『熱血高校ドッジボール部』くにおくんが教えてくれた、ドッジボールの楽しさ

[熱血高校ドッジボール部 テクノスジャパン ファミコン]
1988年発売 / ジャンル:スポーツ・アクション
記事のネタバレ度:普通 / 攻略に必要なプレイ時間:2時間
この『熱血高校ドッジボール部』は、
1988年にテクノスジャパンから発売されたファミコン用のアクションゲーム作品です。
もともとはアーケードゲームだったそうですが、
ファミコンで初めて触れたという人も多いのではないでしょうか。
(私自身も、アーケード版は見たことがありませんでした。)
「ツッパリ」という言葉が、まさに時代の最先端だった頃に発売された、
不良が暴れまくる名作アクションゲーム『熱血硬派くにおくん』。
そのスピンオフ、いや、むしろ「外伝的な作品」として登場したのが、
このドッジボール部なのです。
ゲームの目的は、
硬派なバリバリの不良だったはずのくにおくんたちが、
なぜかコミカルなキャラクターに変身し、
バイオレンス満載のドッジボールを繰り広げるという、まさかの展開!
くにおくんシリーズでお馴染みの個性豊かなキャラクターたちを操作しながら、
世界中の選抜チームとドッジボールの試合を重ね、世界制覇を目指すのが目的でした。
ゲームのシステムは、
オーソドックスなアクションゲームでありながら、
単なるスポーツゲームの枠には収まらない、まさに破天荒なシステムのオンパレード!
まさに「ドッジボールゲームの王様」と呼ぶにふさわしい作品でした。
彼らにかかれば、普通のドッジボールなんて一切しません。
ドッジボールという競技で、
いかに相手をぶっ飛ばすのか、これこそがこのゲームの醍醐味なのです!
基本はドッジボールのルールに則っていますが、
なんと格闘ゲームのようにライフゲージが設定されていまして。
何度ボールに当たろうと、
ライフゲージが無くなるまではコートに居て良いというシステム!
小学生が大好きなドッジボールですら、
ここまで暴力的な「競技」に変えてしまうのが、
流石テクノスジャパンといったところでしょう。
相手をボールで打ちのめす爽快感は、
他のスポーツゲームでは味わえない、まさに「くにおくん」ならではのものです!
ルール無用! 無心で楽しめるスポーツゲーム!
この「くにおくん」のスポーツシリーズは、
本当に絶大な人気を誇っていました。
誰かの家に遊びに行けば、必ずと言っていいほど、
何かしらのくにおくんゲームがあったものです。
「今日はくにおくんのドッジボール!」
「明日はくにおくんのサッカー!」
「次はくにおくんのホッケーだ!」
などと、スポーツのルールすらほとんど知らないのに、
心底夢中になって遊んでいました。
一般的なスポーツゲームならば、
スポーツのルールを覚えるだけで、それこそ一日がかりになってしまうものですが、
この「くにおくん」シリーズは違います。
面倒なルールは全て取っ払って、
思う存分暴れまくることを推奨しているのですから、
当時の有り余る元気と有り余る時間を持て余していた子供たちには、
まさに最高の作品でした!
ストレスなんて、
ドッジボールのボールと一緒にぶっ飛ばしてしまえばいい!
そんな純粋なカタルシスが、このゲームにはありました。
「むずかしいモード」で覚醒する、もう一つのドッジボール!
そんな面白いゲームでしたから、とにかく遊びまくりましたね。
他のくにおくんシリーズは持っていませんでしたが、
この『ドッジボール部』だけは何故か家にありました。
だから、私の家でゲームをするとなると、
自然と『ドッジボール部』になる、といった感じでした。
ひたすらに必殺シュートの出し方を試してみたり、
どうやったら敵を効率よく倒せるのかを考えたり、
逆に敵の必殺シュートをどうやって避けるのかを研究したり…。
本当に物凄い時間を、このゲームに費やしたと思います。
なのですが、不思議なことに、
当時の私は「むずかしいモード」では一度もプレイしたことがなかったんです。
というか、そもそも「むずかしいモード」というものが何を意味するのか、
あまり良く分かっていなかった時代にプレイしていたのだと思います。
そして、大人になって久しぶりにプレイしてみると、
「むずかしいモード」があるではありませんか!
「せっかくなら」ということで、真剣に遊んでみました。
するとどうでしょう…!
今まで遊んでいたゲームとは、ガラリと世界が変わりました。
まず驚いたのが、相手のシュートが、
ほとんど必殺シュートになってくることです。
そして、こちらが渾身の力を込めて放った必殺シュートを、
いとも簡単に、そして華麗にキャッチされてしまうのです!
時には、直前でギリギリしゃがみ込み、
こちらの必殺シュートを紙一重で避けるという、「今のは物凄く上手い!!」と、
思わず唸ってしまうような、超絶プレイをバンバン展開してくるのです!
今までの「相手をぶっ飛ばす快感」をひたすら追求するゲームから、
「本気のドッジボールゲーム」へと変貌を遂げたのです。
相手の動きを読み、ギリギリで避けて、カウンターの必殺シュートを叩き込む…!
その駆け引きの面白さは、計り知れません。
『熱血高校ドッジボール部』を心から楽しむには、
ぜひ「むずかしいモード」を遊んでみてください。
「こんな素晴らしいドッジボールゲームは、今まで遊んだことがない!!」と、
きっとあなたのゲーム評価が大幅にアップするはずです。
友情が試される!? チーム選択のジレンマ!
このゲームには、
通常のシュートと、ド派手な「必殺シュート」の二種類が存在しました。
このド派手な必殺シュートこそが、
このゲーム最大の魅力であり、多くの子供たちを熱狂させた要因なのですが、
実はその「魅力」が半減してしまう、あるジレンマを抱えていました。
その理由というのも、
プレイヤーが「選べるチーム」に限りがあったからです。
ストーリーモードの場合、
プレイヤーは主人公のチームである「熱血高校」しか使うことができません。
そのため、使える必殺シュートの種類が限られ、
同じ必殺シュートばかりを使っていると、次第に飽きてしまうという難点がありました。
しかし、対戦相手のチームは、
自分たちにはない、ド派手で個性的な必殺シュートをバンバン使ってくるのです!
自然と「あの必殺シュートを使いたい!!」と、強く思うようになりますよね。
こちらが打てるのはシンプルなくにおくんの必殺シュート。
対戦相手が使ってくるのは、見るからに強烈な、自分たちにはない必殺シュートの数々。
こんな「使いたいのに使えない」というジレンマが、
当時のプレイヤーたちを悩ませました。
しかし、相手チームを使える条件が一つだけありました。
それこそが「対戦モード」です!
ここまでは、レトロゲームでは「あるある」な仕様かもしれませんが、
この対戦モードが、まさかの「コンピューターとは戦えない」という点が、当時の子供たちを直撃しました。
普通ならば、
コンピューターと戦うか、2人プレイで友達と戦うかを選べるものですが、
このゲームではコンピューター相手には対戦できませんでした。
ですので、
「対戦相手を探さなければ遊べない」という、
半強制的な「友達探しミッション」が課せられたわけです。
だから、もし兄弟もいない、友達もいないという孤独なプレイヤーにとっては、
「真っ暗な部屋で、一切動かない相手に、虚しく必殺シュートを投げ続ける…」という、
なんとも寂しい結果になってしまったのでした。
コンピューターと自由に、そしていつでも対戦できていれば、
文句なしのアクションゲームだったのに、その部分だけが残念でしたね。
しかし、今となっては、
それもまた当時の「味」なのかもしれません。
「あのド派手な必殺シュートを体験したいから、友達を探すぞ!!」と、
当時の小学生は、必死に遊び相手を探し回っていたことでしょう。
そう考えると、これはこれで「良かった」と思える、
不思議なシステムだったのかもしれませんね。
『熱血高校ドッジボール部』のまとめ:大人になった今こそ「むずかしいモード」に挑戦せよ!
どうして子供の頃というのは、難しいモードを嫌がるのでしょうね。
大抵のレトロゲームには、
簡単な「モードA」と難しい「モードB」という二つのモードが搭載されているのですが、どんなに完璧に遊べるようになっても、
どんなにノーミスでクリアできるようになっても、選ぶのは簡単なモードばかりでした。
おそらく、簡単なモードでストレスなく遊べるのが好きだったのでしょう。
しかし、大人になってから、
あえて様々な「難しいモード」を遊んでみることで、
レトロゲームの「見えない顔」や「隠された奥深さ」を体験することができますからね。
今の時代になってから「むずかしいモード」をプレイしてみて、
「熱血高校ドッジボール部って、こんなに凄かったんだ!!」と、
私の評価は更に上がりました。
ですので、ぜひとも激ムズスポーツゲームとなった
『熱血高校ドッジボール部』をお楽しみください。
何がそんなに面白いのか?
やはり、このゲームの最大の魅力は、その爽快感抜群のプレイ体験に尽きるでしょう。
- 相手をボールで吹っ飛ばす、暴力的なまでの快感!
- 敵の必殺シュートをひらりと避ける、「やってやった感」!
- そして、友達との白熱の対戦モード!
これら全ての要素が奇跡的な配合でマッチしたのが、
この『熱血高校ドッジボール部』という不朽の名作なのです。
相手をぶっ飛ばすのも楽しい、そして、本気のドッジボールが楽しめるのも最高!
それこそが、今『熱血高校ドッジボール部』を手に入れる理由なのです!
こちらから購入できます
