今週のお題「ゾクッとする話」
ひばり書房からの刺客
[単行本の表紙にネタバレを書くという凄さ] 参考価格2000円
[恐ろしい村で顔をとられた少女 川島のりかず ひばり書房]
1987年発売 ジャンル SFホラー
昔読んだ時は、後味の悪い漫画だと思っていました、
しかし、今の時代に読んでみると、
「意外と好きなオチかも…」と思ってしまう漫画がありました。
そんな、時代を経て深みが増していく、ワインみたいな名作漫画
恐ろしい村で顔をとられた少女の感想です(*’▽’)
顔をとられた少女とはどんな漫画
この顔をとられた少女ですが、
1987年に、ひばり書房から発売されたSFの要素が強めのホラー漫画でした。
漫画のストーリーは、
旅行に行ったきり行方不明になってしまったお姉さんを探すために、
行方不明事件が多発する、谷中村に単身乗り込むのであった…。
こんな感じの、謎多きストーリーでした。
最初のイメージでは、明らかに怪奇現象系の漫画だと思って購入したら、
実はSFの要素がかなり強めだったというのが、
この漫画の凄いところなのでした(^◇^)
顔をとられた少女の感想
[単行本の表紙にネタバレを載せるという凄さ]
この漫画の物語は、
行方不明のお姉さんを探すために、
主人公の女の子が単身乗り込んで行くという始まりなのですが、
この漫画の凄いところは、最初の数ページで、
「主人公の顔はもう無い」という衝撃の始まり方をしているんです。
普通の漫画の展開なら、
お姉さんを探すために乗りこむ、お姉さんを必死に探す、
お姉さんを見つけ出す、ハッピーエンド…となるのが普通の漫画です。
しかしこの漫画では、いきなりフルスロットルで進んで行きます。
お姉さんを探しに行ったら、顔を盗まれるというとんでもなく悲惨な目にあった、
それでは、なぜそうなったかを今からお話しいたします…からスタートして、
お姉さんを探すために乗りこむ、お姉さんを必死に探す…という感じで、
オチを最初に見せてから、漫画の物語が始まっていくという、
とんでもない手法が用いられていましたね。
最初に読んだ時なんて、
「主人公の顔がいきなり盗まれている!!」なんてビックリしましたからね。
つまり、
「この物語というのは、絶対にハッピーエンドでは終わらない」と、
最少の数ページでネタバレさせるのが潔かったですね。
それでも、絶対に満足させることが出来るという、
作者自身の表れがこの漫画にはありましたね。
確かに、主人公がどんな危機的状況に陥っても、
「どうせ、助かるんでしょう?」と思ってしまうのですが、
どんな漫画でも、結局、主人公は死なないというのが漫画という物ですから、
「それなら、最初にオチを見せてしまう方が良いのでは?」という、
結論になってしたのかも知れませんね。
そして一番ビックリするのが、
単行本の横に、事件の原因となるキャラクターが書いてあるという凄さでしたね。
「なぜこの村に行くと顔が盗まれるのだろう?」というドキドキ感が、
単行本の横に書いてある宇宙人を見た瞬間に、
「こいつが犯人だよね…」と直ぐに分からせるという衝撃でしたね。
それでも、その後にも物語が進んで行くので、
ちゃんと楽しめるようには成っているのですが、
「どうして横に載せる必要があったのか?」は未だに分からないですね。
そんな、全ての概念をぶち壊した名作ホラー漫画なのでした(*´Д`)
顔をとられた少女のまとめ
この漫画ですが、
物語の展開でいうと、ハッピーエンドでは終わらない様になっています。
しかし、今になって読み返してみると、
「もしかしたらこのオチでも、充分にハッピーエンドだったのかも」と思いましたね。
入ったら最後、二度と脱出することが出来ない村から、無事に逃げ出すことが出来た。
その代償に大事な顔を失ってしまったけど、
それでも、今を無事に生き抜いているのだからかまわない…というのが、
実はこの漫画のオチだったのかも知れないなと、読み返して思ったのでした(/ω\)
そんな、後味の悪い漫画かと思っていたら、実は深い意味が込められている名作漫画
恐ろしい村で顔をとられた少女の感想でした(*^▽^*)
メール便送料無料!【中古】 血ぬられた処刑の島 / 川島のりかず / ひばり書房 [新書]【メール... |