なサッカーゲーム
『キャプテン翼2 スーパーストライカー』は、
1990年にテクモから発売されたファミコン用ゲームです。
前作『キャプテン翼』は、
サッカー漫画のゲーム化でありながら、
まさかの「シミュレーションゲーム」という斬新なジャンルに挑戦し、
多くのファンを虜にしました。
そして、その面白さを大幅にパワーアップさせたのが、本作です。
ゲームの目的は、
中学生だった主人公・大空翼が、高校生になり、
サッカー王国ブラジルへ留学。
そこで世界的な選手へと成長していく、というオリジナルの物語。
そのシステムは、まさに画期的でした。
- シミュレーション:フィールド上を動く背番号とボールを追い、戦略を練る。
- コマンド選択式RPG:ボールに触れると、コマンド選択画面に移行。シュート、パス、ドリブルなどのコマンドを選んで、相手を攻略する。
- レベルアップ:試合を重ねるごとに、選手のレベルがアップ。最初は弱かった選手も、豪快なシュートを打てるようになり、どんどん頼もしくなっていく。
この3つの要素が絶妙に融合し、
シミュレーションでありながら、RPGのやり込み要素も楽しめる、
他に類を見ないゲームでした。
「テクモシアター」の覚醒! 魂を揺さぶる演出
このゲームの最大の魅力は、
なんといっても「テクモシアター」と呼ばれる、ハイクオリティなアニメーションです。
ファミコンとは思えないほど滑らかに動くキャラクターたちが、
必殺シュートやライバルとの熱い駆け引きを、
まるでアニメを見ているかのように表現してくれます。
「翼、お前のドライブシュートは、俺には通用しない!」
ライバルにそう告げられ、
ドライブシュートが通用しなくなったら、新しい必殺シュートを編み出す。
この一連の流れが、テクモシアターで描かれるのです。
特に、最強の必殺シュート「サイクロンシュート」を閃くシーンは、
雷鳴が轟く土砂降りの中で描かれ、プレイヤーの心を揺さぶりました。
この演出の完成度は、リアルタイムで体験したら、
きっと誰もがキャプテン翼の虜になっていたに違いありません。
20時間超えの大ボリューム! 圧倒的なやり込み要素
前作が10時間程度でクリアできたのに対し、
今作は、なんとその2倍以上。20時間から25時間もの大ボリュームになっています。
もちろん、ただ試合数が多いだけではありません。
- 効率的なレベルアップ:前作のように、無理なレベル上げに時間を費やす必要はありません。
- 奥深い戦略性:ファールという概念が追加され、より緻密な戦略が求められるようになりました。
- 隠されたやり込み要素:控えのメンバーだけでクリアを目指したり、レベルを上げずに進めたりする「縛りプレイ」も流行しました。
私はひたすらレベルを上げて、
圧倒的な強さで勝ち進むのが大好きでしたが、
最後のボスである「コインブラ」(ジーコがモデル)には、コテンパンにやられました。
「いかにして、あの最強の敵を封じるか?」
この課題を攻略するために、多くのプレイヤーが夢中になったのです。
なぜ、今このゲームをプレイするべきなのか?
『キャプテン翼2 スーパーストライカー』は、
漫画の世界観を完璧に表現しながら、ゲームとしての完成度も極めて高い、
伝説的な作品です。
ファミコンというハードで、
これほどのクオリティのゲームが作られたという事実に、きっと驚くことでしょう。
そして、その圧倒的なボリュームとやり込み要素は、
今プレイしても色褪せません。
「このゲームのストーリーで、原作漫画を書いてほしい」
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