レトロゲームとマンガとももクロと

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THE卓球  得点を取ったら叫びたくなる…とはならないかな?

得点を取ったら叫びたくなる…とはならないかな?

最近、テレビで卓球の試合を目にする機会が増え、

その熱気に触れると自分でもプレイしたくなりますよね。

 

卓球用品店に足を運んだり、ゲームを探してみたりと、

卓球熱に火がついた人も多いのではないでしょうか。

 

今回ご紹介するのは、そんな卓球熱をゲームで満たそうと試みた、

プレイステーション用スポーツゲーム『THE卓球』です。

 

2000年にディースリー・パブリッシャーから発売されたこのゲームは、

そのタイトルからは想像できないほど、

奥深く、そして少し拍子抜けするような体験をもたらしてくれます。

 

 

『THE卓球』とはどんなゲーム?

 

このゲームの目的は、卓球部を設立しようと奮闘する主人公

「ポン太」と「ピン子」を操り、様々な対戦相手に勝利していくことです。

 

ゲームシステムは、シンプルで分かりやすい卓球ゲームです。

  • ○、△、□ボタンで、それぞれ異なる場所に球を打ち分けます。
  • 相手の動きを読んで、効果的な場所に球を打ち返す、テニスゲームのような戦略性があります。
  • ゲージが貯まれば、ド派手なスマッシュを叩き込み、一気に勝負を決められます。

 

ストーリーモードを進めることで、

個性豊かなキャラクターが次々と解禁されていきます。

 

それぞれのキャラクターには異なる能力が設定されており、

自分に合ったプレイスタイルを見つけるのも、このゲームの楽しみの一つです。

 

 

「とんでもないスピード感」は、ない

 

卓球の魅力といえば、

やはり超高速ラリーではないでしょうか。

 

相手の強烈なスマッシュを、超人的な反射神経で打ち返す。

 

そのスリリングなラリーに、観客もプレイヤーも熱狂する。

 

しかし、このゲームをプレイしてまず驚いたのは、

そのスピード感のなさでした。

 

テニス並みのスピーディーな打ち合いを期待していたのに、

実際にやってみると、まるで親子のキャッチボールのように

ゆったりとしたラリーが続きます。

 

この「ゆっくりさ」は、正直なところ、

卓球の爽快感を求めていた人にとっては少し物足りなく感じるかもしれません。

 

しかし、このゆっくりさが、このゲームの絶妙な難易度を生み出しています。

 

このゲームは、球のタイミングに合わせてボタンを押さなければ、

すぐにミスになってしまいます。

 

もしテニス並みのスピードだったら、

とんでもない激ムズゲームになっていたことでしょう。

 

この絶妙な速度のおかげで、

プレイヤーは冷静にタイミングを合わせてプレイできるのです。

 

「得点を取ったら叫びたくなる!」というような、豪快なゲームではありません。

 

相手がミスをして、静かに得点が入る。

 

そんな、どこか落ち着いた雰囲気のゲームです。

 

もっと爽快感があれば、さらに売れたかもしれない。

そんな惜しい部分も含めて、愛すべき作品と言えるでしょう。

 

 

なぜ今、このゲームをプレイするべきなのか?

 

  1. ゲームとしての完成度は高い

『THE卓球』は、決して「クソゲー」ではありません。

ゲームシステムはしっかりしており、駆け引きの面白さも十分に楽しめます。

卓球ゲームとしては異例の「ゆったり感」も、

慣れてしまえば一つの個性として受け入れられるでしょう。

 

  1. 絶妙なゲームバランス

派手なスマッシュも、相手に簡単に返されることがあります。

ラリーをしながらゲージを貯め、ここぞという時にスマッシュを叩き込むという、

格闘ゲームのような戦略性も楽しめます。

 

  1. お手頃価格で手軽にプレイ

このゲームはゲームアーカイブスでも配信されているため、

PS3やVitaがあればすぐにプレイできます。

現物も200円ほどで手に入るので、

卓球の雰囲気を気軽に楽しみたい人には最高の選択肢です。

 

「爽快感抜群ではないけれど、ゲームとしては名作」。

それが、今このゲームを200円で買う理由です。

 

 

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